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IASBは、引当金の会計処理について的を絞った改善を提案する
iGAAP in Focus 2024.11.14
2024年11月12日に国際会計基準審議会(IASB)から公表された公開草案「引当金-的を絞った改善」(ED)に示される、IAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」の修正案を解説する。
本iGAAP in Focusでは、2024年11月12日に国際会計基準審議会(IASB)から公表された公開草案「引当金-的を絞った改善」(ED)に示される、IAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」の修正案を解説する。
IASBは、以下を含む、IAS第37号の引当金を認識する規準の修正を提案する。
–IAS第37号における負債の定義を、「概念フレームワーク」における負債の定義に合わせるために更新する。
–現在の義務という認識規準をサポートする要求事項を修正する。
–その要求事項がEDで提案されたものと整合しないIFRIC第21号「賦課金」を廃止し、IAS第37号の適用ガイダンスの設例に置き換える。
- 引当金の測定に関して、IASBは、以下を規定することを提案する。
–現在の義務を決済するための支出は、義務に直接関連するコストで構成され、これには、当該義務を決済するための増分コストと、当該種類の義務の決済に直接関連する他のコストの配分の両方が含まれる。
–使用する割引率は、リスクフリー金利、すなわち、不履行リスクを除外した金利でなければならない。
- EDには発効日の提案は含まれていない。IASBが提案を再審議するときに設定される。
- IASBは、本修正について特定の経過措置を提案する。
- 公開草案のコメント期間は2025年3月12日に終了する。
IFRSセンター・オブ・エクセレンス日本は、このニュースレターの日本語訳版を公表した。
『iGAAP in Focus財務報告「IASBは、引当金の会計処理について的を絞った改善を提案する」』
≫英語版 (IAS Plus)
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