お知らせ

第2回 子どもを未来につなげる奨学助成プログラムの公募を開始

KUMONの協力のもと能登半島地震で被災した子どもを対象とする助成枠を新設し奨学助成プログラム(第2回)を開始

デロイト トーマツ ウェルビーイング財団(以下、DTWB)は、子ども教育分野のプロフェッショナルである株式会社 公文教育研究会(以下KUMON)の協力のもと、第2回子どもを未来につなげる奨学助成プログラムの助成先公募を開始します。本助成事業は、子どもの「食べる」と「学ぶ」を同時に支援することで、困難を抱える子どもがより良く生きるための活動を応援する助成プログラムであり、こども食堂や無料塾等を対象に支援を実施します。今回の公募では、令和6年能登半島地震で被災した子どもを支援する団体への助成枠を新設しました。

1. 事業趣旨

現代の日本社会では、障がいや病気、性的マイノリティなど、心身の特徴による特別な配慮の必要性がある子どもや、貧困、虐待など、周りの環境による特別な配慮の必要性がある子どもなど、様々な配慮が必要な子どもがいます。また、それぞれの子どもが抱える課題や、子どもを取り巻く課題も多岐に渡っています。

特に教育課題については、学校外教育(塾・習い事)の重要性が高まってきていますが、家庭の事情により、費用負担が大きく、利用が困難な状況も発生しています。

教育・生活支援に関しては、国や地方自治体、民間団体によって様々な対策が講じられていますが、支援が不足している状況にあります。

子どもにまつわる課題が多岐に渡るなか、子どもの生活を支える「保護者」、教育を提供する「学校」、学校外教育を提供する「塾」や生活・学習の支援者としての「NPO」、政策・制度のもとに対応をする「企業」の層がそれぞれ独立する形で構成されています。

各セクターが独立していることにより、各々が連携しにくい環境となり、他のセクターの活動に対し関心が薄れていたり、担当セクターに任せっきりの状況に繋がっています。

しかし、各セクターが独自に活動するだけでは、多様化・複雑化する子どもたちの課題を解決することは困難であり、各セクターが連携し、多層的に子どもたちを応援する構造が必要だと考えます。

そこで、DTWBは、子ども教育分野のプロフェッショナルであるKUMONと協力し、子どもの教育・生活の課題に対し、「つながり、つなげ、教育インフラを太くする」をコンセプトに、長期的に「教育インフラを太く且つ多層化する」ことに挑戦していきます。 

DTWBは子ども教育分野のプロフェッショナルであるKUMONと連携して、こども食堂や無料塾等を支えることで、経済的な理由などにより困難を抱える子どもがより良く生きるための活動を応援する助成プログラム、【食べる×学べる=Live Well プロジェクト】を展開します。

当助成プログラムでは、子ども達に「食べる」支援を提供しているこども食堂と、子ども達への「学ぶ」支援を行う無料塾等を対象に助成を行い、子どもの「食べる」と「学ぶ」を同時に支援できる環境を整えることで、生活に困難を抱える子どもがより良く生きるための活動を応援します。こども食堂にはKUMONとの連携により「食べる」に加えて「学ぶ」環境を提供し、無料塾には助成金の提供により「学ぶ」に加えて「食べる」環境を提供します。

新設した令和6年能登半島地震で被災した子どもの支援を行う助成枠については、被災地域のこども食堂や無料塾等の拠点が利用困難となっていることに鑑み、被災した子ども達の「食べる」と「学ぶ」をサポートする拠点として活動しているNPO/NGO、託児所、居場所づくり支援団体、フリースクール運営団体、避難所で子どもをサポートしている方々など、こども食堂、無料塾以外の団体も助成対象とします。

当助成プログラムは、こども食堂に「学ぶ」機能を追加するための支援を行う「タイプA」と、無料塾等に「食べる」機能を追加するための支援を行う「タイプB」、また今回から令和6年能登半島地震にて生活に影響を受けた子ども達を支えるプログラムとして、「食べる」、「学ぶ」支援を行う「タイプC」を別途設けています。

食べる×学べる=Live Wellプロジェクトでは、従来からのタイプA・タイプBのほか、能登半島地震で影響を受けた方向けのタイプCも用意しています
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タイプA助成においては、2022年6月よりこども食堂向けの学習支援機能強化の実証実験を共同で実施してきたKUMONの全面協力のもと、KUMONの教育プログラムを活用した学習支援プログラムを展開します。

タイプBにおいては、無料塾等運営にあたりKUMONとの連携を希望する場合は協議の場を設定します。

タイプCにおいては、タイプAと同様にKUMONの全面協力のもと、KUMONの教育プログラムを活用した学習支援プログラムを能登半島地震にて影響を受けた方へ展開します。

タイプAとタイプBとあわせて一つの取り組みであり、両プログラムによって小学生から高校生まで途切れなく支援する体制を構築することを目指します。

また、タイプCではタイプA、タイプBの枠に捉われない団体(NPO・NGO等)への支援をする体制を構築します。

直接支援者と間接支援者が連携し、子どもの成長に欠かせない「生活」と「学習」の両面での支援を、小学生から高校生まで途切れることなく提供できる状態を作ることを目指します
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2023年に実施した、「第1回子どもを未来につなげる奨学助成プログラム」においては、合計9団体(こども食堂5団体、無料塾4団体)に対し助成を行い、支援対象となる約70人の子どもに対し、「食べる」と「学ぶ」を両立した環境を提供しています。

当助成プログラムはいずれも単一団体での応募が可能ですが、他団体と協働して事業推進する「コレクティブ・インパクト」を期待しています。

デロイト トーマツ グループの源流である監査法人創設において中心的な役割を果たした等松農夫蔵は、「個我を脱却して大乗に附く」という精神のもと、目先の短絡的な利害得失にとらわれることなく、皆で力を合わせて高い理想の実現に邁進しようと働きかけました。
このグループ創設時の精神は、デロイト トーマツ グループの「Well-being社会」の構築に向けた活動に今も受け継がれ、本助成事業における重要テーマである「Collective Impact」へと繋がっています。

※当監査法人の基本構想の関連情報は、こちらからご確認ください。
デロイト トーマツ グループ「当監査法人の基本構想(東京事業所報創刊号)」

また、従来から実施しているDTWBの助成プログラムの特徴である「伴走型助成」も継続します。こども食堂や無料塾等とともに、令和6年能登半島地震の被災地域をはじめとする子どもたちを応援したい伴走者をデロイト トーマツ グループ内から募集し、団体の経営に係る事業計画の策定や、認知拡大支援、バックオフィス整備など、助成先のニーズに合わせてマッチングします。

助成に加えて、多様な領域における専門性を有するプロフェッショナルの伴走支援により、生活に困難を抱える子どもがより良く生きるための支援活動を加速します。

上記のように、助成先となる団体に対する資金的支援に留まらず、同様の社会課題解決を目指す複数団体及び伴走者を巻き込んだ事業実施体制を構築することで、個々の強みを生かしながら、これまで難易度が高いとされていた社会課題の解決のスピードを一層加速することを目指し、助成先となる団体と協力者が一緒に「Well-being社会」の構築に取り組むことを期待します。

2. 助成プログラムの概要

本助成プログラムは、大きく2つの助成枠に分かれます。

 

■「タイプA」

こども食堂等を運営する団体に対して、公文式学習※の指導ノウハウや教材等を得るための助成金(小中学生向け こども食堂+学習支援機能)

(1) 事業目的

こども食堂を運営している団体に「学ぶ」機能を追加することで、経済的な理由などにより困難を抱える子どもがより良く生きるための環境づくりをサポートすること

(2) 支援対象

全国

(3) 支援内容
  • タイプA, B, C合計 助成金額:1000万円
    (1団体あたりの助成金額上限は150万円 )
  • 助成期間:2024年6月30日 ~ 2025年5月31日(2期)
    (※翌期以降も申請により最大 3期連続で助成を受け得る)
  • 学習支援:KUMONより、タブレットを利用した学習指導の研修、教材、学習指導のフォローなどを提供(算数/数学・英語の2教科)
  • その他:デロイト トーマツ グループが団体の活動を推進するための支援を提供
(4) 応募要件
  • 支援対象者に、経済的な理由などにより困難を抱える小学生または中学生が含まれていること
  • こども食堂を運営している団体で、学習支援機能の強化または追加に関心があること
  • 事業期間中、 KUMONが提供する研修に参加し、公文式学習を活用した学習支援を行う体制を整えられること
  • 施設内に安定したWi-Fi環境を提供できること
  • 学習者の個人情報保護機能があること
(5) 採択団体の役割
  • 団体に通う子どもたちに対して、事業期間中、公文式学習を活用した学習支援を行うこと。公文式教材に加え、学校の宿題やその他教材を活用することも可
  • 事業期間中、学習活用に関しての研修(全3回)や 2ヵ月に 1度程度の会議(1時間程度)に参加できること
  • DTWBに対し、定期的に事業の進捗を報告すること

 

※公文式学習について

公文式学習とは、下記を特長とする学習を通し、一人ひとりの「可能性の追求」を目指す教育です。

  • 個人別・学力別学習:学年にとらわれず、一人ひとりにあった箇所を学習できます
  • 自学自習で進む:教えてもらう<自分で学ぶ という学習姿勢を大切にします
  • スモールステップの教材:少しずつ難しくなる教材で、たくさん計算の練習を積み重ねます
【学習のステップについて】

学習開始時:
学習をスタートする際に、「学力診断テスト」を受けていただき、学習を始める教材を決めます。多くの場合、その子の学年レベルよりも簡単な、楽に100点が取れるところから始めます。

学習初期((1~3か月):
「楽にできる」「すらすら解いて100点が取れる」ところから学習をスタートし、短時間で一気に学習する「集中力」や「学習の姿勢」を養います。

学習後期(4ヵ月~):
「できた!」「わかった!」を積み重ねることで、勉強に対する自信をつけ、自分から意欲的に学習する習慣につなげていきます。学習が進むことで学年相当の学習内容に追いつき、いずれ追い越すことを目指していきます。

 

■「タイプB」

無料塾等、こどもの学力向上を支援する団体に対して、食事支援を行うための助成金(中高生~20歳向け無料塾等+食事支援機能)

(1) 事業目的

無料塾等を運営している団体に「食べる」機能を追加することで、経済的な理由などにより困難を抱える子どもがより良く生きるための環境づくりをサポートすること

(2) 支援対象

全国の無料塾等

(3) 支援内容
  • タイプA, B, C合計 助成金額:1000万円
    (1団体あたりの助成金額上限は150万円 )
  • 助成期間:2024年6月30日 ~ 2025年5月31日(2期)
    (※翌期以降も申請により最大 3期連続で助成を受け得る)
  • その他:デロイト トーマツ グループが団体の活動を推進するための支援を提供
(4) 応募要件
  • 支援対象者に、経済的な理由などにより困難を抱える中学生または高校生が含まれていること
  • 無料塾等を運営している団体で、食事支援の強化または追加に関心があること
  • 中高生向けの学習支援機能の強化または追加に関心があること
  • 施設内に安定したWi-Fi環境を提供できること
  • 学習者の個人情報保護機能があること
(5) 採択団体の役割
  • 団体に通う子どもたちに対して、事業期間中、学習支援を提供すること(週2回以上)
  • 団体に通う子どもたちに対して、事業期間中、「食べる」ための支援を提供すること(例:他事業者・団体・個人から協力を得てパントリー事業を行うなど)
  • DTWBに対し、定期的に事業の進捗を報告すること

 

■「タイプC」

令和6年能登半島地震で影響を受けた小・中・高校生向け 子どもの支援を行うNPO・NGO等+生活支援(食べる)+学習支援機能)

(1) 事業目的

令和6年能登半島地震にて影響を受けている地域の子どもがよりよい環境で生活できるよう、子ども食堂・無料塾等を運営している団体、子どもの支援を行うNPO・NGO等にこどもの居場所づくりを支援することで、能登半島地震の影響により困難を抱える子どもがより良く生きるための環境づくりをサポートすること

(2) 支援対象

能登半島地域
能登半島地域に活動拠点、本部がない団体も、令和6年能登半島地震にて影響を受けている子どもの支援を行っていれば申し込みが可能

(3) 支援内容
  • タイプA, B, C合計 助成金額:1000万円
    (1団体あたりの助成金額上限は150万円 )
  • 助成期間: 2024年6月30日 ~ 2025年5月31日(1期)
    (※翌期以降も申請により最大3期連続で助成を受け得る)
  • その他:デロイト トーマツ グループが団体の活動を推進するための支援を提供
  • 学習支援:ご希望の場合はKUMONより、タブレットを利用した学習指導の研修、教材、学習指導のフォローなどを提供(算数/数学・英語の2教科)
    ※公文式学習教材の利用をご希望の場合には、申請書の「公文式学習を活用した学習支援を希望するか」の欄にチェックを入れてください
(4) 応募要件
  • 主に能登半島地域で活動をしている団体を対象としているが、能登半島地域に活動拠点、本部がない団体も、令和6年能登半島地震にて影響を受けている子どもの支援を行っていれば申し込みが可能
  • 令和6年能登半島地震にて影響を受けている地域の支援対象者(個人・団体)に、地震の影響などにより困難を抱える小・中・高校生が含まれていること
  • こども食堂・無料塾等を運営している団体、子どもの支援を行うNPO・NGOで、地震の影響を受けている地域の子どもの支援を行っている、または関心があること
  • 令和6年能登半島地震で影響を受けた子どもたちに対して、オンラインではなく現地で食事・学習に関わる支援を行える団体
    ※学校・ホテルの共有スペースなど、子どもたちと対面で活動を行える環境があれば応募可能
  • 事業期間中、 KUMONが提供する研修に参加し、公文式学習を活用した学習支援を行う体制を整えられること(公文式学習支援教材の利用をご希望の場合)
  • 施設内に安定したWi-Fi環境を提供できること
  • 学習者の個人情報保護機能があること
(5) 採択団体の役割
  • 令和6年登半島地震で影響を受けた小・中・高校生を支えるプログラムとして、影響を受けた子どもの支援を行うこと
  • 団体に通う子どもたちに対して、事業期間中、公文式学習を活用した学習支援を行うこと。 (公文式学習支援教材の利用をご希望の場合)
  • 事業期間中、学習活用に関しての研修(全3回)や 2ヵ月に 1度程度の会議(1時間程度)に参加できること
  • DTWBに対し、定期的に事業の進捗を報告すること

3. 助成プログラムの詳細情報

助成プログラムの詳細情報は、申請用ページから公募要領をダウンロードし、ご確認ください。一部情報を抜粋し、以下に記載します。

(1) 助成期間

2024年6月30日 ~ 2025年5月31日(2期)

※翌期以降も申請により連続で最大3期の助成を受けられる可能性があります。

(2) 助成対象地域

タイプA:全国
タイプB:全国
タイプC:能登半島地域

※能登半島地域に活動拠点、本部がない団体も、令和6年能登半島地震にて影響を受けている子どもの支援を行っていれば申し込みが可能
※助成先団体は、日本国内に法人格、拠点を持つ団体とします。

(3) 助成金総額(1期あたり)

タイプA, B, C合計 助成金額:1000万円(1団体あたりの助成金額上限は150万円)

(4) 公募のプロセスとスケジュール

公募期間
2024年2月14日(水)15時~2024年3月15日(金)15時まで

書類審査
2024年2月中旬から順次開始

書類審査結果通知
2024年3月中旬(予定) 事務局から個別にご連絡します。

1次審査(面接)
2024年3月下旬(予定)から順次開始

1次審査結果通知 
2024年4月中旬(予定) 事務局から個別にご連絡します。

2次審査(面接)
2024年4月中旬から順次開始

助成先となる団体決定・贈呈式
2024年6月15日(土)(予定) DTWB webページ及び事務局からの連絡により発表します。

(5) オンライン説明会

第1回:2024年2月21日(水)15:00~16:00
第2回:2024年2月28 日(水)11:00~12:00
第3回:2024年3月6 日(水)11:00~12:00

※説明会は終了いたしました。説明会動画を下記のリンクからご確認いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=fjsqBG5RwII

4. 申請方法・お問合せ先

(1) 申請様式の入手方法

下記URLより、申請様式(様式1・様式2・様式3)をダウンロードください。
公募要領URL:https://tohmatsu.smartseminar.jp/public/file/document/download/30878
申請様式URL:https://tohmatsu.smartseminar.jp/public/file/document/download/30812

(2) 提出方法

①下記Formsリンク(またはQRコード)より申請団体/代表団体の情報をご入力ください
URL:https://forms.office.com/e/y1aL7BmcBv

②下記URLより、必要情報をご記載の上、提出資料一式を添付してください。
URL:https://tohmatsu.smartseminar.jp/public/seminar/view/48263

なお、郵送での申請受付は行いませんのでご了承ください。

(3) 申請締切

2024年3月15日(金)15時まで

締切日時を過ぎてからの申請は原則として受け付けませんのでご注意ください。

(4) お問合せ先

本助成事業の申請方法や申請内容など、ご不明な点等については下記までお問い合わせください。

デロイト トーマツ ウェルビーイング財団 事務局
住所:〒100-8360 
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号丸の内二重橋ビルディング
メールアドレス:dtwb_livewell@tohmatsu.co.jp
電話番号:03-6213-1251
受付時間:平日9:30~17:30(※祝日・休日は対応しておりません。)

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