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コーポレート情報
Impact Report 2023 CEOメッセージ
私たちの価値創造
デロイト トーマツ グループのPurpose(パーパス)は、Making an Impact that Mattersです。これは、クライアントにとって、社会にとって、メンバーひとり一人にとって、最も価値あることをもたらすために日々挑戦を続けることを意味しています。近年、人権、気候変動などに関わる深刻な社会課題が顕在化しています。企業や組織が事業を通じて持続的に価値を創造していくとともに、課題解決に取り組むことが求められています。私たちは、公正な経済活動を支えると共に、クライアントを始めとするステークホルダーの皆様、ならびに日本社会の発展にも寄与していきたいと考えています。
当グループは、2万人を擁する日本最大級のプロフェッショナルファームです。人材を最も重要な経営資源と捉えています。祖業である会計監査・保証業務の他、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務・法務の5つのビジネスとコーポレート機能から構成され、各ビジネスで高度な専門性を磨くのみならず、異なる分野のプロフェッショナルの連携を促進し、クライアントの期待を超えるサービスの提供と共に、その先にある社会課題の解決にも率先して貢献しています。これにより、当グループの存在意義を果たしながら、社会から託された人材の価値を高め・還元しています。
この価値創造のレベルを上げるために、前期(FY23:2022年6月~2023年5月)から、ステークホルダーと未来の健全な社会を共に創ることを念頭に、2030年までに創出したい3つの価値をClient Value, Social Value, People Valueとして掲げました(Vision2030)。その上で、Vision2030の具現化に向けて、当グループの人材育成環境に対する考え方をPeople Firstとし、プロフェッショナル人材の内発的な成長意欲を重視し、その実現を後押しする様々な施策や機会を提供しPeople Valueを向上しています。私たちは、このように育成する人材こそがクライアントや社会に対してOne of a kind(唯一無二)な価値を発揮してくれると信じています。
このインパクトレポートは、私たちの人的資本に関する取り組みについて前期版から大幅に刷新しつつ、当グループが展開する様々な事業活動や、気候変動、地域社会などに関わる活動の一部を紹介しています。また、パートナーシップを組織基盤とする当グループの資本関係、ガバナンス・リスク管理等の方針や施策をできるだけ透明度高く説明しています。本レポートがステークホルダーの皆様に当グループをより良くご理解いただくための一助となることを心から願っています。
デロイト トーマツ グループCEO
(2023年12月発行)