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ナレッジ
Construction Predictions 和訳版
「建設業界の予測」シリーズでは、世界各国のデロイトのエンジニアリング&コンストラクション(E&C)セクターリーダーが協力し、工業化建築、ESG動向、デジタルトレンドなど、建設業界に影響を与える重要なトピックスについて今後の展望を示しています。
建設業における標準化と工業化
建設業界において、熟練労働者の不足、材料のサプライチェーン管理の問題、参入障壁の低さ、そして生産性の伸び悩みのため、世界的に利益が圧迫されている。一方、気候変動に関する目標達成は従来の建設手法及び建設資材を用いて具現化することが困難になっている。効率性と予測可能性の向上、サプライチェーンにおける統制、利益の改善、そして労働力不足の対処方法を求め、工業化された工法が開発されてきた。建設業界では近年技術革新とデジタル化の急速な進行が見られるが、これにより工業化された工法に対するニーズがもたらされている。
建設業界におけるESGの動向
建設会社は、幅広いアプローチを導入して様々な成果をあげながら、環境・社会・ガバナンス(ESG)の原則を事業の計画と運営に組み込んでいる。
本稿では、建設業界においてESGがどのように受入れられ発展していくか、 そしてESGが建設業界の環境・コミュニティ・従業員に対しての影響力を向上するかについて、3つの見解を示す。
- ESG 評価の標準化およびコモディティ化
- プロジェクトの初期計画段階でのESG対応
- 建設従事者のウェルビーイングと建設業界の維持
デジタルトレンド
「一品生産」である建設産業はデジタル技術活用の難易度が高く投資対効果が見えにくい事がソリューション導入の課題となっていた。一方で、ブロックチェーン、デジタルツイン、仮想現実・拡張現実(VR/AR)等のインダストリー4.0のソリューションが身近になり、現実的な価格になり、そしてサプライチェーン全体に普及しつつある。さらに、より迅速的でアジャイルな取組みが一般的になっている昨今では、企業に問われるべき質問は、「もしも」ではなく、「いつどのような投資をし、どうやってデジタルな業務のやり方に変革するか」である。
Construction Predictions 2022(原文)
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