独自開発の人工知能「Deep ICR®」を中核としたAI-OCRソリューション ブックマークが追加されました
サービス
独自開発の人工知能「Deep ICR®」を中核としたAI-OCRソリューション
紙はそのまま。でも業務はデジタルに。
3分でわかるDeep ICR®紹介ビデオ
お知らせ
2023年6月 OpenText社と共同にウェビナーを開催しました
2023年4月 OpenText社との協業を開始しました
デロイト トーマツ、契約書・請求書などの電子データ管理の業務変革に向け、OpenTextとの協業を開始|ニュースリリース|デロイト トーマツ グループ|Deloitte
画像解析AIを駆使して、幅広いビジネス文書に対応する革新的なAI-OCRです
Deep ICR®は、膨大かつ多種多様な見積書や請求書等の処理を抱える企業や自治体等への提供を想定しています。担当者による事前の帳票化設計が必要なく、複雑なフォーマットでもテーブル情報も含んで読み取るエンジンであるICR (Intelligent Character Recognition)を搭載しており、書類をスキャンしたPDFファイルなどの画像データから、書類のレイアウトや表の形式を保った状態で文字データを抽出します。
また、個別の企業や自治体等の業務内容に合わせて柔軟にカスタマイズすることで、真に業務に使えるAI-OCRソリューションとして、人手による転記作業、集計作業、監査証拠の整理などを自動化することができ、内部統制の強化、労働生産性向上等の課題解決に貢献します。
クライアントのビジネスの生産性を向上させたいという想いから、AIを活用して紙依存の業務のデジタル化を実現し、データ利活用の向上と業務プロセスの進化を実現させるソリューションの開発に取り組みました
デロイト トーマツは、経営管理高度化により企業の持続的成長をサポートしており、長期的な企業価値向上のため、適切にリスクテイクし、的確に経営上の課題に対応するためのサービスを幅広く提供することを使命としています。その一環で、新しい事業やサービスを立ち上げることを使命としている新規事業推進ではAI(人工知能)を活用したサービス開発にもいち早く取り組んできました。
労働人口の減少による働き手不足の状況が加速する中、業務を自動化・省力化し生産性を向上させることが日本企業における重要な経営課題であるにも関わらず、その課題解決の切り札とも言えるAIの活用は日本企業において十分とは言えない状況と考えます。業務にAIが導入されているケースにおいても、単純なルールベースでのプログラム開発や、AIパッケージソフトの導入にとどまる企業が大半であり、個別の企業や自治体等の業務に特化したソリューションの構築には至らず、その結果、業務を行う上で個別の企業や自治体等の課題解決に直結するケースが少ないです。
デロイト トーマツでは、紙依存の業務をデジタル化することがビジネスの生産性向上の重要なカギの1つと考え、ディープラーニングをコア技術とする独自の画像解析AIモデルを活用し、業務に応じた個別のカスタマイズが可能な新ソリューションDeep ICR®を開発しました。
ディープラーニング技術の採用
Deep ICR®では、幅広く定義されるAIのなかでも、ディープラーニングをサービスコア技術として採用し、主要なアルゴリズムを作成しています。
独自の3-Tier Architectureの採用による柔軟で多様なカスタマイズ
Deep ICR®は、機能別3階層アーキテクチャを採用することで機能配置を細分化することが可能となり、カスタマイズの最適化を行っています。
すでに学習済みのモデルがベースモデルレイヤーに用意されており、企業や自治体等の特有の帳票など、その企業や業界に特化した情報等を学習させる場合は、「特化型モデルレイヤー」をカスタマイズし、ユーザーインターフェースやファイルの入出力機能のカスタマイズもできます。
業務特化型モデルの採用とMulti Model方式
デロイト トーマツは、2階層目の特化型モデルの対象業務として会計システムへの入力処理業務に着目し、見積書や請求書等、半定型(可変)帳票の活字の読み取りに最適化したモデルを提供します。それ以外に定型(固定)帳票や非定型文章など、文書の種別や業務内容に合わせて最適化したモデルの作成も可能です。特化型モデルレイヤーにはMulti Model方式を採用しており、複数の異なる業務特化型モデルの併用が可能です。
書類のレイアウトの認識
Deep ICR®は、書類のレイアウトを認識し、段落や改行、箇条書きなどをテキストデータとして再現します。例えば、捺印済みで画像化された契約書を自動的に条文ごとに分解してテキストデータを出力することにも対応します。
テーブル情報を含んだ読み取り
Deep ICR®は、表を解析するAIにより、画像データから表内の文字や数字の位置を認識してJSONフォーマットで出力することが可能です。この機能により明細表の項目と金額を取り出すなど、文字だけを認識するAI-OCRだと抽出が難しい情報も抽出してシステム連携に利用することが可能になります。
汚れや、マーカーなどの除去
Deep ICR®は、AIによる画像レイヤー処理により、文字に重なっている印影や手書きのチェック・メモを取り除き、文字情報のみを適切にテキストデータで出力できます。
幅広い書類への対応
これらの機能から、文書の種類や項目の抽出方法、抽出情報のアプリ・システムへの連携において幅広い対応が可能となり、企業の紙依存の業務をデジタル化し、ビジネスの生産性向上に寄与します。
請求書処理業務での導入事例
「Deep ICR®」を用いた請求書処理アプリケーションを提供
デロイト トーマツで開発した、Deep ICR®と連携させた請求書処理アプリケーションの提供実績がございます。
請求書処理アプリケーションでは、請求書番号や請求金額といった項目はPDFから抽出したテキストを反映、支払先や管理会計用の社内コード(案件や施策を管理するコードなど)といった項目は社内のマスタと連携、請求明細の文言から勘定科目を類推判定するなど、請求書処理に必要な項目ごとに入力のビジネスロジックを設計する対応も可能です。
企業の請求書処理システムに入力自動化機能を提供
Deep ICR®を企業の業務システムと連携させることも可能です。企業の請求書処理システムと「Deep ICR®」を連携させ、請求書処理システムにアップロードされたPDFファイルが自動的にDeep ICR®が構築されたクラウドに転送され、Deep ICR®で請求書処理に必要な情報(請求書番号、取引先名、銀行口座情報、請求金額など)を自動抽出し、請求書処理システムの伝票に自動反映させる入力自動化機能の提供実績がございます。
LGWAN*1経由でのサービス提供事例
LGWAN-ASP*2サービスを介してDeep ICR®利用環境を提供
地方公共団体でのLGWAN環境下で実施する業務においても、LGWAN-ASPサービスを利用してAWS上に構築した「Deep ICR®」のサービスの提供実績がございます。
*1 Local Government Wide Area Networkの略。高度なセキュリティを維持した行政専用のインターネットから切り離された閉域ネットワーク
*2 LGWAN-Application Service Providerの略。⺠間企業などがLGWAN上で地方公共団体に対して提供するサービス
その他の導入事例
紙の決算書から情報を自動抽出しデータベース化
「Deep ICR®」を用いて数百ページの紙の決算書のスキャンデータから情報をテキストで抽出し、必要な項目を自然言語処理により自動的にデータベースとして構造化するサービスの提供実績がございます。
建物工事の見積書から建材や工法などの明細情報を抽出
建物工事の見積書内の非常に項目数が多い明細部分から、建材や工法などの項目、数量、単位、金額といった内容を抽出し、それぞれの項目ごとに構造化したcsvファイルを出力するアプリケーションの提供実績がございます。
OpenText社との協業
OpenText社の文書管理システムOpenText Extended ECMと、デロイト トーマツの「Deep ICR®」との連携で、改正電子帳簿保存法を契機とした電子データ管理における業務変革とリスク管理態勢の高度化を実現します。
NTT-AT社との協業
NTT-AT社のAI契約審査プロセス支援システム「インテリジェント契約チェッカー®」と、デロイト トーマツの「Deep ICR®」との連携で、法令遵守やガバナンスの観点を含む業務革新のアドバイザリーサービスから具体的なソリューション提案までを戦略的に実現します。
2020年11月18日 プレスリリース:デロイト トーマツ、NTT-ATとの連携により 顧客の企業戦略に基づく業務DXを支援|ニュースリリース|デロイト トーマツ グループ|Deloitte>
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