M&Aによるデロイト トーマツとのビジネス連携 ブックマークが追加されました
事例紹介
M&Aによるデロイト トーマツとのビジネス連携
ビジネス連携による企業の新しい成長の選択肢を提示
デロイト トーマツのリスクアドバイザリーはパートナーシップのもと長期的なビジョンの達成を重視しており、新しい領域への挑戦のために我々とビジョンを共有できる企業様と長期目線で一緒に成長していきたいと考えています。グループインいただいた企業様には、ビジョンの実現に向けてビジネスのプラットフォームとしてデロイト トーマツ グループのあらゆるリソースをご活用いただいています。
リスクアドバイザリーへグループインいただいた企業のご紹介
リスクアドバイザリーでは、クライアント企業のDXを支援するための多彩なアセットとサービスを提供しています。今後、より有益で高度なDX実行支援アセットの提供を積極的に推進するために、多くのIT関連企業様とのビジネス連携を進めていきます。ここでは、デロイト トーマツ グループに参画いただいた企業の事例をご紹介します。
グループイン事例紹介(1)
クラウド活用の側面から企業のDX化を支援
デロイト トーマツ ウェブサービス株式会社
2021年8月、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー株式会社(旧社名:デロイト トーマツ リスク サービス)は企業のDX化をクラウド活用の側面から支援するサービスを強化するため、AWS認定パートナーである株式会社MMMの全株式を取得し、社名を、デロイト トーマツ ウェブサービス株式会社(DWS)としました。
代表者インタビュー
ビジョン達成のため、近道として選択したグループイン
当初、デロイト トーマツからM&Aによるグループインの打診をいただいた際に、『我々の達成したいビジョンを成し遂げるために何がベストか』を共同経営者も含めて話し合いました。その結果、デロイト トーマツ グループとのシナジーを活用することで、確実に早期成長できるのではないか、とM&Aを決断しました。
従業員には、私よりグループインについて丁寧に伝えたところ全員が肯定的に受けとめ、異を唱える者はおりませんでした。
グループイン後を鮮明にイメージできた担当者とのやりとり
グループインについてはもちろん懸念もありました。元々我々は少人数の事業体でしたので、大きなグループとどう交われるか、容易にイメージができなかったのです。それに対してデロイト トーマツの担当者は、まず我々の事業内容に深く理解を示した上で、グループイン後の状況、事前に理解が必要なことなどを丁寧に説明してくれました。
こうしたことで、懸念は徐々に解消されていき、グループイン後の自分たちの姿が鮮明にイメージでき、グループインをスムーズに進めることができたのです。
1年にして、利益創造機会の拡大を実感
グループインしてまだ1年ですが、今までに比べて商談機会が大きく拡大したことを実感しています。
もともと我々は小規模なDX実行支援の会社でしたが、デロイト トーマツが持っているアセットとのシナジーで、今では以前の我々では成し得なかった大きな案件やプロジェクトに携われています。
さらに、スタートアップやデジタルネイティブな企業を顧客としてきた我々が、デロイト トーマツへの信頼感により、エンタープライズ向けやパブリックセクターとの商談の機会が拡大しているのも事実です。
このようにオファリングの量と幅の拡大によって、利益創造の機会が飛躍的に増えたことは、我々にとってグループインでの大きなメリットと言えると思います。
人材採用でも大きく革新
デロイト トーマツには我々の人材採用を専門的に支援するチームを新たに設けていただきました。これにより採用のスピードが加速化し、従業員数もグループイン前より3倍に増加。これは想定していた倍のスピードで採用が進んでいるので驚愕の事実と言えます。ここは当初想定していなかったグループインして良かった点でもあります。
経営を委ねられ、プロジェクトを任せられている実感
グループインしたことで、経営全般についてある程度干渉されることを覚悟していましたが、 実際には経営の自由度は高く、プロジェクト実行における裁量も非常に大きいです。
私たちに常に経営を委ねられ、業務を任されているという実感が強い、こういう面からも我々のデロイト トーマツへのグループインは成功だったと言えると思います。
グループイン事例紹介(2)
企業の業務高度化をアプリケーションの面で支援
デロイト トーマツ プロダクト&テクノロジー株式会社
2022年3月、業務系ソフトウェア開発における企画とマネジメント、および高い技術を用いた開発力と開発プロセス全域での高度な品質管理の知見を取り込むことで、デロイト トーマツ グループのソフトウェア・アプリを活用したサービス開発の拡大と展開スピードの加速、提供品質のさらなる向上を目指し、ファッズ株式会社を完全子会社といたしました。
あわせて社名をデロイト トーマツ プロダクト&テクノロジー株式会社(DTPT)に変更。これにより企業のコーポレート部門のデジタル変革を一気通貫で強力に推進していきます。
代表者インタビュー
目的と方向性を伴ったM&Aの打診
『DX実行支援でサービスを拡大していくため、アプリケーション開発の経験を活かしてほしい』
デロイト トーマツより具体的に目的や方向性を示めされながらの M&Aの打診がきっかけになりました。当時は今後の事業成長のために、独立した企業として存続するよりは我々を活かしてくれるような企業を探している時期でもありました。
他社とのM&AやIPOなど、いくつか選択肢はあったのですが、大手企業を顧客としているビジネスが魅力的と考え、デロイト トーマツ グループへの参画を検討することにしたのです。
新たなアセットビジネス実現に向けて意気投合
グループインを検討する上で、デロイト トーマツの担当者と深くコミュニケーションをとる様々な機会を持ちました。それにより我々の育んできたテクノロジーと、デロイト トーマツ グループの多様な専門家のノウハウの結合による新たなアセットビジネス実現へ向けたビジョンが浮かび上がり、意気投合できたのです。
その後、グループイン後の展望、そのために必要な情報の共有、さらに事前に理解が必要なことなどを順序立てて説明を受けることに。担当者から示された計画が理路整然としていて、グループインを決断しました。
新たなミッションに大きなやりがいと満足感を得る
グループイン直後は、デロイト トーマツには全てのモノが高いレベルで存在し、それに対して『我々がいかに適合していくべきか』と身構えていたところがありました。しかし実際には、アプリケーション開発に関して、体制やプロセスにも制約がなく、むしろ我々がこれから主体的に構築していくことを求められていると認識しました。グループに加わって実感したことは、大きなグループで、かつ複数部門で分業化しているにも関わらず、横のコミュニケーションの強さや経営の自由度が高いということ。 実に垣根なく協働できることは、我々のアプリケーション開発にも最適な環境と言えます。
世界に誇れるアセットを開発していくことが夢
いまは、日本市場における新たなアセット開発と確立が重要な役割だと思っています。そこを起点に、我々の持つ技術力で世界に誇れる高品質なアセットを開発し、広く提供していきたいと考えています。デロイトのグローバルネットワークがあればこうした夢の実現可能性も高いと思います。
グループインというかたちで我々にこうした大きな夢を持たせてもらえて、これからが本当に楽しみです。