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ナレッジ
SFDR施行後のプライベート・エクイティ市場におけるダイナミクスの変化
導入に際してGPとLPが直面する課題
Performance magazine issue40より
SFDR施行後のプライベート・エクイティ市場におけるGPとLPのダイナミクスの変化
SFDRの施行後、1年が経過しましたが、EUの規制当局とPEファームを含む金融市場参加者(FMP)は、導入に際して大きな問題に直面しています。
要点
- 大方のPEファームは、主要な悪影響(Principle Adverse Impacts; PAI)に関するステートメントを開示しているものの、出資者の機関投資家であるリミテッド・パートナー(LP)は、サステナブル・ファイナンス開示規制(SFDR)に基づく報告義務に対応する、各種のデータを必要としています。
- プライベート・ファンドにとって、評判を守り、持続可能な方法での資金配分を望む投資家を引きつけ、2023年から始まるLPからのデータ要請(2022年度分)に対応するためには、SFDRに準拠することが極めて重要になります。
- PEファームにとっては、SFDRの導入に際して、ESG投資に関連する包括的で質の高いデータに関する、アクセス可能で明確な指針や業界内部における合意が存在していないことが問題となっています。
- SFDRの下で、投資家にとっては、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)がPAI報告における潜在的なデータソースになりえます。しかしながら、ほとんどの投資先企業においては、2025年まではCSRDに基づくESG報告(2024年度分)が要請されていません。
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