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第三次エネルギー革命
世界初の燃料電池自動車の市販が始まってからこの年末で5年を迎えます。水素は様々な資源から製造可能で、燃料電池で利用すると水以外は発生しないクリーンな特性から、次世代のエネルギーキャリアとして注目されています。他方で、燃料電池自動車vs電気自動車の議論を初めてとして、効率性や安全性の観点から水素と燃料電池の普及を疑問視や批判する声もあります。
本書はその問いへの答えを、世界的な潮流である脱炭素化と、今後日本で同時進行するであろう人口減少とインフラ老朽化への対応の観点から論じています。
世界共通の課題である温暖化防止と化石資源依存脱却には再生可能エネルギーを主力とするシステムへの移行が必要で、我々はこの変革を石炭、石油に次ぐ「第三次エネルギー革命」と呼んでいます。
そう遠くない将来において、日本は再生可能エネルギーの導入拡大と、需要縮小局面におけるエネルギーインフラ再構築を同時に乗り切る必要が生じると考えられます。その移行期において、多種多様な資源から製造可能で、貯蔵性に優れる水素は、エネルギーインフラのバッファとして極めて有効な手段の一つとなります。
日本は水素・燃料電池においては世界を牽引する存在です。このアドバンテージを活かせば、世界に先駆けて第三次エネルギー革命の実現が可能となります。本書では日本が直面する課題を整理したうえで、再生可能エネルギーと水素の組み合わせがもたらす新たな可能性を示します。
書名 | 第三次エネルギー革命 |
出版 | エネルギーフォーラム |
著者 | デロイト トーマツ コンサルティング |
価格 | 本体1,400円+税 |
刊行 | 2019年7月 |
ISBN | 978-4-885554827 |
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