セキュリティ維持のための体制作りや法整備の重要性を知り、デロイト トーマツへ ブックマークが追加されました
デロイト トーマツ サイバーでは、早稲田大学に対してサイバーセキュリティの専門家による寄附講座を提供しています。本シリーズ(全3回)では、本寄附講座の意義について早稲田大学のご担当者へのインタビューと、受講者であり、現在はデロイト トーマツ サイバーでサイバーセキュリティの専門家として働くメンバーへのインタビューの模様をお届けします。
子どもの頃からスマートフォンや携帯ゲーム機などでネットワークを気軽に使ってきました。これらの端末は、気軽にアプリケーションを入手できますし、知りたいことも簡単に調べられます。
ずっと当たり前のように使ってきましたが、その仕組みはよくわかっていませんでした。そこで中学生の頃からネットワークの仕組みに興味を持ち、調べるようになりました。大学では情報通信系の学科に進み、セキュリティ関連の研究室に入りました。
その研究室で、寄附講座について知りました。寄附講座では、サイバーセキュリティの最前線で活躍されているさまざまな人たちの話を聞くことができます。これまでサイバーセキュリティはテクニカルなものというイメージを持っていたのですが、講座を受講し、安全を維持するための企業の体制作りや法律の整備といったことの重要性を知ることができました。
櫻井 悠次/Yuji Sakurai
大学院ではフィッシングに関わる研究開発に携わり、入社後はサイバーセキュリティ先端研究所において社会実装を見据えたデジタルツインを活用した研究開発に従事。
大学の学科では専門的なことを学び、テクニカルな部分に焦点を当てている学生が多いと思います。しかしサイバーセキュリティの現場では、マネジメントやガバナンスといった、いわゆる上流部分での対応も重視されます。こういったことが重要と認識できたのは、私にとって大きな収穫でした。
寄附講座を受講したことがきっかけになりました。現在勤めているデロイト トーマツ サイバーではサイバーに関して幅広い領域でサービスを展開していて、マネジメントからテクニカルな領域までサポートしています。加えてサイバーセキュリティ先端研究所では、セキュリティに資する技術の研究開発も行われています。そういった幅広い領域をサポートしているということに惹かれて就職を決意しました。
学生時代に、将来の仕事をきちんと決めるのは容易ではありません。しかしデロイト トーマツ サイバーであれば、幅広い領域の中から色々な業務に触れることができるので、その中から一番価値を出せる仕事を探すことができます。そういった面でも非常に仕事がしやすい環境だと思います。
研究所への配属後、デジタルツインに関わるシステム開発に携わっています。デジタルツインは現実世界の様子をサイバー空間で再現する技術でして、現実世界の様々な問題の解決につながる分析が行えるようになります。私はその基盤となるシミュレータの開発に取り組んでいます。デジタルツインは都市開発や工場などで注目されていますが、セキュリティの観点からも広がりのある重要な技術です。今後は、こういった広がりのある技術をもっと世の中に発信できる取り組みをしていきたいと考えています。
デロイト トーマツ グループでは、そういった研究開発から生まれたアセットやツールを使ってクライアント企業へのアドバイザリーサービス、コンサルティングサービスに対する付加価値を提供しています。研究開発が実際に社会に役立っていることが実感できるので、とてもやりがいがあります。
研究所では、それぞれのメンバーが研究したい領域を見つけて提案することが許されています。研究者の好奇心を刺激する研究に取り組める環境が備わっているため、充実感を得て仕事を行うことができます。
また、デロイト トーマツ グループには様々なビジネスやユニットがあり、密に連携しながら業務を行っています。グループ内の他の領域への異動も可能なので、将来の選択肢はとても幅広いと思っています。