Posted: 22 Oct. 2024 3 min. read

STEM教育プログラム for 京都光華高等学校

プログラミングや数学的思考を楽しく学べる「Smart Factory Believers Program」を開催(協賛:NSW株式会社)

デロイト トーマツ グループのWomen in Techは、2024/7/31(水) に京都光華高等学校の生徒を対象にSTEM(科学・技術・工学・数学)教育の一環としてプログラミングや数学的思考を楽しく学べる「Smart Factory Believers Program」を、協賛企業としてNSW株式会社様に協力をいただき京都先端科学大学(KUAS)で開催しました。

京都光華高等学校向けのイベントは昨年に続き2回目で、今年は生徒8名が参加し、以下の二つのコンテンツを実施しました。

  1.  Smart Rover Kitという組み立て式のローバーの操作を通じてプログラミングの考え方を体験する実習
  2. プログラミングを使った社会での課題解決方法をチームでディスカッション
     

プログラミングの考え方を体験から学ぶ

 

一つ目の実習パートでは、まずプログラミングの基本的な考え方を講義で学び、その後、プログラムを用いて、センサーが検知した色に応じてローバーから光を出したり、モーターの動きを制御したりできることを体験しました。次は、ローバーを制御して決められたコースを走る各チーム対抗のレースを行いました。生徒たちはどうすれば早くゴールにたどり着けるか話し合い、プログラムを何度も書き直してレースに臨みました。レースは職員や高校の先生方、京都先端科学大学の教員の応援の中で行われ、白熱しました。

プログラミングを使った課題解決をチームで議論

二つ目のディスカッションパートでは、まず「スマートローバーの『色検知』機能を活用してどのような問題を解決できるか」をテーマに、職員のサポートを受けながらチームで議論を行いました。職員から議論の進め方・アイデアの出し方を教わりながら議論し、「ランドセルの色を見て小学生がいると判断し、減速するよう運転手に光や音で知らせることで、小学生と自動車の事故を防ぐ」などのアイデアが出ました。

 

次に「色検知機能だけに限らず、スマートローバーの機能を活用して、どのような問題を解決できるか」をテーマに、生徒たちだけで議論を行いました。職員から教わった議論の仕方やアイデアの出し方を用いて話し合い、「津波、火事、雷などの災害をセンサーで検知し、避難警報を光と音で知らせることで、災害時に周囲の状況が分からないという課題を解決する」などのアイデアが出ました。

生徒たちが発表したアイデアに対して、高校の先生や京都先端科学大学の教員からフィードバックが行われました。小学生と自動車の事故を防ぐためのアイデアに対して、京都先端科学大学の教員から、「どんな場面で使われるかを想像してシステムを設計することが大切。例えば、夜や雨の日にはどうすればランドセルの色を検知すれば良いのか?ぜひ考えてみて欲しい。」という講評をいただきました。

 

二つのコンテンツを終えた後、生徒からは「ディスカッションが楽しかった」「理系に苦手意識があったが楽しむことができた」「サポート役の職員の方が適切にヒントをくれたり、コンテンツに関する小話をしてくれたりしてとても良かった」などの感想が寄せられました。京都光華高校の先生方からも「課題解決や試行錯誤の大切さを再認識できる内容で大変満足した」「プログラミングに触れる機会が少ない生徒にとって目新しい体験が多かった」などの評価のコメントをいただきました。

今回のイベントを通じ、京都光華高等学校の生徒がプログラミングや理系分野に関心を持ち、プログラミング・課題解決の楽しさを体感してくれたことを嬉しく思います。Women in Techでは、今後も高校生に限らず、子どもたちがプログラミングや数学的思考に親しみを持てるよう、「Smart Factory Believers Program」を全国に広げていきたいと考えています。
 

※Smart Rover Kitは、Deloitte @ Wichitaの最先端生産ラインで製造されたスマートファクトリーによって提供されるもので、学生に STEM(科学、技術、工学、数学)教育を推進する学習体験を提供し、学習リソースを備えています。

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