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身近なAIの活用①:無人店舗と自動決済

AIの画像認識技術の応用

AIは私たちの日常生活や仕事において様々な場面で活用されています。ここでは、コンビニやスーパーなどの店舗におけるAIの活用について、その仕組みや今後の展望について紹介します。

1. AI技術を活用した無人店舗と自動決済

近年ではAIの画像認識技術を用いた、店員のいない無人のコンビニやスーパーなどが誕生し始めています。入店し、必要な商品を手に取って、そのまま退店できるという画期的なシステムなのですが、どのように無人で販売・決済を行っているのか、その仕組みを紹介します。

  1. まず、顧客は入店前に、店舗が管理するシステムに自身の顔と決済情報を登録しておきます。
  2. 顧客が入店すると、店内に設置された複数のカメラの映像から、AIが画像認識技術を用いて入店した人を特定します。
  3. 顧客が商品棚から商品を取り買い物かごに入れると、カメラの映像や買い物かごの重量センサーなどから、その商品を特定します。
  4. 買い物を終え、顧客が商品をもって退店すると、AIが退店を認識し、その時点で買い物かごに入っていた商品に関して、事前に登録していた決済情報を用いて決済を自動で行います。
     

2. AI技術を導入するメリット

AI技術を導入した無人のコンビニやスーパーには、いくつかのメリットが存在します。
まず、店内に人員を配置する必要がないため、人件費の削減につながります。人件費が削減されることで24時間営業も可能になります。店員との直接の金銭の授受がないため、人為的なミスの削減や待ち時間の解消にもつながります。
さらには、顧客の行動の一部始終をカメラで監視しているため、顧客の購買パターンや属性ごとの購買情報などを解析することができ、商品陳列の改善などの販売促進につなげることができます。
 

3. 今後の展望

無人店舗はコスト削減や効率化など複数の観点で画期的です。一方個人の顔画像や決済情報を扱うため、情報の流出には注意が必要ですが、AIの画像認識技術がさらに向上し、その正確性・信頼度が高まれば、多くの店舗がAI技術を用いて無人化するかもしれません。また、今後は商品の陳列といった決済以外の作業もAIやロボットが自動で行えるようになる可能性があります。コンビニやスーパーでの販売業務の自動化が今後も進んでいく可能性があります。

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