出張講義@東京女子大学 ブックマークが追加されました
2023年6月15日、デロイト トーマツ グループのWomen in Techは東京女子大学 現代教養学部国際英語学科の授業「英語グローバル人材論」 (塩原佳世乃先生、セランド修子先生、小林美恵子先生担当)を履修している学生120名を対象に、テクノロジー出張授業を行いました。
このプログラムは「テクノロジーを身近に感じてもらうこと」、「ITキャリアは文理問わずチャレンジできると知ってもらうこと」を目的として、テクノロジーやそれらを活用したより良い未来を構想するためのレクチャーを実施したものです。「何かひとつ、学校生活で変えられることがあったら何を変えたい?」という問いかけから始まる、学生自身の未来を描く「ビジョニングセッション」、身の回りのテクノロジーを用途別でまとめることでテクノロジーへの理解を深める「テクノロジー授業」、テクノロジーに実際に触れてもらう「テクノロジー体験」の3構成になります。
最初のビジョニングセッションは、学生たちにとって未来への夢と変革の可能性を拓く素晴らしい体験となりました。「何かひとつ、学校生活で変えられることがあったら何を変えたい?」という問いかけから始まり、学生はその場でスマートフォンからアンケートサイトにアクセスし、多くのアイディアを共有しました。例えば、「移動時間にも授業に参加して時間を有効活用したい」というものがありましたが、これは、スマートフォンやタブレットを活用して通勤や通学中でも学習を進めるアイディアで、もっと言えば、時間や場所に縛られずに効率的に学習する考えを示しています。さらに、別の学生は「座学だけでなくフィールドワークも取り入れたい」という意見を出し、本来であれば現地に赴かないと難しい実地経験へのテクノロジー活用のアイディアを示しました。これらのアイディアは、学生たちの独自のビジョンをよく表しており、そこにテクノロジー活用が掛け合わされたことで、より具体性を伴ったソリューションへと発展していったと思います。
次のテクノロジー授業のセッションでは、実際に身の回りに溢れているテクノロジーの種々の側面を紹介しました。学生の皆さんには、テクノロジーが日常生活や学習にどのように影響を与えるかを理解し、その有用性について新たな洞察を得ていただく機会となりました。
3つ目のテクノロジー体験セッションでは、テクノロジーに対する親近感を感じてもらい、またこれからの未来の進化をイメージしてもらうため、撮影した写真・画像から肌の状態を解析できるアプリと、お題に対してユーザーが描いた絵を機械学習していくことで何を描いたか識別するアプリを使用しました。これらは画像認識や機械学習を活用したアプリケーションですが、日常的なテーマを取り扱っているので、親しみやすくテクノロジーの構造を理解することができます。
今回は120名という大規模なイベントでしたが、このテクノロジー体験では学生も手を挙げて積極的に発表し、大変盛り上がりました。
実施後のアンケートでは、「実際に体験し、機械学習や画像解析の意味が理解しやすくなった」、「体験がすごく楽しかったので、今回のような実体験できる講演スタイルは今後も続けて欲しい」等、「テクノロジーへの理解が深まり、身近に感じた」という満足度の高い回答を多く得られました。体験後は、機械学習や画像解析の活用方法を学生に考えてもらい、中には実現性が高くすぐに効果が見られるような応用的アイディアも出てきました。身近なテクノロジー活用の例やテクノロジーの体験を通し、“テクノロジーを有効に用いるためには私たちができることを考え続ける必要がある”というメッセージも伝わったと実感しています。
今後も、こうした学校で実施する出張講義のさらなる充実や、授業だけでなくキャリア支援とも連携したイベントの開催を検討していきたいと思います。