Impact Report2022:グループCEOからのメッセージ ブックマークが追加されました
コーポレート情報
Impact Report2022:グループCEOからのメッセージ
Purposeの実現に向けてステークホルダーへの提供価値を向上する
デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト トーマツまたは当グループという)のPurposeである「Making an impact that matters」はデロイトのネットワーク共通に掲げられた存在意義であり、最も価値あることを社会やクライアント、人材といったステークホルダーにもたらすために日々挑戦することを謳っています。会計監査を祖業とし、パートナーシップを組織基盤とする私たちが向かうべき方向は自己利益ではなく、ステークホルダーに提供する価値の向上であり、このことを追い求めていきたいです。
前期(FY22:2021年6月~2022年5月)の我々の活動を振り返ると、「監査・保証業務」、「リスクアドバイザリー」、「コンサルティング」、「ファイナンシャルアドバイザリー」、「税務・法務」の各ビジネスにおいて既存サービスを拡充しつつ、COVID-19下における企業のデジタル化のニーズに応え、サイバーやクラウドおよびERP各社との協業などの領域で業容を大幅に拡大しました。また、グループで政府の経済対策に関わる大型案件の支援を行うと共にサステナビリティやスマートシティといった分野で官民連携の取り組みを構想・推進するなど地域社会の持続性の維持・向上に貢献しました。さらに、人のWell-being向上を目的としたウェルビーイング財団によるNGO/NPOへの助成活動も本格的に立ち上がりました。今期(FY23:2022年6月~2023年5月)は活動対象の領域拡大と質の向上を目指すと共に我々の価値創造の源泉である人材へのEmpowermentを推進していきます。
この価値創造の基軸となるものが私たちのAspirational Goal(アスピレーショナル ゴール/目指すべき社会の姿)である「人とひとの相互の共感と信頼に基づく『Well-being(ウェルビーイング)社会』」です。私たちが目指す「Well-being社会」は、一人ひとりの個人のレベル(Personal/パーソナル)、私たちが属する地域コミュニティの集合体である社会のレベル(Societal/ソシエタル)、そして、それらすべての基盤である地球環境のレベル(Planetary/プラネタリー)という3つのレベルで構成され、全ての人々の主体的な関与を通じてその成果を実感し、共に分かち合うことができる社会です。
Personal Well-beingは、この「Well-being社会」の起点に位置付けられるものであり、個人が幸福であると確信し、肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態を理想としています。
当グループはこういった考えの下で、社員・職員がそれぞれのPersonal Well-beingの実現を追求し、この場所で働くことの喜びや誇りが高まると共に本来有する強みや可能性が発揮されることで、その集団としてクライアントや社会に最大の価値を届けられるように仕組みや環境づくりを強化していきます。
本レポートは、このような人材への取り組みも含めたデロイト トーマツが展開する活動の一部を紹介すると共に、会計監査を祖業としパートナーシップを組織基盤とする当グループの組織体制やガバナンス・リスク管理等の方針や活動を説明しています。本レポートが私たちデロイト トーマツの経営の透明性の向上に寄与するとともに、ステークホルダーの皆様に当グループをより良くご理解いただくための契機となることを期待しています。
デロイト トーマツ グループCEO

(2022年10月発行)

その他の記事
デロイト トーマツ グループ Impact Report 2022
Building better futures:より良い社会を共に創る