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エクスポネンシャルな変化の予兆をキャッチするために

「破壊的イノベーションを予測する」「破壊的イノベーションへのアプローチ」発行

シンギュラリティ(技術的特異点)を目前にした我々は何をすべきだろうか。 

破壊的イノベーションは、突如現れるかのように思えるが、実際には何らかの変化が確実に外部で起きているものである。自社の周辺で起きているエクスポネンシャルな変化の予兆を、いかに早くキャッチできるかどうか、そしていかにその変化を戦略に取り込めるかが昨今の経営の舵取りにおいて極めて重要になっている。 

未来科学者ロイ・アマラ氏が言うように、我々は「技術の影響について、短期的には過大評価をし、長期的には過小評価する」傾向にある。大企業は守るべきものが多く、変化に対する組織の抵抗も大きい。仮に変化を認識したとしても、それを過小評価して対策が遅れがちである。 

デロイトは、破壊的イノベーションには9つのパターンがあると捉えている。これらのパターンは、自社ビジネスや市場環境、周辺動向を見通す「レンズ」の役割を果たしている。まず大事なことは、変化を察知することである。そして認識した変化がどのパターンとなり得るかを知り、自社ビジネスがどのパターンに弱いのかを知っておく必要があるだろう。そのことにより、適切な問を立て、必要な戦略を立てることができる。

また、破壊的イノベーションのパターンは、その兆候を早期に示す指標となり得る5つの促進因子と、その発生に影響のある3つの市場環境の組み合わせから構成される。 

戦略策定の本質は”アウトサイド・イン”で自社を捉え直すことにある。予測不能なことを予測可能にし、エクスポネンシャルな変化をキャッチして素早く戦略に取り込むことが、この不確実な時代により一層、企業経営者に求められている。本レポートはそのための示唆となれば幸いである。 


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