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ナレッジ
Deloitte’s Quantum Climate Challenge 2024 参加者募集のお知らせ
気候変動対策に向けた量子コンピューティングの活用可能性探索
デロイトは、サステナビリティや気候変動の専門家と量子コンピューティングの専門家の間で、コラボレーションを促進することを目指し、毎年Quantum Climate Challengeを開催しております。この先駆的なイニシアチブは、参加チームが一丸となって量子コンピューティングの可能性を探り、気候変動問題に取り組むことで、革新的な問題解決を促進します。お申し込みをいただいた参加者の皆様には6週間で課題を解いていただき、その中で上位3チームは専門家の審査員陣に向けて成果を発表していただきます。 上位3チームには総額1,200ユーロの賞金を進呈させていただきます(※4/29申込締切)。
目次
- Quantum Climate Challenge 2024とは
- Quantum Climate Challenge 2023の概要と結果
- Quantum Climate Challenge 2022の概要と結果
Quantum Climate Challenge 2024とは
デロイトの「Quantum Climate Challenge 2024」は、洪水予測を高度化し、気候変動への対応強化(レジリエンスの向上)に向けた量子コンピュータの活用可能性を探ることを目的としたイベントとなります。近年、気候変動により災害予知の緊急性が高まっており、洪水や山火事などの現象が類を見ない規模で発生することも散見されます。このように、気候の変動が激しくなる中、異常気象の正確な予測が我々の生死を分けることもあります。
当イベントでは、災害予測手法を進化させるため、量子機械学習(QML)によるドイツのWupper川流域の洪水予測への応用を検討していただきます。今後発展が期待される量子コンピューティング技術を活用し、河川の氾濫を予測する新たなアプローチの開発を目的としており、評価段階では、今後の量子ハードウェア発展も踏まえた発展性も考慮し評価いたします。
Quantum Climate Challenge 2024の目的
- 洪水予測のための量子モデルの開発とトレーニング:量子コンピュータを利用したモデルの開発と改善を行っていただきます。当チャレンジでは量子コンピュータの活用可能性を見出すことを目的としており、必ずしも、現段階で量子モデルが古典モデルを凌駕する必要はありません。
- より複雑な問題を処理するためのプロセス考案:より高度な量子コンピュータでの洪水予測の改善に役立つ可能性のある量子またはハイブリッド手法の開発を行っていただきます。主に、洪水の事前警報のリードタイムを延長し、災害対策の高度化を行うことを目的としています。
Quantum Climate Challenge 2024の特徴
- 現実的で、興味深い、重要な課題に参加者として取組むことができます
- 量子分野での主要なハードウェアプロバイダー(NVIDIA、AWS、IBM、D-Waveなど)とのコラボレーションを行うことができ、試用版を超えたハードウェアアクセスが可能となります
- 量子コンピューティングと気候変動の専門家で構成される審査員陣にてソリューションが適切かどうかを判断します
- 上位3チームには総額1,200ユーロの賞金を進呈させていただきます
- 応募締切は2024年4月29日(月)15時29分(日本時間)
優勝チーム
5,000ユーロ
準優勝チーム
4,000ユーロ
3位
3,000ユーロ
申込はこちら
ekipa - Deloitte’s Quantum Climate Challenge 2024
また、3/13に実施したLinkedin Liveでも内容を紹介しておりますのでご確認ください。※Linkedinの登録が必要となります。
(https://www.linkedin.com/events/7166089888126205953/comments/)
Quantum Climate Challenge 2023の概要と結果
2023年、物理シミュレーションの分野のトピックである、炭素回収のための金属有機構造体の最適化に取り組んでいただきました。大気中から直接二酸化炭素を回収することは、2°C目標を達成するために解決しなければならない課題です。二酸化炭素を直接空気で回収するためにはより効率的なフィルター材料が非常に求められています。量子コンピューティングは、これらの材料の改善に役立つ可能性があり、取り組んでいただきました。
チャレンジの詳細な説明については、こちらをご覧ください。
https://ekipa.cdn.prismic.io/ekipa/0fd0e98a-a204-4109-9e3a-8e5be4983ab1_2023_QuantumClimateChallenge_DetailedDescription.pdf
審査員には、AWS、IBM、インテル、ベーリングインゲルハイム、Evonik、BASF Chemovator、Verband der Chemischen Industrie、Quantagoniaの専門家が名を連ねました。
上位3チームは以下の通りです。
- EcoQult (Dr. Tamara Sarac, Kourosh Sayar and Delphine deSmedt)
- JetiX (Gopal Ramesh Dahale)
- QuantuX (Phung Cheng Fei, Tuomas Sorakivi, Jesmer Wong, Karim Elgammal)
参加者による感想
https://youtu.be/ZKzo52vld6s
Quantum Climate Challenge 2022の概要と結果
デロイトの「Quantum Climate Challenge 2022」では、量子コンピューティングを利用して飛行軌道を最適化することで、空の旅が気候変動に及ぼす影響をどのように削減できるかを探りました。チャレンジ シナリオには、さまざまなパスとスケジュールを持つ複数のフライトのトラフィック サンプルが含まれており、飛行軌道は、飛行安全規制に準拠しながら、すべてのフライトを考慮した全体的に温暖化気候の影響が最小限になるように最適化されました。また、燃料の燃焼、地理的位置、高度、気象条件、タイミングによって気候への影響も異なることが分かりました。
チャレンジの詳細な説明については、こちらをご覧ください。
https://ekipa.cdn.prismic.io/ekipa/99f6f176-8f32-4be0-9a21-bed243c91487_DeloitteQuantumClimateChallenge2022.pdf
審査員には、AWS、IBM、RWTH、Lufthansa、DLR、MTU、Deutsche Flugsicherungの専門家が名を連ねました。
上位3チームは以下の通りです。
- Quantimize (Catharina Broocks, Franziska Wilfinger, Jakob Pforr, Jezer Jojo, Kevin Shen)
- Felix Frohnert
- Lufthansa Quantumverse by Lufthansa Industry Solutions (Georg Reuber, Joseph Doetsch, Mylene Haslehner, Robert Glöckner, Yannick Wenger)
詳しくはこちらをご覧ください:
Deloitte's Quantum Climate Challenge グローバル版募集ページ