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グループ案内
デロイト トーマツへのグループイン事例:デロイト トーマツ弁理士法人(DTIP)
デロイト トーマツ グループ初となる弁理士法人のグループ参画と知財サービス拡大を実現
デロイト トーマツ グループでは、付加価値が高い専門的サービスについて、戦略策定から実行支援までEnd to Endで提供できる体制を目指しています。ソリューション提供体制のスピーディーな実現のため、高い業務品質を持ち、ビジョンやカルチャーを共有できる外部企業様との連携(グループイン)を推進しています。
本記事では、デロイト トーマツ グループに参画いただいた企業オーナーの生の声をご紹介します。
企業・メンバー紹介
デロイト トーマツ弁理士法人(以下、DTIP)
1986年に創成国際特許事務所設立。設立当初よりクライアントの事業戦略・知財戦略・権利化・事業化を総合的に支援。2023年にデロイト トーマツ グループに参画。社名を創成国際特許事務所からデロイト トーマツ弁理士法人に変更。
加賀谷 剛
デロイト トーマツ弁理士法人の代表弁理士として、国内および外国での知的財産の権利化手続に精通。また、知的財産・無体資産の情報分析に基づく事業戦略・知的財産戦略に関するアドバイス、知的財産に関するデューディリジェンスや契約書作成など、知的財産に関する幅広い業務にも対応している。鑑定業務など紛争事件に関する業務にも従事する。
DT弁護士法人(以下、DTLJ)
日本人弁護士の出資により独立して設立し、2015年4月1日付でデロイト ネットワークに参画。デロイトの法律部門であるデロイト リーガルは、世界80カ国以上に約2,500名の弁護士を有する。
辻畑 泰伸
DT弁護士法人の代表として執行に携わるとともに、M&A法務等に従事。M&A取引における法務デューディリジェンス・株式譲渡契約書/株主間契約等の作成・交渉、組織再編取引のスキーム検討・各種書類作成のほか、上場株式の取引やベンチャー企業投資、会社法関連訴訟、会社法等の一般企業法務も取扱う。
グループインの動機と参画後の実感
なぜデロイト トーマツ グループを選ばれたのでしょうか
(加賀谷)デロイト トーマツ グループからグループインに関して打診をいただいた時期は、業績面は比較的好調ではあったものの、持続的な組織体制を築くことが出来ない状況下にあり、危機感を抱いていました。業界的な潮流もありますが、20年ほど前までは士業の中でも弁理士は比較的に人気が高かったのですが、一人前に育つのに時間のかかる性質の業務ということもあってか、近年では若い方々が進んで資格を取得しようとしない傾向にあります。そのため、良い人材を獲得することが年々困難になっていたことに加え、折角若手の方を採用しても数年で転職してしまうことが多くなっていました。その結果、主要メンバーの高齢化が進んでしまったことから、組織を今後どのように発展させていくべきか、次の一手を模索していました。
(加賀谷)デロイト トーマツ グループは総合コンサルティングファームですが、会計ファームのイメージが強く、弁理士法人がグループ参画する道があるとは想像もしていませんでした。他の総合コンサルティングファームにおいても類似の事例は聞いたことがなかったので、革新的な提案を打診してくる姿勢に自分自身も一緒に挑戦してみたい、と率直に思ったのです。また、このような新たな取組みにより人気が低迷している弁理士業界に風穴を開けることが出来れば、業界的な課題を解決することも可能ではないかと考え、デロイト トーマツ グループへの参画を本格的に検討するに至りました。
デロイトトーマツ グループと組んで得られたシナジーはいかがでしょうか
(加賀谷)引き続き私が代表を務める体制に変更はありませんが、シナジーによるクライアントや業務の広がりを日々体感しています。元々は大手企業の知財部中心に業務を提供していましたが、グループイン後は既存のクライアントに加えデロイト トーマツのネットワーク活用やグループ法人と連携して業務提供を行う機会が多くありますので、経営企画部や財務部等にも業務提供をする機会が増えました。また、IPO関連業務やM&A関連業務の一部で知財調査を行ったり、官公庁の知財金融の調査業務を提供したりするなど、過去あまり事例のない業務を提供出来ています。デロイト トーマツ グループには重要戦略としてMDM(Multi-Disciplinary Model=デロイト トーマツ グループが有する多岐にわたる知見やサービスを融合し独自の価値を生み出していく戦略)を掲げていますが、法人の垣根なくグループ法人各社が連携してサービスを提供する文化が根付いているからこそ業務の幅の広がりを実現しています。
(辻畑)DTIPがグループ参画する際に想定していた通りではありますが、出願支援業務だけでなく官公庁のプロジェクトへの参画、知的財産に関する調査業務の引合い、技術・知財デューディリジェンスの提供機会も着実に増加しています。出願業務という弁理士の伝統業務もさることながら、その経験に裏打ちされた技術・テクノロジーの知見ある弁理士・技術者の方々がデロイト トーマツに参加したことが大変大きな意義を有すると思っていますので、調査業務や技術・知財デューディリジェンス等の受注機会を増やしていく方針ですし、Digital/テクノロジーの活用も進めてゆきたいと考えています。
人材採用に関してはいかがでしょうか
(加賀谷)採用については、応募いただける人材が様変わりしました。弁理士の方だけでなくバックオフィス志望の方についても、非常にいい人材が集まってきています。採用市場におけるデロイトのブランド力向上の効果が大きいと考えていますが、デロイト トーマツ グループの採用プラットフォームを活用させてもらったことも効果があったかと思います。
(辻畑)DTIPのグループ参画時の統合施策として、採用体制の強化は最重要アジェンダの一つでした。採用活動がグループイン前よりも上手く回り始めている背景としては、加賀谷さんの指摘するブランド力に加え、採用チームを適切な構成にすること、特にハイクラスの採用に経営陣のコミットメントを高めること、地味な作業もいとわず継続できる人的体制を作ること、外部エージェント等とのパイプラインを広げ細かくコミュニケーションを図ること、スピード感を持つこと、採用基準・方針は事業計画にも密接に関係するところ、それらを議論する仲間を持つことがあり、デロイト トーマツ グループの採用ネットワークの活用や経営陣での普段からの対話により、本当に欲しい人材にアプローチできる仕組みづくりを進めているからと考えています。
デロイトからの経営支援の状況について、教えてください
(加賀谷)グループイン時点では、特に管理面の強化が課題ではありましたが、デロイト トーマツ グループの経営陣からバックオフィスの方々まで、様々な部門から献身的なサポートをいただいたことでスムーズなグループ内での連携が進んでいると思います。
(辻畑)DT弁護士法人も2015年にデロイト ネットワークに参画した経緯がありますが、グループ参画時に会計ファームであり総合的なプロフェッショナルファームであることならではの綿密で多くの経験に支えられた事業管理やセールスの多面的なルートに感心し、進んで取り入れることで経営管理が高度化されたことを明確に覚えています。一方で、監査法人を基軸としているグループであるため、法律に基づく士業の特殊性も踏まえますし、プロフェッショナルを多く抱えることから、係数で図り切れない「人」の大切さも経営に染み込んでいます。また成長のステージが異なる法人が混在しているので、そのステージへの理解もあると思います。このような係数面の管理やセールス、人的管理が自然にできる士業の方は多くないと思いますので、こういったデロイト トーマツ グループならではの良い文化・経験を新たに取り入れていく大切さを自分たちも実感しているからこそ、二人三脚で統合を進めることが出来ています。
今後の展望について教えてください
(加賀谷)出願業務については事業の軸として今後も着実に案件獲得していきますが、新規事業として知的財産権の価値評価や企業の知的財産部門の業務支援にも取り組んでいく方針です。加えて、AI等のテクノロジーを活用し弁理士業務の高度化も推進していきたいと考えています。また、今後も人材採用を積極的に進めていくだけでなく、提携事務所を増やしていくことを本格的に検討しています。DTIPと一緒に成長できる仲間作りを通じて、新しい取り組みに挑戦していきます。
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