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SAP S/4HANA 「Analytics First」のご紹介
デジタル変革を成功に導くデータ活用のために
「Analytics First」とは従来の基幹システム導入後にデータ収集・分析を行うアプローチ(ERP First)と異なり、SAP S/4 HANAへの完全移行・導入を待たずに、Analyticsによる改革効果の先取り、SAP S/4 HANAの必要性の訴求を目的としたデロイト トーマツ コンサルティング 独自のアプローチです。SAP S/4HANAへの移行には長期間を要しますが、Analytics Firstにより短期間で改革効果の先取りを行い、データモデル品質の向上やビジネス価値最大化が可能となります。
目次
- 「従来のERP Firstアプローチ」と「Analytics Firstアプローチ」の違い
- 「従来のERP Firstアプローチ」でデジタル変革を進める場合の主な課題
- Deloitteが提供する「Analytics First」 による導入アプローチ
- Analytics Firstにより享受できるメリット
「従来のERP Firstアプローチ」と「Analytics Firstアプローチ」の違い
- 従来のERP Firstアプローチでは、業務オペレーションを司るERP(基幹システム)を導入後、DWHにデータを蓄積しレポーティングを行うことが多く、結果として、定量的な数字は見ることができるものの、単なる既存レポートの置き換えであったり、見たいデータを参照できず使い勝手が悪く“使われない”といったケースが多くありました。
- 一方で、2025年のECC6.0のサポート終了を契機に、業務オペレーションを司る基幹システムの多くは、SAP S/4HANAへ置き換わることが予想されます。デジタル変革を見据え、日々生み出される膨大なデータの中から、何を目的として見える化し、何を分析し、どのような示唆を経営に繋げていくかが重要となります。
- Analytics Firstは、SAP S/4HANAへの完全移行とは切り離し、SAP HANAの持つインメモリの利点を最大限活用し、まずは既存データを有効活用しながらAnalyticsを開始するアプローチです。
「従来のERP Firstアプローチ」でデジタル変革を進める場合の主な課題
- デジタル化のビジョン・戦略が不明確なまま移行・導入が開始され、SAP S/4HANAへの移行・導入自体が目的化してしまい、結果として最新ソリューションが有効活用されない。
- SAP S/4HANAへの移行・導入に時間を要し、デジタル変革が先送りされ、導入ソリューション自体が陳腐化し、結果としてインサイト(洞察)が遅れてしまう(見たいデータを参照できない、結果として使われない等)。
- 既存システムからのデータ統廃合のアプローチや全体アーキテクチャーが描けない。
- アーキテクチャの再構築に合わせ、デジタル変革を継続的に実現する組織・人・プロセス・インフラが実装されず、デジタル変革が停滞してしまう。
デロイト トーマツ コンサルティングが提供する「Analytics First」 による導入アプローチ
Analytics Firstは、SAP HANAのインメモリデータベースの登場により、これまでの基幹システムを稼働させてから、後付けでレポート分析設計を行うアプローチではありません。2025年問題を踏まえて、SAP S/4HANAへの移行・導入を検討している企業がほとんどと推測されますが、まずは、既に本番運用されているレガシーシステムからEAPへデータを連携し、「データそのものの信頼性の確認」や、「意思決定に資するデータ分析が実施できるか」の観点でS/4HANAへの移行作業とは切り離すアプローチです。
Analytics Firstにより享受できるメリットと期待効果
SAP S/4HANAへ移行前に「Analytics First」を適用することは、短期間でインサイト(洞察)を生み出すとともに、データ処理やAnalytics能力向上を加速させ、高度なAnalyticsと機械学習等を融合する基礎となるデータを一早く整備することが可能となります。
関連サービス
SAP
デロイトはSAPのグローバルパートナーとして30年間にわたりSAPコンサルティングを提供しています。20ヵ国で170件以上の旧SAP ERP、SAP S/4HANA、SAP SuccessFactors等の導入実績をもとに、クライアントのデジタル変革の推進を、戦略策定から導入・保守・運用までEnd-to-Endで支援します。