デロイト トーマツ サイバー DTCY Social Impact

サイバーセキュリティが描く新世界

世界が抱えている社会問題をどう解決するのか。
サイバーセキュリティの視点で考えると、従来の常識では考えられなかった解決の糸口が見えてきます。私たちは、世の中がより良い社会へと生まれ変わるためのスキームや仕組みを作り出していきます。

なぜ、私たちがSocial Impactに取り組むのか?

Social Impactは「重要経営課題」の1つ

私たちは、事業活動として、クライアントにアドバイザリーサービスやコンサルティングサービスを提供し、その対価を頂いています。しかしながら、私たちが存在する意味・意義は、それだけではありません。

単純に”事業”という観点では、組織の中に一定数の従業員がいて、それに応じた売上があり、企業が存続し続ける……それで良いのかもしれません。ただ、自分達の儲けだけを愚直に追い続けるだけでは、サステナブルな社会を実現することはできません。

それよりも、未来永劫続くであろう、この社会において、何ができるかを考え続け、アクションを起こし、私たちが存在する意味・意義を自ら創り出していく……それこそが、最も重要な経営課題ではないかと考えています。

私たちが追い求めるCorporate value

Corporate valueの最大化は、本当の意味での豊かな生活、明るい未来につながると信じています。私たちのステークホルダーをビジネスの観点でとらえると、サービスを提供する側(従業員)とされる側(クライアント)、まずはその2つのプレーヤーを想像されるかもしれません。一方で、その家族や友人、属するコミュニティや地域社会など、私たちが影響を与えうるステークホルダーは、もっと幅広く存在しています。その広い世界の中で、私たちがポジティブなインパクトを与えることで、世の中がより良い社会に生まれ変わっていくサイクルを作りたいと考えています。

ビジネスの枠に収まらず、社会に貢献すること、それによってより多くの人から必要とされる存在、さらには「なくてはならない存在」として求められることが、社会の一員である私たちが追求すべき真のCorporate valueだと信じています。

Financial valueの最大化だけでなく、Corporate valueの最大化を実現したい。そして、そのための第一歩がSocial Impact活動の推進だと考えています。

コミットメント(より良い社会を創るために)

私たちにゴールはありません。なぜなら、ゴールを定義した瞬間、それを達成すること自体が目的になり、その先にある真の目的を忘れてしまうからです。マイルストンは必要でも、ゴールを定めてはいけない。DTCYが世の中に対して価値を発揮し続ける組織であるために、考え続け、アクションし続けていきます。

私たちは日々の生活の中で、どうすれば周囲にポジティブなインパクトを与えられるかを常に考え、行動します。小さな事でも、その積み重ねで世の中は変えられると信じています。

正解はありません。だからこそ、私たちの価値が何なのかを常に考え、アクションに移していきたいと考えています。まずはアクションして、ダメだったらやり方を変えれば良い。アジャイル型のアプローチで恐れずチャレンジすることが重要です。

失敗なくして成功なし。できない理由を並べるより、できるようにやってみる。机上の世界に留まらず、1人1人の手で、より良い社会へと変えていきたいと考えています。

私たちは何を目指すのか?

Our Mission, Vision , Value

より良い社会を作るため、私たちはどんな貢献ができるのか。
世界が抱えている社会問題も、サイバーセキュリティの視点で考えると、従来の常識では考えられなかったような解決の糸口が見えてくると確信しています。

課題をどのように捉え、サイバーセキュリティにおける考え方や仕組みや技術を生かしながら、いかに解決へと導くのか。
デロイト トーマツ グループの知を結集し、サイバーセキュリティの視点でこれまでにない新しい価値を発見し、長期的な目線で、よい良い社会へと生まれ変わるスキームや仕組みを作り出していきたいと考えています。

活動推進イメージ

Approach

私たちは本活動において、①シーズマイニング、②考察・分析、③発信のサイクルを繰り返し行います。

まず、 SDGs視点も含めたマクロ環境の潮流を読み解きます。その際、ニーズ志向(社会が我々に対して求めていること)だけではなく、シーズ志向(我々だからこそ提供できる新たな価値)を重視します。未来の社会は、私たちの創造もつかない新しい変化に富んでいるでしょう。このような状況下では、これまでの既成概念では語ることが難しい新たなリスクが登場してくる可能性があります。その反面、これまでの発想に囚われない斬新な対策のアイデアが活用しうる期待もあります。これらの考察・分析を行い、言語化し、レポートとして構造的にまとめることで、より多くの方の目に触れる形で、積極的に発信していく予定です。具体的には、新聞・雑誌記事をはじめとした各種マスメディア、書籍や各種イベント、その他のネットワークメディアなど、様々な媒体を通じた発信を想定しています。

また、私たちの洞察をもとにした、映像や空間を通じた社会トレンドの創出を目指し、マスメディアとのコラボレーションも積極的に行っていきたいと考えています。

取組みテーマ

Agenda

これからの世界がどのように変わり、どんなリスクが生まれてくるのか。私たちは、まず大きな世界観の仮説を描き、発信していきます。その上で、適切な切り口で社会課題を整理し、個別テーマとして解説していくことを想定しています。

各テーマにおける考察・分析を行い、言語化して発信するプロセスを経て洞察を深め、さらに具体化・裏付けされた世界観をアップデートしていきたいと考えています。

活動実績

対外的な発信及び各種イベントに関する情報を適宜アップデートします。

  • サイバー道徳
    本活動のきっかけであり、ルーツとなる取組みで、「子供」の教育に焦点を当て、サイバーセキュリティに関する価値観・倫理観を幼少期より醸成するための道徳プログラムの意義や目指す姿を提唱。Deloitte Digital Week 2022に出演し、「デジタルと子どもの未来」のパネルディスカッションに登壇(DTCYの高橋宏之がパネリスト参加)。早稲田大学 理工学術院 教授 グローバル科学知融合研究所所長 朝日 透 教授による、子どもたちが理想の未来を見極める力の提唱、さらにはSDGs関連活動等の解説を踏まえて、求められる道徳観・倫理観に関するトークセッションを繰り広げた。詳細はリンクより、Day 4 Education/ Career Session 4 「デジタルと子どもの未来」の動画(38:25)を参照。
    >動画(38:25)
  • 0⇒1思考
    本活動で重視するのは「0⇒1」、まだ世にない、誰も考えたことのない視点での考察である。但し、従来型のコンサルタントの思考だけでは、その実践は難しい。言語化、構造化、抽象化…こうしたスキルは重要であるが、何よりも大胆な発想、アナロジー思考、クリティカルシンキング、アート的な感覚等、「至高の発散」が起点として求められる。こうした背景を踏まえて、DTCYでは気づきによる「覚醒」に主眼を置いた研修を企画・運営している(同社の高橋宏之が講師)。感情が伴う経験は行動につながるという信念をモットーに、少数形式のスタイルで、徹底して対話を重視する。そして、様々な伏線を張り巡らし、それを回収しながら進行する。それは、あたかも映画を見るような感覚で、一連の過程はリアリティショーのような世界観を醸成する。「コンサルタント覚醒研修」と呼ばれるこのプログラムは、Social Impact活動を組織的に推進する上で、重要な「土台」として位置付けている。
    >外部サイトリンク
  • レポート:サイバー視点で描く「新世界」と人間活動の展望
    「人間活動」とは、地球上においてヒトが何らかの意思をもって主体的に行う活動全般を指す。本稿では「人類の幸福」と「地球の幸福」を両輪で目指す新たな人間活動の形、“Human Activity 2.0“を構想する。「人類の幸福」と「地球の幸福」は本質的に不可分であり、どちらか片方だけでは成り立たない。しかし、人類はこれまで科学や社会・経済を発展させ、インターネットや自動運転などの利便性を享受する一方で、不幸な人々の存在や自然環境の破壊という代償を許容してきた。これからの人間活動は、2つの幸福のバランスを保ちつつ、継続的に両立すること、すなわち“Human Activity 2.0“への転換が求められる。“Human Activity 2.0“を実現するための重要な打ち手となる新規テクノロジーを解説すると共に、そのテクノロジーを効果的に利活用する際に考慮・検討すべき諸課題…中でも、サイバーの進化と共に高まるセキュリティリスクの存在に着目した解説を展開する。
    >Social Impact活動レポート
  • レポート:サイバー視点から見た未来都市
    将来、「地中」「水中」「空中」「宇宙」の好きな居住空間"未来都市"に住めるとすると、あなたはどの都市に住みたいと思うだろうか。空中に浮かんだ都市、または宇宙を舞台とするスペースコロニー等、まさに小さいころ夢中になった映画やアニメの世界観、誰しも一度は憧れた夢の世界が訪れようとしている。一方、"未来都市"が実現すると、私たちの生活を取り巻くリスクはどう変化していくのか。自然災害や意図的なサイバー攻撃により都市を支えるシステムが破壊されるかもしれない、といった不安を感じる方もいるだろう。本稿では、都市というすべての方に身近な題材を使用し、"未来都市"を支えるテクノロジーや想定されるリスクを解説するとともに、居住空間の変遷という大きな変化の中においても、リスク管理の本質となる普遍的な考え方を解説する。
    >Social Impact活動レポート
  • レポート:次世代の新概念!『サステナブルテック』の提唱
    あなたは「サステナビリティ」と聞くと何を思い浮かべるだろうか。自然環境の保護や経済的格差の解消等、ニュースや新聞でよく話題に上がる言葉を思い浮かべる方が多いだろう。本稿ではその中でも、近年、ITの発展を契機として生活に密接に紐づくようになった、テクノロジーに着目してサステナビリティをより推進するための『サステナブルテック』という新たな概念を提唱する。また、本稿をきっかけに『サステナブルテック』を通じてサステナビリティの輪を広げていくアイデアについても紹介する。
    >Social Impact活動レポート
  • レポート:サイバー空間で健やかに過ごすためのメンタルレジリエンス
    本稿では、サイバー空間における「人」、その内側にある「心」に着目し、象徴となる”ペルソナタイプ” (典型的な人物像)を整理することで、「サイバー空間におけるメンタルリスク」を捉えることを試みる。また、我々の生業である”セキュリティ”の考え方を応用することで、これらのリスクを抱える人達がサイバー空間において健やかに過ごすための「レシピ」を解説する。さらに、本稿のタイトルにもある「レジリエンス」、すなわち、「精神的なしなやかさ」がこの「レシピ」においていかに大切であるかについても紹介する。
    >Social Impact活動レポート