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外部委託リスク低減のための委託先選定

効果的な委託先選定の仕組みにより外部委託リスクを低減できる

グローバル化が進むビジネス環境では、自社のリソースだけでビジネスが完結することはほとんどありません。自社の製品やサービスの提供では、パートナー企業、代理店、系列会社、ベンダー、およびサービス提供会社を含む多くの企業(委託先)で構成されています。委託先選定の仕組みを具現化することで外部委託リスクを低減し、高品質の製品やサービスの提供が期待できます。

グローバル化が進む環境で、委託先の活用は不可欠

グローバル化が進むビジネス環境では、自社のリソースだけでビジネスが完結することはほとんどありません。また、激化する競争環境で勝ち抜くにあたって企業はコア業務への集中とケイパビリティの蓄積が求められている一方で、周辺業務においては効率化やコスト削減への圧力が高まり、外部リソースの活用がますます重要となっています。
このような環境において、グローバルでビジネスを成功させるためには、委託先の活用は欠かせません。

以下の図は、デロイト トーマツが提唱する自社組織と委託先の関係を示す概念図です。

 

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委託先活用に伴うリスクのコントロールが必須となる

コスト削減や効率的な労働力の確保、テクノロジーや顧客層など自社に不足するリソースの補完など、委託先の活用用途は多岐に渡り、外部委託先の活用は多くの企業にとってますます重要性を増しています。

一方で、これらの目的を達成しビジネスを成功させるため、また外部委託を起因とするビジネス上の問題を発生させないために、外部委託に伴うリスクの効果的な管理が求められます。

委託先管理に伴うリスクの切り口(例)

  • コンプライアンス・リスク
  • コンセントレーション・リスク (※)
  • レピュテーショナル・リスク
  • カントリー・リスク
  • オペレーショナル・リスク
  • リーガル・リスク

(出所: “Guidance on Managing Outsourcing Risk”, FRB, 2013)

※「コンセントレーション・リスク」とは委託先・取引先企業等を集中化することにより生じるリスクを指す。

 

適切な委託先を選定することがリスクコントロールの第一歩

外部委託に伴うリスクとその対応方法は様々ですが、委託する業務に応じて適切な委託先を選定することがリスクを低減する上で効果的な方法の1つです。

その実現には、既存の委託先を評価しPDCAを回してより効果的・効率的に委託先を活用する(場合によっては委託先を見直す)仕組みと、新たに取引を開始する際に、より適切な委託先を選定する仕組みの構築が望まれます。

 

既存の委託先評価においては、全社での委託先を漏れなく洗い出した上で、サービスレベル等の評価軸を設定し、委託先ごとの評価をデータベースとして蓄積・更新していく仕組みや、委託先や自社担当部門へのフィードバックを提示するプロセスの構築が考えられます。これにより個々の委託業務の改善にとどまらず、PDCAを継続的に回すことで委託管理の成熟度を高めることも期待されます。

 

また、新規の委託先選定にあたっても、サービス品質、費用や納期といったQCD(品質・コスト・納期)の側面だけでなく、事業・サービスの継続性(その際に委託先の事業計画・財務基盤といった観点を評価)など多様な視点からの評価軸を備えたチェックを行うことが考えられます。評価軸をチェックリスト化し関係部署に展開することや承認プロセスに組み込むことにより、委託先評価の目線を合わせ、委託リスクを漏れなく確認することができ、結果として委託リスク低減に効果があると考えられます。
 

 

委託先の評価ポイントのイメージ

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デロイト トーマツは、委託先管理を含めた拡張エンタープライズのリスク管理とパフォーマンス向上を支援します

デロイト トーマツでは、国内だけではなくグローバルでの事例やナレッジを取り入れることで、委託先管理リスク管理について、幅広い機能を包括的で最適なソリューションに統合しています。

拡大企業(戦略推進、企業価値向上のために委託先/提携先とグローバルレベルで協業体制を行う企業)のパフォーマンスを向上させ、組織が戦略的ビジネス目標を達成するよう支援します。

 

デロイト トーマツのEERM成熟度モデル

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