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高品質な監査の提供によって生み出すインパクト

監査品質に関する報告書 2023 特集

トーマツの考える高品質な監査とは、被監査会社、財務諸表利用者たる投資家、規制当局・自主規制団体、アカデミア、トーマツの社員・職員など、各ステークホルダーとの対話を通じて、それぞれの期待を常に正確に把握し、それらの期待に適時に応えるだけでなく、その期待を超える監査です。高品質な監査の提供により、予測が困難で複雑化する社会に信頼と透明性をもたらし、主に被監査会社のガバナンス向上を通じて社会経済を良い方向に活性化していくことにより、社会にインパクトを与えたいと考えています。そのために、特に次の三つの分野に注力しています。

特集1 高品質な監査の基盤となる人財投資の強化

人財は、監査品質を支える重要な基盤です。監査を取り巻く環境変化に対応する人財への投資を加速させています。

トーマツでは、監査品質の極めて重要な基盤となる人財育成のアプローチとして、監査への期待が変化し高度化する環境下で高品質な監査を提供し続けるためのベーススキル習得の機会の確保、デロイト トーマツ グループ内の他の内部専門家との協働を通じた監査人財のスキルアップのための機会の確保、ベーススキル等に加えて、高品質な監査の提供に必要となる各種専門スキルの習得機会の確保に注力しています。具体的には、会計・監査スキルの向上のみならず、インダストリー・セクターに関する知見やグローバル対応力等の育成プログラムを推進するとともに、昨今のデジタルテクノロジーの変化に対応可能なテクノロジー人財の育成や、ステークホルダーからの関心が高まっている非財務・サステナビリティ情報に関する人財への投資を加速させています。

また、人財育成のベースとなる各人のやりがいや働きやすさ(Well- being)の向上、DEI に重点を置いた人事制度の整備等にも取り組んでいます。さらに、グローバルベースのデロイト プロフェッショナルの共通基盤となる専門スキルの習得、リーダーシップスキル等の開発及びグローバルでのネットワーク構築の場として、日本においてもDeloitte Universityを設立し、更に変化し続ける環境下において、高品質な監査を提供しうる人財の育成に注力していきます。

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特集2 社会のデジタル化に対応したイノベーションの加速

多様化する情報に対する信頼性確保への期待に応えるため、急速に進展するデジタル社会を見据えて、対応を進めています。近年のデジタル技術の急速な発展は、社会全体のデジタル化及びネットワーク化を加速させてきました。人口減少・少子高齢化に伴う労働力不足を背景として企業は、より一層デジタル技術による業務効率化を推進し、近い将来、あらゆる経済取引・事象がデータ化され、人を介さず、インターネット上で自動処理されるデジタル社会が実現されていくことが予測されます。

そのようなデジタル社会を見据えると、増え続ける情報に対してステークホルダーの期待を超える高品質な監査・保証を提供していくためには、デジタル社会に対応できる最新の監査プラットフォームの導入と、進化するデジタル・AIを取り入れたソリューション開発・活用、そしてそれらを使いこなす人財の確保・育成が必要不可欠です。このため、必要な施策をAudit Innovationとして計画・実行を進めています。

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特集3 非財務・サステナビリティ情報への 提供価値対応の強化

急速な産業・社会構造の変化を踏まえ非財務・サステナビリティが経営の根幹的な要素となっています。

高まる社会ニーズに応えるため、トーマツは人財を基盤として、デロイト グローバルのネットワークやメソドロジーを活用し、非財務・サステナビリティ情報に対する信頼性の確保を通じて資本市場の健全な発展に貢献します。

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