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Chemistry4.0 Vol.2 ~Circular Economy × Plasticsにおける欧州の現在地~
欧州のCE対応から取り組み推進のための要件を考える
化学業界向けNewsletter「扉」特別号
Chemistry4.0 Vol.2 ~Circular Economy × Plasticsにおける欧州の現在地~
SDGs、サステナビリティ、Circular Economy(以下CE)といった言葉が躍る昨今、素材・化学メーカー各社においてもCSRとしての取り組みから、経営戦略としての取り組みにシフトする動きが強くなっています。本ニュースレターでは、CEの取り組みで先行している欧州と、“悪者”として扱われることの多いプラスチックに焦点を絞り、欧州における「CE×プラスチックの現在地」について論じました。
欧州の様々な立場の有識者を対象に行ったインタビュー(*COVID-19蔓延前)を足掛かりとして、前半部分では、「CEが欧州で推進されている背景」、「欧州が考える「CE×プラ」の定義」を整理しました。後半部分では、先進的な取り組み事例も踏まえつつ「有望なソリューション」、「推進要件」について考察しております。
(Process Sector Newsletter「扉」特別号 2020年7月発行)
【目次】
1.1 はじめに
SDGsやCircular Economy(CE)という言葉がIR資料等にも登場することが当たり前になってきて久しい。今回は、CEの中でも化学メーカーの方々の関心が高い「プラスチック」に焦点を絞り、欧州におけるスタートアップを含めた民間企業、業界団体(ドイツ化学工業会:VCI)、NPO団体等、様々な立場の有識者へのインタビューを通じて、CEの対応や取り組みに積極的な欧州の「CE×プラの現在地」を論じた。本レポートは、欧州におけるCEへの対応における有識者のコメントを梃にして、「CE×プラ」の「推進理由」・「定義」・「有望なソリューション」・「推進要件」を明らかにする試みである。
1.2 なぜこれほどまでにプラスチックが悪者扱いされるのか
プラスチックという言葉は、この数年でネガティブな意味合いが増している。その理由は何なのだろうか。まずは、「化石資源の枯渇」、「海洋プラスチックをはじめとする環境汚染」、「気候変動への影響」の3要素を念頭に、プラスチックが悪者扱いされている理由について、インタビューコメントから紐解いていきたい。
2. 本レポートのスコープ - 対象地域と視点
欧州の動向を紹介するにあたり、改めてグローバルの各地域におけるCEへの対応や取り組みの状況を概観し、スコープを定める。
3. 欧州の現在地を紐解く論点の検証
3.1 論点①:欧州がCEへの対応、取り組みを進める理由とは?
官・民挙げて欧州がCEへの対応、取り組みを推進する背景は何があるのだろうか?
欧州が考える推進の背景 / 理由についてインタビュー等を通じて紐解いていく。
3.2 論点②:欧州が考える「CE×プラ」の定義とは?
欧州と日本で果たしてプラスチックに纏わるCE対応の方向性は同じなのだろうか?
欧州が考える「CE×プラ」の考え方を定義していく。
3.3 論点③:欧州が「CE×プラ」で本命と位置付けるソリューションとは?
欧州が「CE×プラ」の打ち手として有望視しているソリューションはどれなのだろうか?
欧州が考える各打ち手の有望度についてインタビュー等を通じて紐解いていく。
3.4 論点④:欧州が考える「CE×プラ」の取り組み推進のための要件とは?
実際に取り組みを推進する上で、何が必要なのだろうか?
欧州が考える「CE×プラ」の推進要件について幾つか提示する。