Posted: 07 Oct. 2022 3 min. read

DTCのSier出身者/活躍の場は?キャリアパスは?

Sier出身のマネージャーが語る「DTC入社後の仕事とキャリアの実際」

先進のIT技術を活用して、クライアントのビジネスモデルの変革を支援するDTCのCloud Division。SIerから、コンサルティングファーム未経験のITエンジニアが次々に入社し、培ったスキル・経験を発揮して活躍しています。「ITエンジニアからコンサルタントへの軌跡」について、SIer出身のマネージャー荒木に語ってもらいました。

 

大手SIerを経てDTCに入社。転職のきっかけは何だったのでしょうか?


前職のSIerには新卒で入社して15年ほど在籍し、SaaSやPaaSといった汎用的に使えるサービスの開発に携わってきました。とくに後半は、コンテナやCI/CDなどクラウドネイティブの技術を活用して、銀行やカード会社等の金融業界向けに共通基盤を構築・提供するプロジェクトのPMを担当。メンバーを率いて成果を挙げることができました。

 

ただ、やりがいは大きかった一方で、限界も見えてきました。ITベンダーの立場では、自社が持っているソリューションやサービスを軸に提案せざるを得ないため、必ずしもクライアントにフィットするとは限りません。それでは“根源となっている課題でクライアントに寄り添えていると言えるのだろうか”と、疑問が生まれたのです。その点、コンサルティングファームであれば、しがらみのないフラットな立場から問題解決に取り組めるのではないかと思うようになり、転職を考えたのです。

 

もうひとつ、GAFAMに代表されるグローバルメジャーの活動を知るほどに、わが国のビジネスのありように、いっそうのアジリティが求められていると感じたのも、転職のきっかけです。この点でも、グローバルに展開しているコンサルティングファームのほうが、スピード感をもってビジネスを変革していけると思いました。

転職先にDTCを選んだ決め手は?


インダストリーチームとのコラボレーションにより、クライアントのビジネスモデルの変革を包括的に支援しているファームと知ったからです。SIer出身者が多く所属していたのも安心感につながりました。

 

とはいえ、コンサルタントの実務は未経験でしたし、具体的な業務もイメージできていなかったので、SIerで培ったスキルや経験を活かして、自分の市場価値をどこまで発揮できるのか、正直、不安も感じていました。

 

払拭できたのは面接の際Cloud Divisionのリーダーの方たちが「DTCでの私のキャリアを一緒に考えてくれている」と感じて、心に響いたからです。何より、「Cloud Divisionにはトラディショナル職とスペシャリスト職、2つの職種の方が在籍しています。トラディショナル職は主にPMOとしてプロジェクト全体の推進に関わるのに対し、スペシャリスト職はクラウドアーキテクチャ設計をはじめテクノロジーの面から支援を行う。スペシャリスト職のほうが、荒木さんの特性が生きるし、トラディショナル職とは違う形でプロジェクトに貢献できるのでは」と、オファーを受けました。応募者の一人ひとりと向き合い、その人に適した職務やキャリアを考えてくれると嬉しく感じたのが、いちばんの決め手です。

 

あわせて、キャリア入社向けの受け入れ研修、必修と自由選択、二本立てのe-learningなど、入社後のトレーニングが充実しているのも確かな後押しだったと思います。

 

入社して3年半、最もやりがいを感じたプロジェクトは?


2020年の11月にアサインされた完成車メーカー様の案件です。自動車業界ではIoTの導入が進んでおり、走行中のセンサー情報や故障情報等々、多様なビッグデータをリアルタイムで収集し、ビジネスに役立てています。

 

私たちのクライアントも、クライアントのIT子会社が開発したシステムをグローバルで運用していましたが、ブラックボックス化していたため、1)どういうつくりになっているか見える化したうえで、2)将来に向けてどのように進化させればより良くできるか。大きく2つの課題に対するソリューションを得たいと依頼があったのです。

 

構想策定においては、現状のアーキテクチャを見える化し、性能や品質等のテクニカルな課題を洗い出すと共に、今後のデータ活用促進に向けて、どのようなアプローチで改善活動を進めるべきかを指し示すロードマップの作成が鍵を握ります。クラウド周りの技術に深く関わるテーマだけに、前職のスキル・経験を存分に発揮できる、私にはまたとない機会。自動車業界に詳しいインダストリーのコンサルタントと緊密に連携しながら、クライアント幹部の方々と会議を重ね、ロードマップをつくり上げてプレゼンしました。幸い、高く評価されて採用が決まり、実行に移すフェーズがスタート。現在もプロジェクトは継続しており、私も主要な役割を担っています。

 

「人に頼られて、応えていく」活動こそ、私のいちばんのモチベーション。まさに、この案件で実現できていると、嬉しい手ごたえを感じているところです。

 

DTCのキャリアパスについてはいかがでしょうか?

 

何本かレールが用意されていてどれかに乗る、といったような定型的なキャリアパスはありません。週1回ペースで、上席とプロジェクトの状況や自身の課題と希望などをフランクに話し合います。日常的にコミュニケーションが取れているので、お互いにギャップが生じませんし、それに基づいて一人ひとりの歩みを考えてもらえるので、自分に合った道を進んでいけます。

 

現に私自身も、複数のプロジェクトを経験する中で希望して職種転換しています。DTC入社時はクライアントをテクノロジーサイドから支援するスペシャリスト職でしたが、前述の完成車メーカープロジェクトに出会ったのがきっかけでしたね。当時ロードマップを描く初期段階というタイミングにも恵まれ、クライアントの様々なステークホルダーに対し技術的な見解を説明する必要に迫られました。前職では経験していなかった構想段階からの合意形成の機会を通じて否応なく鍛えられましたし、徐々に苦手意識が消えて活動の場が拡がっていました。経験は自信となり、マネージャーとなった現在は、プロジェクト全体をリードする重責さえも楽しめてきているように思います。

 

私が自分自身の可能性を広げてこられたのも、DTCの一人ひとりを大切に活かす環境と柔軟なキャリアアップの機会のおかげですし、Cloud Divisionのメンバーは誰もがそれぞれ自分の道を切り拓いています。ぜひ皆さんもDTCだからこそ描けるSIer出身者のキャリアパスに注目してください。

 

 

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