2025年度版「グローバル自動車消費者意識調査」 ブックマークが追加されました
調査レポート
2025年度版「グローバル自動車消費者意識調査」
世界の主要8市場における電動化、購入意向、コネクテッド、MaaSの最新動向
世界の自動車産業は今、かつてないペースで非常に大規模な変化を経験している。さらに、産業の変化とともに、消費者のモビリティ体験へのニーズも急速に変化している。デロイトは消費者の見地から考慮すべき自動車業界のトピックスを提供するため、世界30カ国の3万人以上を対象に調査し、特に主要8市場に焦点を当て、車両の電動化、今後の購入意向、コネクテッド、MaaSの4つの視点からインサイトを提示する。
目次
- トレンド1: 多くの市場でBEVの普及は依然として低調
- トレンド2: 多くの市場で保有車ブランドの乗り換え意向が増加
- トレンド3: 自動運転車が再び注目を集める
- トレンド4: 多くの若年層消費者が所有よりもMaaS利用に関心を持つ
2024年10月から11月にかけて実施された2025年度版グローバル自動車消費者調査では、次の4つの主要なトレンド取り上げる。
- ほとんどの市場でバッテリー式電気自動車(BEV)への関心は依然として低調で、内燃機関(ICE)およびハイブリッド車(HEV)への関心が高まっている。
- 多くの市場で、保有車ブランドを変える意向を示す人が増えている。
- 自動運転車が再び注目を集めているが、消費者の懸念は依然として残っている。
- 多くの市場において自動車の使用頻度はまだ比較的高い一方で、若年層消費者の多くは所有よりもMaaS利用(カーシェア・ライドシェアなど)に関心がある。
グローバル自動車消費者意識調査は、企業が戦略と投資の優先順位を決め、より良いポジションを築くための重要なインサイトを提供する。より詳細な調査結果については、レポート本編を参照頂きたい。
また、主要8地域以外の全対象国の調査結果を含むさらに詳しい情報については、下記リンクよりオンラインのダッシュボード(英語のみ)にアクセスできる。本レポートのインサイトと併せ、皆様にとって有益で、役立つ情報となれば幸いである。
2025 Global Automotive Consumer Study - Interactive Dashboard
トレンド1: 多くの市場でBEVの普及は依然として低調
「次の購入車で希望するパワートレイン」に関して、一部の市場ではBEVからICEやHEVへの揺り戻しが継続している。これは、価格面での懸念が長く解消されていないことが一因であると考えられる。日本におけるICEの意向は昨年の34%から大幅に増加し41%に上った。米国ではICEの意向が減少したが、HEVの意向が昨年の16%から20%にやや増加していた。
充電インフラを必要とせずに燃料費や排出量を削減する「両者のいいところ取り」を求める消費者のニーズにより、フルハイブリッドやレンジエクステンダー(すなわち、外部充電プラグのない車)への意向が、いくつかの市場において勢いを増していると考えられる。
トレンド2: 多くの市場で保有車ブランドの乗り換え意向が増加
中国の消費者の76%が次回購入時の他ブランドへの乗り換え意向を有し、競争環境の厳しさを示している。一方、日本の消費者は一般的にブランドロイヤルティが高く、主要8市場の中で乗り換え意向はもっとも低い。しかし、日本も含めた多くの市場においてブランド変更意向者の割合は前年比で増加しており。また、前有車から現有車でのブランド継続/変更の割合を見ると、現有車が初めての自動車購入である消費者の割合が発展途上国市場で高く(特に中国が高かった)、強固な顧客関係を築きブランドロイヤルティを高める必要性を示唆している。
トレンド3: 自動運転車が再び注目を集める
いくつかの世界市場では、自動運転技術への規制環境に対する姿勢が変化し始めているため、消費者向けサービスおよび商業用途の自動運転車両の展開が容易になる可能性がある。しかし、インド、イギリス、アメリカで消費者の半数以上は、安全性に対する懸念を依然として持っているようだ。一方で、人工知能の車両システムへの搭載については、多くの消費者が有益であると見なしており、特にインドを含むアジア太平洋地域の市場でその傾向が顕著である。
トレンド4: 多くの若年層消費者が所有よりもMaaS利用に関心を持つ
インド、東南アジア、アメリカでは、消費者の半数が毎日車を運転している調査結果となったが、それにも関わらず、多くの若年層消費者はシェアモビリティなどを含むMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)利用を支持し、自家用車を保有しなくてもよいという意向を示している。反対に、ドイツの若年層消費者においては、35%しか同様の意向を示していない。