ナレッジ

取締役会の実効性と次世代の取締役会議長

これからの取締役会議長の役割を示す5つの大きなカギ

取締役会議長が、さまざまな課題とチャンスに満ちた新たな時代を生き抜くために役立つ、変化に対応する5つの大きなカギが、調査の結果が明らかに。

Deloitte Global Boardroom Programは、取締役会議長に求められる役割の変化と、次世代の取締役会議長に期待される役割を把握するために、16カ国、300人以上の取締役会議長に対してインタビュー、グループディスカッション、アンケートを実施した。本ページでは、調査結果に基づき求められる取締役会議長の役割についてまとめている。

これからの取締役会議長に求められる役割

取締役会議長に求められる役割と責任は、ここ数年で著しく拡大し、今やすべてを網羅するものとなっている。今日では、取締役会議長は、企業の成否を左右する重要な役割を担っており、CEOにとって信頼に足る相談役、あるいは指針としての役割も果たしている。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックや地政学的混乱といった不測の事態に加え、DX(デジタルトランスフォーメーション)、気候変動、規制の強化、投資家の厳しい目などといった不可避の課題によって、その役割は急速に再定義されつつある。しかし、事実上あらゆる面でその存在感を増す中で、取締役会議長は、自らの役割(ガバナンスおよび監督)とCEOや経営陣の役割(経営管理および事業運営)の区別を尊重することに、より一層の注意を払う必要がある。

取締役会議長が、さまざまな課題とチャンスに満ちた新たな時代を生き抜くために役立つ、変化に対応する5つの大きなカギは以下の通りである。

世界的に大きく様変わりしつつある取締役会議長職

世界各国の議長の視点

2018年の英国での冊子発刊を皮切りに、2020年にはオーストラリア、ニュージーランド、2021年には南アフリカと世界各国・地域において、取締役議長にフォーカスした本プログラムに基づく冊子を発刊しております。

類似したテーマについて各国の議長の問題意識や取組みをご紹介しています。

※本ページでは、日本のレポートのほか、特徴的な英国と米国のみ紹介しております。他国のレポートをご確認になりたい場合は日本版レポートをご確認ください。

Boardroom Program とは

Deloitte Global Boardroom Programは、世界中のデロイトメンバーファームの知識と経験を結集し、企業の取締役会や経営幹部が共通して関心を寄せる重要なトピックに取り組むプログラムです。

各地のプログラムを補完し、デロイトの実務者と、企業およびその取締役、経営陣、投資家、会計専門家、学術界、そして 政府との間の対話を促進することを使命としています。Deloitte Global Boardroom Programでは、重要なトピックに関する論考の出版に加え、著名なパネリストを招いた必見のウェビナーを開催しており、グローバル企業の取締役や経営陣に知見を提供しており、日本においてもJapan Boardroom Programとして2020年から参画しており、活動を強化しています。

お役に立ちましたか?