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デロイト トーマツへのグループイン事例:デロイト トーマツ エスピーアイ

広告購買監査(メディアオーディット)事業の市場拡大を推進

本記事では、デロイト トーマツ グループに参画いただいた企業オーナーの生の声をご紹介します。

企業・メンバー紹介

デロイト トーマツ エスピーアイ株式会社

1995年にストラテジック プラナーズ インターナショナル(株式会社エスピーアイ)を設立。設立当初からTV Auditサービス、Shnchro-tron サービスを開始。業界内で最も古い歴史を持つ、広告購買監査(以下、メディアオーディット)分野のパイオニアとして、広告主のマーケティング・広告投資の最適化と透明化を支援する。2022年に組織基盤、メディア監査をはじめとする弊社グループのサービスの質、情報セキュリティ、中立性と公正性の担保を一層強固にする目的でデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社の完全子会社として、グループに参画。リスクアドバイザリー(以下、RA)の一員として、広告の分析・戦略的プランニング・評価から業務改善までをサポートするトータルマーケティングコンサルティングを推進。2024年2月、株式会社エスピーアイ、SPIインタラクティブ株式会社、シンプルビジネスソリューションズ株式会社の3社が合併し、社名をデロイト トーマツ エスピーアイ株式会社に変更。

道端 智之

外資系広告代理店に17年以上勤務し、コミュニケーションプランナーとして外資系を中心に大手消費財メーカー、クレジットカード会社等、様々なクライアントを担当。デジタルメディアへも従事経験があり幅広い見識を持つ。2014年に株式会社エスピーアイ(現デロイト トーマツ エスピーアイ株式会社)代表取締役社長へ就任。主にメディアコンサルティング事業の事業責任者としてプロジェクトをリードしている。

土井 貴博

2003年に広告主のROI改善を専門とするデジタル・エージェンシーを創業。同社は2012年に英Aegis Mediaと資本提携し、世界最大のデジタル・エージェンシー・グループ企業の日本法人として数多くのグローバル・ブランドのROI向上に取り組んだ。2017年よりSPIインタラクティブ(現デロイト トーマツ エスピーアイ株式会社)の代表に就任。継続してデジタル領域をリードしている。

縁談-グループインの動機と参画後の実感

なぜデロイト トーマツ グループを選ばれたのでしょうか

(道端)株式会社エスピーアイ(現デロイト トーマツ エスピーアイ株式会社)は創業から20数年続いている会社ですが、主に広告に対するプランニング、メディアオーディットを行っています。メディアオーディットとは、広告主が広告を出した際に、正確に広告を打ち出せているのか、質は担保されているのか、といった広告の調査・分析・コンサルティングであり、広告の金額・量・質の効果検証を行う事業です。情報の非対称性が大きい広告業界において、メディアオーディットの需要は底堅く、売上は順調に拡大していましたが、新規顧客の獲得や市場開拓には大きく課題感を持っていました。セミナーを開催するなど、独自に打ち手を考え実行していたものの、将来的に事業をどのように伸ばしていくべきか、社内でも議論を重ねているところでした。

そのような状況で、デロイト トーマツ グループへのジョインを打診いただきました。グローバルな総合コンサルティングファームでありながら、自社のルールを押し付けてくることなく、こちらの要望にも真摯に向き合っていただけた点が非常に好印象でした。また、グループインに関するディスカッションを通じて、①クライアントの担当部門や業界のカバレッジ拡充といった戦略的一致、②メディアオーディット事業の認知度向上・市場拡大、③DXやプロジェクトマネジメント人材のリソースの活用といったシナジーテーマが決め手となり、グループインを決断いたしました。

グループイン後に実感できたシナジーについて教えてください

(道端)当初の狙い通り、顧客チャネルの拡大は短期的にシナジーを感じたポイントです。グループインをする前は、クライアントの大半がマーケティング・購買部門に閉じていましたが、デロイト トーマツ グループがカバーしている経営企画・財務部門の顧客チャネルへアプローチできました。また、どうしても知名度や信用力の観点で、金融機関や官公庁等に入り込めていなかったのですが、RAメンバーが我々のサービスと信頼性を積極的に売り込んでくれたということもあり、新規で受注ができるようになりました。加えて、RAだけでなく、他のグループ会社にも積極的に宣伝してくれたことで、グループの垣根を越えてコラボレーションの機会が得られたことは、いい意味で期待以上の効果があったと感じています。

(土井)メディアオーディットの事業拡大に加えて、RAが得意とするリスクアセスメント事業の強化にも取り組んでいます。グループイン前からリスクアセスメント事業自体は行ってはいたものの、RAが持っている経営的ノウハウと組み合わせることで更に強化されました。それだけでなく、新たにクライアントのマーケティング部門のインハウス支援を開始しています。日本企業は大手企業であっても広告部門やマーケティング部門の担当者は10人未満の小規模で運営されていることが多く、広告関連業務の多くを代理店に委ねている状態が散見されるため、マーケティング部門に対する新たなソリューションとして、クライアントに訴求しています。正に、デロイト トーマツ グループが有しているアドバイザリーやコンサルティングのノウハウと我々が持つマーケティングの知見が合わさることで、初めて提供可能となったサービスです。

経営サポートについては、いかがでしたか

(道端)デロイト トーマツ グループのコーポレート関連の支援は非常に助かっています。特に採用については、グループイン前は集中して取り組めていませんでしたが、グループイン後はデロイト トーマツ グループのサポートにより採用ターゲット人材の要件定義を見直し、人材エージェントネットワークやプラットフォームを活用することで、今までリーチできる機会が限られていた優秀な応募者が格段に増えたと実感しております。

従業員の皆様の反応は、いかがでしたか

(道端)グループインについては、非常に前向きに捉えていました。デロイト トーマツ グループとの連携により新たな領域にも果敢にチャレンジができると感じてもらえたのは非常に嬉しい反応でした。一方で、独立した小さいグループから大きいグループの船に移るという感覚もあり、環境の変化を心配する声もありましたが、基本的に既存の制度や事務所等もそのまま維持しているので、グループインから1年以上経過していますが、グループイン前と変わりなく活発に案件に取り組んでくれています。

クライアントの反応はいかがですか

(土井)既存顧客については、当然驚きの声もありましたが、グループインの直後にRAのメンバーが全てのクライアントのあいさつ回りに同行してくれたこともあり、丁寧に説明ができ、安心感を持っていただけました。新規顧客については、RAと連携して営業する体制が整っていますので、着実にクライアント数が増加しています。

今後の展望について教えてください

(道端)デロイト トーマツ グループに参画したことで、RAのリスクマネジメントを起点としたサービスラインナップと親和性の高さを実感し、まだまだ伸びしろを感じつつも着実にメディアオーディット事業を拡大しています。我々としても、広告・マーケティングに限らずリスクをコントロールしていくことがクライアントにとって競争優位の源泉であることを再認識し、訴求力の向上を追及しています。今後も一層事業を拡大していくだけでなく、更なる事業の融合を推進して、コミュニケーションコンサルティング市場を拡大していきます。

グループイン企業のニュースリリースアーカイブ

有限責任監査法人トーマツへのエスピーアイグループ株式取得譲渡のお知らせ(2022年5月23日)(外部Webに遷移します)

※掲載時の情報

>> アライアンス、資本業務提携等に関するお問い合わせ
Email:corporate-development@tohmatsu.co.jp

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