グループ案内

Our People

デロイト トーマツ グループがOne of a Kind(唯一無二)を実現していくための道のりは、個々の人材が内発的な成長意欲に動機づけられた状態が集合的に起こる「People First」の環境整備から始まります。私たちはその活動を通じてVision2030で掲げる人材への価値提供(People Value)を行い、その価値の持続的な向上に取り組んでいます。ここでは、FY23から推進している活動を「カルチャー醸成」、「人材育成」、「採用」の3つの領域で紹介します。

カルチャー醸成

Ethics&Integrity、Diversity, Equity & Inclusion、Personal Well-beingの3つの取り組みが互いに関連

デロイト トーマツ グループのカルチャー醸成は、共通の価値観を根幹とするEthics & Integrity、Diversity, Equity & Inclusion、Personal Well-beingの3つの取り組みが互いに関連しながら一体的に進められています。理想とする姿は、ルールに縛られるのではない自己規律や、多様な才能を個人が発揮することで感じる充実感が日々の日常に浸透し文化として根付くことです。さらに、当グループで働くプロフェッショナルが互いを認め合いながら快適な刺激のある充実した時間を過ごすこと、新しい考えが生まれるスペースを全ての個人の中に作ることで、イノベーションの種が生まれると考えます。その中のいくつかが成長し、集合体となってビジネスが成長していきます。その土台には多様な個人の人権を守る「大使館モデル」があり、ジェンダー、民族や文化背景により異なる思想があっても、個が平等に扱われ差別を認めないという宣言を掲げています。

Ethics & Integrity
仲間と共に成長を目指し、それを可能にする自己規律を重んじるエシカルカルチャーを醸成

People Firstにおいて、もっとも土台に近い場所で文化を守り、自己規律ある成長の実現につなげるのがEthics & Integrityです。デロイト トーマツ グループでは 「して良い・悪い」から「何かを達成するため」のエシックスである、アスピレーショナルエシックスへの転換を目指しつつ、メンバー共通のエシックスを個々人が自分の中に「醸成する」ための活動に積極的に取り組んでいます。ルールブックに基づいた規律ではなく、自分の言葉で咀嚼された「正しさ」を基礎とした行動を促すために、全ての社員・職員は、年に1回私たちの共通の価値観である、Shared Valuesの Workshopに参加し、エシックスについて語る時間を確保されています。その他にも我々の目指す組織の姿、Purpose(存在意義)、経営理念、Shared Values(共通の価値観)、Code of Conductなどを日常の言葉に落としながらまとめた小冊子である「志」の編纂など様々な活動を展開し、各ビジネスに設置したBusiness Ethics LeaderがEthics & Integrityの浸透を担保しています。浸透度は毎年実施される「エシックスサーベイ」で測られ、Ethics & Integrityにおける組織風土を分析・モニタリングしています。

自由な環境で輝くことを可能にする自己規律

デロイト トーマツ グループでは、年に1度実施するエシックスサーベイでPeople Firstの土台の状態を測っています。多様な個人が集まり意見を交わすことで創造的な成長を可能にするために、誠実さおよび正しさに基づいた行動が取れているか、それを促す環境が作られているかをモニタリングしています。

Diversity, Equity & Inclusion
多様な人材の協働による成長を掲げ、心理的安全性の確保や帰属意識の醸成を超えた、インスピレーションが生まれるインクルーシブネスを目指し、成長戦略と位置づける

デロイト トーマツ グループでは、多様性と共に確保すべきインクルージョンを3つの段階で定義しています。他者と異なる意見を不安なく発言し合える「心理的安全性の確保」、様々な違いを持ったプロフェッショナルが同じ目的に向かって協働する「帰属意識の醸成」を2つの初期段階として実現した上で、目指すインクルージョンを異なる意見がぶつかることでインスピレーションが生まれる「創造的思考の喚起」と定めて各種施策を展開しています。そのリード役としてのパートナー、マネージングディレクターは、全員が120分のディスカッションをベースとした研修を経てインクルーシブな環境醸成のリード役を担っています。これを基礎とし、Vision2030に掲げた男女比率50:50をはじめとするジェンダー課題では、女性活躍推進を男性が牽引する男性ネットワークの創設、大型の会議やイベントでの登壇者のジェンダー比を規定するPanel Promiseなど「日常の変化」を創出する施策を積極的に実行し、LGBT+、Diverse Abilitiesメンバーと名称を改めた障がい者活躍も含めた、マイノリティグループだけではない全体のカルチャー変革を目指しています。

画像:障がいのある学生や既卒者向けにデジタル人材育成と就労支援を行う「Diverse Abilitiesインターンシッププログラム」の様子
障がいのある学生や既卒者向けにデジタル人材育成と就労支援を行う「Diverse Abilitiesインターンシッププログラム」の様子
経営戦略として位置づけている多様性

私たちは多様性を成長の源泉と位置づけ、経営戦略の一角に据えています。2030年までに女性比率を50%に引き上げる目標を掲げ、2か月に1度、推進責任者であるグループCEOおよび各ビジネスのリーダーで開催するDEIコミッティにてモニタリングを行っています。

Personal Well-being
個々が生き生き働くための自由度を上げ、傾聴と対話の促進を通じたパフォーマンスの向上を目指し、働く場所や時間の選択肢を広げる

プロフェッショナルとしての自己規律があり、多様な個人が働くインクルーシブな環境を確保した上で、個人の中にイノベーションに繋がる新しいアイデアが生まれるスペースを作るため、仕事以外も含め充実した時間を過ごす取り組みがデロイト トーマツ グループのPersonal Well-beingです。傾聴と対話を促すI’m all ears研修、チェックイン、コーチングを仕組みとして整備し、個人のやりがいや成長実感のある仕事とWell-beingの獲得をひとつの繋がりのあるものとして推進しています。自分らしく生き生きと働くための機会として、自治体とのコラボレーションによるワーケーションの実施、コアタイムのないフレックス制度、事由を問わず自分で働く時間を設計できるFlexible Working Programなど、場所と時間の選択肢を広げる制度改定を推進中です。身体や心のウェルネスをテーマにした各種ウェビナーシリーズや、有志のコミュニティによる全社施策を会社としてバックアップしています。これらの活動の結果はボード議長が参加するWorldImpact & Well-being Councilで、環境、社会への取り組みと共に施策決定や、進捗、結果のモニタリングを行うガバナンスモデルを敷いています。

画像:広島県三原市にて行ったワーケーションモニターツアーの様子
広島県三原市にて行ったワーケーションモニターツアーの様子

人材育成

学びの場、仕組み、コンテンツ、実践機会の4つの柱でスキルセットやキャリアプランのデザインをサポートする

デロイト トーマツ グループの人材育成の取り組みは多岐にわたります。社内のスキルアップ機会は個々のニーズや働き方に合った自己研鑽の組み立てを可能にしており、「カルチャー醸成」、「専門スキル」に加え、傾聴とコーチングを始めとした「ソフトスキル」、心身のことを学べる「Wellness」の、合計4つの枠組みで推進しています。

  • カルチャー醸成:Ethics、DEIなどカルチャーに関するトピックを含み、ディスカッションを含む参加型で、より日常のシーンを想起しながら進められる内容を多く取り入れています。
  • 専門スキル:自分の専門分野に限らない幅広い知識を身につけるために、 サステナビリティー、マクロ経済トレンド、国際税務、デジタルテクノロジーやアナリティクス、コーポレートファイナンスといった専門的な研修の提供を行っています。コンテンツは、入社時研修や昇格時研修も含めモジュール単位で受講でき、再履修を可能にすることで、例えばコンサルティング基礎などアドバイザリー業務のトレーニングコースを他のビジネスのプロフェッショナルがモジュールを選んで受講できる等、スキルセットやキャリアの構築を自分でデザインするサポートをしています。
  • ソフトスキル:People Valueの価値創造において必要になる「課題の指摘」より「才能を引き出す」育成に重きを置き、特に評価者やコーチに必要なスキルとしての傾聴は「I’m all ears」と呼称を付けて展開しています。多くのプロフェッショナルを部下として持つパートナーから始め、将来的に全てのプロフェッショナルが受講完了する計画で進めています。
  • Wellness:身体やメンタルの健康についてセッションを展開しています。生理や更年期といった身体の変化のメカニズムや、産業医を始めとした医師によるランチプログラム、自分自身で気分の揺らぎに気付く術やセルフケアのコツ等を含む内容をカジュアルに学べるようなプログラムを実施しています。

現在推進中の取り組みで最も大きなインパクトの創出が期待されるのは2023年7月に日本での設立を決定したDeloitte Universityです。 Deloitte Universityは、研修センターに留まらない、宿泊施設も備えた「学びの街」であり、デロイトカルチャーのランドマークとなることを目指して計画、推進されています。将来ここで提供されるプログラムは、海外のデロイトプロフェッショナルや外部にもオープンされ、学ぶことと働くことを同時に叶える場への発展を目指しています。

育成先進企業を目指した学びへの投資

Deloitte Universityの設立決定に合わせ、人材育成の先進企業になることを目指して学びへの投資を定量的な指標のひとつに加えました。この指標は、経済的な支出に加え、デロイト トーマツ グループのプロフェッショナルが自他の学びに投じる工数として、研修等の企画、運営、外部に提供する教育関係のプログラムなどが含まれます。

採用

デロイト トーマツ グループは提供する多岐に渡るプロフェッショナルサービスを活躍の場とする、会計士試験合格者、新卒・既卒のアドバイザリー・コンサルティング人材およびエンジニアなど、幅広い人材を採用しています。デロイト トーマツ グループはFY23時点で総人員数約20,000 名となり、新卒採用、社会人経験者採用に加え、新たにグループに参画した企業に属しているプロフェッショナルを含めると、1年間で約5,000名が新たにグループのメンバーとして入社しました。

多様な個が協働を通して創造的思考を発展させるために、学歴や職務経歴の枠を外した多様性の確保にも注力しています。Diverse Abilitiesと名称を改めた障がい者雇用や、各領域に特化した採用施策も積極的に行っています。施策の例として、Inclusive Recruiting Guidelineの発行、Diverse Abilitiesインターンシッププログラムなどがあります。
 

Inclusive Recruiting Guideline

候補者との貴重な接点となる採用面接時に、面接官と候補者が対等な立場で選び・選ばれるためのInclusive Recruiting Guidelineを作成し、浸透を図っています。このガイドブックでは、候補者から収集した面接でのエクスペリエンスに関する意見から、「良い」とされた面接の要素と、ありがちな失敗を取りまとめて共有し、定期的に更新します。面接官と候補者が過ごす時間も、職場での他の場面と変わらず、対話が進み良いエクスペリエンスとなることを目指しています。
 

Diverse Abilitiesインターンシッププログラム

「障がい」と呼ばれていた領域を、より能力に焦点を当てた「Diverse Abilities」という名称に改めました。同時に、より高スキルな領域での活躍を促進するため、採用前のインターンシッププログラムを開始しました。このDiverse Abilitiesインターンシッププログラムでは、長めの期間設定でテクノロジーなどの専門スキルの習得と、職場でのセルフケアを同時に学びます。
 

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