日系企業の中国事業DXのための新しいアイデア ブックマークが追加されました
Salesforceは中国国内のクラウドインフラ上でのサービス「Salesforce on Alibaba Cloud」の提供を開始しております。それによって中国法規制へ対応しつつ、グローバル拠点のプラットフォーム共通化、各国オペレーションの共通化、中国拠点との間の密な情報連携を行える環境の構築が可能となります。
デロイトは、SalesforceとAlibaba Cloudのグローバル戦略パートナーとして、日系企業の中国事業を展開する際の顧客データ中心・AI主導のDXの実現に対して、新たな支援を提供しております。
近年、中国においては、サイバーセキュリティ法(CSL)、データセキュリティ法(DSL)、個人情報保護法(PIPL) の下で、国境を越えたデータ転送(CBDT)の法制度の整備を加速化、また、日中間の越境通信において、通信速度の低下や、場合によってはアクセス遮断が発生する事例が報告されています。上記環境において、中国市場に展開する日本企業において中国法規制に対応したデータセキュリティの確保、越境通信品質課題への対応並びにBCPの担保が喫緊の課題となっています。
一方で、多くの日本企業で採用されているクラウドサービスであるSalesforceにおいて、これまで中国国内拠点でのサービス提供は無く、中国を含むグローバルの拠点でビジネスを展開する企業がSalesforceを利用する場合、中国拠点においてはデータ越境規制の範囲内かつ安定しない越境通信上でSalesforceを利用するか、あるいは中国拠点に限って別ソリューションを採用するかのいずれかで対応してきました。
今回SalesforceとAlibaba Cloudが連携して、世界的に有名な CRM (顧客関係管理) プラットフォームを中国で提供します(以下はSalesforce on Alibaba Cloud)。
Salesforceサービスが利用している顧客データは中国国内のクラウドインフラ上で管理することになるため、それによって、中国法規制へ対応しつつ、グローバル拠点のプラットフォーム共通化、各国オペレーションの共通化、中国拠点との間の密な情報連携を行える環境の構築が可能となります。
今回Salesforce on Alibaba Cloudの正式商用化を機に、デロイトが日系企業の中国事業におけるSalesforce on Alibaba Cloudの開発と構築に引き続き注力し、深く参画していきます。
その第一歩として、2023年12月20日、デロイト、Salesforce、Alibaba Cloudが共同主催のWebinar:『中国エンゲージメント最新トレンド』が東京で開催されました。Salesforce on Alibaba Cloudの概要に加え、Salesforce on Alibaba Cloudを活用した中国法規制対応や既存環境からのマイグレーションのポイント、さらにはSalesforce on Alibaba Cloudを活用した中国市場における顧客戦略実現の方向性について、実例を交えて解説をしました。
今回のWebinarは製造、情報通信を含む7業種約30社の顧客が参加いただき、多国籍企業の中国進出のための新しいアイデアを中心に、クライアントの懸念に応え、デロイトのデジタル化が日本の多国籍企業が中国で存在感を深め、将来にわたって輝きを生み出すためにどのように効果的に役立つかについて深く議論しました。
今後デロイトがSalesforce on Alibaba Cloudサービスを活かし、日系企業の中国事業に直面したデータ規制越境通信課題の改善に注力し、日本企業が中国市場に展開するビジネスをさらなる加速させることに全力で支援していきます!
カスタマー・マーケティングテクノロジー ユニット 20年以上のITコンサルティング経験を持ち、CRM領域において業務改革立案からシステム導入までサービス提供、特にSalesforceを中心にSaaS製品の導入案件に多数従事。近年では、社外や海外リソースを活用したSalesforceデリバリーの体制作りと中国Salesforceのビジネスに注力し、業界最大といわれる200名以上のSalesforceリソースプールの調達と運営実績を有している。 関連するサービス: ・カスタマー・マーケティング >> オンラインフォームよりお問い合わせ