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GRCソフトウェアが実現するインシデント管理の高度化

インシデント(現場で起きた問題)の効果的・効率的な報告と対応管理を実現する

昨今、コンプライアンス上の問題やサイバー攻撃などによる情報漏洩など経営に影響を与える問題(インシデント)が多発しています。GRCソフトウェアを活用することで、インシデントを素早く報告し、適切に管理することで、影響を最小にとどめて再発防止につなげます。

*GRCソフトウェア:GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)を効果的に実現するためのITプラットフォームの総称

迅速な対応を必要とするインシデント管理の課題

実際にインシデントが発生した場合、原因や被害の程度の把握、拡大防止、回復、社内外のステークホルダーへの報告等、様々な対応に迫られます。影響を最小限にし、また再発を防止するために、インシデント情報を迅速に把握して所管部門間で関連する情報を適時・適切に報告、共有、活用することが重要となっています。

<インシデント管理におけるよくある課題>
  • インシデント管理が各拠点に任されていることによって、報告されるべきインシデント情報が報告されない、または報告に遅延が発生している
  • インシデントを管轄する管理部門は、各拠点からメールや電話などでバラバラとインシデント情報を受領しており、インシデントクローズまでの手作業の負担が大きい
  • インシデント情報が統合的に管理されておらず、個別インシデントの対応に限られており、インシデント横断的な根本的な要因の分析や問題を解決するための全社的な施策が実施できていない
  • コンプライアンス管理、リスク管理、システム管理部門などの管理部門間で必要なインシデント情報が共有されず、組織全体として有効な施策が実施できていない

GRCソフトウェアは、迅速なインシデント報告、効率的な管理、改善への洞察に加えて、戦略的な意思決定のインフラを提供します

GRCソフトウェアは、インシデント情報を一元的に管理し、その後の対応や報告を実施するワークフロー機能およびダッシュボード機能、検索機能などを有しています。インシデント管理の課題を解決し、インシデント管理体制を強化することが可能です。


<GRCソフトウェアによるインシデント情報の一元管理のイメージ>
 

 

GRCソフトウェアの活用企業では、以下のようなインシデント管理の改善が行われています。

  • インシデントの初報・続報から重要性判断、その後の対応・報告がワークフローに基づき実施され、迅速な対応と適切な報告ができる
  • インシデントの発生・対応状況がダッシュボード機能で可視化されることで迅速に情報を把握でき、また管理部門間での適時の情報共有ができる
  • 個別インシデント情報に限らず組織別、機能別、原因別など様々な切り口で分析でき、全社的、根本的な原因や問題領域などを分析することができる
  • 収集されたインシデント情報をリスク評価情報に取り込むことで、リスクマネジメントを強化し戦略的な意思決定に活用できる

デロイト トーマツは、GRCソフトウェアによるインシデント管理の高度化をサポートします

GRCソフトウェアを活用して効果的・効率的なインシデント管理を実現するためには、管理対象とするインシデントの定義や分類、管理するプロセス、責任部署、報告ルートなどインシデントの管理体制とプロセスを明確にすることが必要です。また、GRCソフトウェアによる管理を念頭においた情報整理と管理プロセスを構築することも重要です。

デロイト トーマツでは、様々な分野のリスクマネジメントの専門家を有しており、またGRCソフトウェア導入に関する豊富な経験と知識があり、企業の適切なインシデント管理の実現に向けた情報や管理体制の整備から、GRCソフトウェアによる環境整備に至るまで、総合的なサポートを行います。

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