ファミリーオフィス インサイト シリーズ

ファミリーオフィス インサイト シリーズ

ファミリーオフィスのトレンド トップ10：エグゼクティブサマリー

本レポートでは、投資、リスク管理、雇用、サステナビリティ、後継者計画、デジタルトランスフォーメーションなど、今年の主要トレンドに関連するファミリーオフィスの優先事項や活動を紹介しています。

Deloitte Privateの調査では、景気後退や地政学的な懸念にもかかわらず、ファミリーオフィスは成長に対して概ね楽観的な見方を共有していることが明らかになりました。多くのファミリーオフィスが新たな投資機会を求め、資産クラスや地域を超えたポートフォリオの多様化を模索しており、その多くにおいてサステナブル投資に注目しています。

ファミリーオフィスの前向きな成長見通しは、外部人材の雇用、第三者サービスプロバイダーへの依存度の増加、オペレーショナルテクノロジーの近代化、サイバーセキュリティへの取り組みの強化など、ファミリーオフィスの拡大とプロフェッショナル化の継続にも拍車をかけています。同時に、ファミリーリーダーの世代交代が間近に迫っており、ファミリーオフィスは後継者計画と次世代育成を優先しています。

このような新たなトレンドを把握するため、2023年9月から12月にかけて、世界各地のシングルファミリーオフィス354社を対象に調査を行いました。これらのファミリーオフィスの平均運用資産（AUM）は20億米ドル、関連するファミリーの平均資産は38億米ドルです。これを合計すると、AUMは7,080億米ドル、ファミリー資産は1兆3,000億米ドルに上ると推定されます。また、Deloitte Privateでは、調査結果やトレンドについて直に見解を尋ねるため、ファミリーオフィスのシニアエグゼクティブ40名に詳細なインタビューを行いました。

本サマリードキュメントは、これらの調査結果の背景となる集計結果と分析のスナップショットを提供するものです。集計結果、トレンド、見解の詳細については、インタラクティブなレポート全文をご覧ください。

1. 不確実な時代にもかかわらず成長を予測
2. リスク管理への注目
3. プライベートエクイティがトップに
4. サステナブル投資が過熱する欧州、冷え込む北米
5. ファミリーオフィスは雇用を進め、さらなるプロフェッショナル化を目指す
6. 規模拡大のためのアウトソーシング
7. テクノロジーで優位に立つ
8. サイバー脅威への取り組み
9. 後継者への道筋を描く
10. 事業承継に対する次世代の自信は乏しく、焦点はトレーニングへ