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ナレッジ
投資家が投資ファンドから享受するバリューの評価
英国の事例からの教訓
Performance magazine issue36より
本稿では、FCAの主な指摘事項と、業界の公表資料およびこの分野における運用会社との共同作業に基づくデロイトの見解について論じた上で、バリュー・フォー・マネーの評価方法を模索する世界中の運用会社にとって有益な教訓を導き出します。
英国の規制当局は資産運用会社に対して、投資家が各登録済みファンドから享受するバリューを年次で評価した上で、評価の概要を公表するよう義務付けています。英国金融行為規制機構(FCA)は最近、各社のバリュー評価について初めての調査を実施しました。「バリュー・フォー・マネー(投資の対価)」は多くの法域において注目されているため、英国の事例は各国の運用会社にとって参考になります。
バリューを緻密に評価する上で、以下の作業が有益と考えられます。
要点
- 各ファンドの運用目標とマーケティングの方法に照らしてバリューを考察する。
- 1つの指標の高いバリューによって別の指標の低いバリューが覆い隠されないように、バリューの指標を個別に考察する。
- シェアクラス間の比較など、十分に詳細なレベルでバリューを考察する。
- バリューが低い要因を明確にする。
- 公正で正確なデータを確実に用いる。
- 頑強なガバナンスに基づいてバリューを評価する。
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