アナリティクスによる信用リスク管理の高度化支援サービス

信用リスク管理におけるアナリティクスの活用

財務会計において、債権に対する貸倒引当金の算出は必要不可欠であり、上場企業ならば金融商品に関する会計基準に沿って計上されています。それらは一般的には過去の実績に基づいて算出されていますが、その妥当性の検証や、精緻化のための改良まで十分に行っているケースは多くありません。

また、IFRSを適用している企業においては、IFRS 9の原則的アプローチを適用するため、ステージ1と2を分ける「信用リスクの著しい増大」を判定する方法が必要とされています。

このような状況に対し、様々なデータを活用したアナリティクスによる現状の把握や将来予測の高度化が有効であると考えます。デロイト トーマツ グループでは、会計・財務アドバイザリー、アナリティクスをはじめとした各分野の経験豊富なメンバーによって、信用リスク管理体制の高度化を支援します。

貸付の審査プロセスと返済プロセスの連携

このようなアナリティクスの活用は、貸倒引当金の精緻化や、IFRS9におけるステージ判定に留まらず、貸付の審査プロセスと返済プロセスの相互連携といった発展的な内容にもつながると考えます。たとえば、貸倒引当金の算出の際に過去の返済情報を加味して貸倒発生の予測を行ったり、反対に実際の貸倒実績をもとに貸付時の審査の妥当性を検証したり、というように、貸付の審査プロセスと返済プロセスの情報を相互に利用することで、精度の向上が期待されます。

貸付の審査プロセスと返済プロセスの連携による高度化