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ナレッジ
ネットゼロへの移行においてリスク・コンプライアンス部門が果たす役割
運用会社とネットゼロ目標
Performance magazine issue40より
デロイトとInvestment Association(英国の運用会社の業界団体)が作成した共同報告書では、リスク・コンプライアンス部門が取るべきアクションを、6つの主要分野に分類して提示しています。
本稿では、その要点を整理しました。
要点
- 信頼性の高い移行計画の策定、開示、実行を求めるステークホルダーの期待が高まる中で、多くの運用会社は2050年までに温室効果ガス(GHG)の排出量をネットゼロとすることにコミットしています。
- コミットメントの実現に向けて、事業戦略から商品・サービス、投資判断、リスク管理、オペレーションに至るまで、組織全体を変革する必要があります。
- リスク・コンプライアンス部門は、他の部門と幅広く連携しつつ、組織全体における移行計画の設計と実行をサポートする重要な役割を果たします。
- デロイトはInvestment Associationと共同で、「ネットゼロへの移行においてリスク・コンプライアンス部門が果たす役割:運用会社とネットゼロ目標」(英語のみ)というタイトルの報告書を公表しました。その中で、ネットゼロへの移行に関連する規制動向とリスク・コンプライアンス部門が取るべきアクションについて検討しました。
- 本稿では、(i)信頼性の高いネットゼロ移行計画、(ii)ガバナンス、企業文化、インセンティブ、(iii)気候変動リスク管理、(iv)グリーンウォッシング、(v)顧客対応、(vi)ESGに対する総合的な考察という、上記報告書において議論した主要なテーマの概要を提示します。
本稿は、デロイトのEMEA Centre for Regulatory Strategy(Risk Advisoryチームの助力を受ける)とInvestment Associationが共同で作成した報告書の抄訳になります。
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