国際会計基準審議会（IASB）及び国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）が、2024年5月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表

2024年5月の国際会計基準審議会（IASB）及び国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）の会議を受け、ワーク・プランが前回更新された2024年4月以来、会議及びその他の進展からどのような変更があったかを理解するために、IFRS財団ウェブサイトのワーク・プランを分析した。いくつかの決定及び協議文書が公表されたか、まもなく公表される予定である。

以下は、2024年4月29日（デロイト トーマツのWebサイト－※1）の前回の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。

基準設定プロジェクト

• 「企業結合－開示、のれん及び減損」
  公開草案のフィードバックが2024年第4四半期に予定されている（以前は2024年下半期）。
• 「公的説明責任のない子会社：開示」
  IASBが2024年5月9日にIFRS第19号 （IAS Plus－英語※2 ）を公表したため、本プロジェクトはワーク・プランから削除されている。
• 「資本の特徴を有する金融商品」
  本プロジェクトの次のステップはプロジェクトの方向性の決定である（2024年7月に予定されている）。
  

メンテナンスプロジェクト

• 「金融商品の分類及び測定の修正」
  本プロジェクトの最終修正が2024年5月30日に公表される。
• 「財務諸表における気候関連及びその他の不確実性」
  公開草案が2024年7月に公表される予定である（以前は2024年第3四半期）。
• 「電力購入契約」
  修正案の公開草案が2024年5月8日（IAS Plus－英語※3）に公表された。本プロジェクトはフィードバックの段階にあり、2024年第3四半期に開始する予定である。
• 「『公的説明責任のない子会社：開示』の基準書の更新」
  公開草案が2024年7月に予定されている（以前は2024年第3四半期）。
• 「超インフレではない企業による超インフレの表示通貨の使用（IAS第21号）」
  公開草案が2024年7月に予定されている（以前は2024年第3四半期）。

リサーチ・プロジェクト

• 「無形資産」
  リサーチのレビューが2024年第4四半期に予定されている（以前は2024年下半期）。
• 「IFRS第9号の適用後レビュー　減損」
  フィードバック・ステートメントが2024年7月に予定されている（以前は2024年第3四半期）。

その他プロジェクト

• 「IFRS会計タクソノミの更新－基本財務諸表」
  タクソノミ更新案が2024年5月23日（IAS Plus－英語※ 4）に公表された。本プロジェクトはフィードバックの段階にあり、2024年下半期に開始する予定である。
  

上記は、2024年4月29日と2024年5月28日の、IASB及びISSBのワーク・プランの忠実な比較である。

現在のワーク・プランについては、いつでもこちら（IFRS財団のWebサイト－英語※ 5）からアクセスできる。

》IASB及びISSBのワーク・プラン（IFRS財団のWebサイト－英語）
》Deloitteのプロジェクト・ページ（IAS Plus－英語）

※1》「国際会計基準審議会（IASB）及び国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）は、2023年4月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」（デロイト トーマツのWebサイト）
※2》 ‘IFRS 19 — Subsidiaries without Public Accountability: Disclosures’（IAS Plus－英語）
※3》 ‘IASB proposes amendments to IFRS 9 and IFRS 7 regarding power purchase agreements’（IAS Plus－英語）
※4》 ‘IFRS Foundation proposes update to IFRS Taxonomy 2024’（IFRS財団のWebサイト－英語）
※5》 ‘Work plan’（IFRS財団のWebサイト－英語）