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SAP Ariba / SAP Fieldglass活用ソリューション

次世代経営を見据えたサプライチェーンと多様な人材の有効活用

ビジネス環境が急速に変化する中、企業には経営リソースであるモノ・ヒトをより効果的に調達できるサプライチェーンの構築が求められています。本稿では、レジリエントでサスティナブルなモノの調達を実現するAribaソリューションをご紹介する他、ヒトの観点から、多様な人財の有効活用や人的資本経営の実践など、先進的な人財の調達・管理を支援する Fieldglass × SuccessFactors のアプローチをご紹介します。

SAP Ariba / SAP Fieldglassを活用したコンサルティングサービス

モノ・ヒトの調達への意識の高まり

国際情勢の変化や疫病の蔓延、技術革新、国内人口減少などビジネス環境が変化する中、各企業では事業を継続するために重要な要素である調達に対するリスク認識が高まっています。 

急速な環境変化の中、事業を継続するため、企業には経営リソースであるモノ・ヒトをより効果的に調達できるサプライチェーンの構築が求められています。

モノの安定調達

企業や組織間の壁により情報が分断され、リスクを的確に把握できず、供給が不安定になっている状況に対し、SAP Aribaソリューションでは、供給リスクや計画の一元管理と組織横断での情報共有・可視化による、全体俯瞰でのタイムリーなリスク検知・対応を支援します。

ヒトの有効活用

社内外人材で管轄組織や情報が分断されており、全体最適での人材配置や確保が難しい状況に対し、SAP Fieldglass × SAP SuccessFactorsでのアプローチにより、企業や組織の枠にとらわれない、目標達成に必要なスキル等を基にした最適な人材配置による人材の効果的な活用や、将来を見越した先手での人材確保を支援します。

 

次世代経営を見据えたサプライチェーンと多様な人材の有効活用(PDF, 1.2MB)

1.SAP Aribaによるモノの安定調達

モノの調達においては、企業や組織間の壁により情報が分断され、リスクを的確に把握できず、供給が不安定になっているケースがあるかと思います。

例えばこうしたケースにおいて、調達担当がサプライヤリスク情報をSAP Aribaで一括収集・管理し、基盤を通じて関係者で情報共有することで、協業して先手でリスクに対応することができます。
また、SAP Aribaで調達がサプライヤとやり取りする供給計画について、計画進捗を基盤を通じて関係者間で共有、状況に応じて柔軟に計画の見直しを行うことで安定調達を実現できます。

分断された情報を基盤により繋ぎ、リスクを全体俯瞰で特定して関係者が協業して対応することが、弾力的で持続的なモノの調達の鍵となります。

2.SAP FieldglassとSAP SuccessFactorsによるヒトの有効活用

ヒトの有効活用においては、社内外人材で管轄組織や情報が分断されており、全体最適での人材配置や、効果的な人材確保方法の判断、先手での人材確保が難しいケースがあるかと思います。

例えばこうしたケースにおいて、社内人材はSAP SuccessFactorsでスキルや配属期間などを管理し、社外人材はSAP Fieldglassでスキルや稼働期間を管理、これらの人材情報をSAP Analytics Cloudに連携することで、社内外人材のスキルや稼働情報を可視化します。

可視化データと事業/人材戦略に基づく要員計画を照らし合わせることで、人材の最適配置や採用・育成・調達の最適な判断、将来を見越した先手での人材確保を実現できます。

3.ソリューションにより期待できる効果

【モノの安定調達】

  • タイムリーなリスク検知・対応
    供給リスク・計画の一元管理と組織横断での情報共有・可視化による、全体俯瞰でのタイムリーなリスク検知・対応

【ヒトの有効活用】

  • 社内外人材の効果的活用
    企業や組織の枠にとらわれない、目標達成に必要なスキル等を基にした最適な人材配置による、人材の効果的な活用
  • 先手での人材確保
    中計から人材確保を連動し、あるべき姿と現状との人材数やスキル等の差分把握・対応による、将来を見越した先手での人材確保

 

4.将来を見据えたSAP Aribaのサプライチェーン管理基盤としての活用

ERPは企業中心のシステムから、ネットワークの可視化とステークホルダー間でのコラボレーションを創出する基盤へと拡張されています。その代表的なソリューションがSAP Ariba / SAP Business Networkです。

このネットワークを活用して、サプライチェーンを可視化。需給、在庫、リスク等をリアルタイムで把握することにより供給過不足を起因とする機会損失や不要な排出、廃棄を抑制。よりサスティナブルなサプライチェーンに強化していくことが可能だと考えています。

これら取り組みをサプライヤーを巻き込んでドライブしていくことによりエコシステムを形成。企業価値や業界でのプレゼンスの向上、新たな価値創出への貢献などが期待できます。

 

 

5.将来を見据えたSAP Fieldglassの外部人材マネジメント基盤としての活用

日本において人口減少、少子高齢化が進む中で、企業が競争力を維持・向上するためには労働力を如何に確保するか、有効活用するかが重要課題だと考えています。

例えば、日本社会においてデジタル人財の確保、有効活用は優先課題であり、フリーランスなどの多様な価値観やワークスタイルを持った外部人財を有効活用することがその解決策のオプションになると考えています。

SAP Fieldglassを外部人財マネジメントの基盤として活用し、多様な人財の確保・有効活用による人財不足の課題解決や、様々な価値観のコラボレーションによる新たな価値の創出に取り組むことで、企業価値の更なる向上を期待できます。

プロフェッショナル

田中 康之/Yasuyuki Tanaka

田中 康之/Yasuyuki Tanaka

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

大手コンサルティングファームを経て現職。業界問わず様々な企業のシステム導入案件に従事し、構想策定から導入・運用までEnd to Endでサービスを提供。特に調達領域の変革やシステム導入、大規模プロジェクトのマネジメントに強みを持つ。 関連サービス ・エンタープライズテクノロジー・パフォーマンス >> オンラインフォームよりお問い合わせ... さらに見る