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品質管理:他者任せの品質管理が招く低品質、デリバリー遅延、コスト超過リスク

4つのオファリングでクライアント主導の品質向上、コスト超過の回避を実現

多くの日本企業で品質管理が開発会社に任せられていることが問題視されており、品質の主導権がユーザー企業にないことが低品質やデリバリー遅延、コスト超過につながる可能性があるという課題が存在しています。この課題に対して、デロイト トーマツ コンサルティングはQE Advisory and Transformation、Testing as a Service、Digital and Enterprise QE、Intelligent QEの4つのオファリングを通じて、ユーザー企業の立場で品質・テスト戦略策定からテスト実行まで一気通貫で支援し、品質の主導権をユーザーの手に取り戻し、効率的なテスト運営、プロジェクト成功に貢献することを支援します。

1. Quality Engineeringに対するデロイト トーマツ コンサルティングの視点

最終的な品質責任は、ユーザー企業にあるにも関わらず、開発ベンダー任せとなっていませんか?多くの日本企業では品質管理は開発会社が請け負うべきものという考え方から脱却できず、発注者であるユーザー企業は、品質管理、テスト推進に主体的な関与が十分であるとは言えません。結果として、テストの検討が不十分なままプロジェクトを進めると、「低品質」「デリバリー遅延」「コスト超過」に陥りがちです。システム開発・構築におけるテスト工程は、プロジェクトの品質に直結する最も重要な工程であり、ユーザー企業が品質の主導権を持ち、推進することで、プロジェクト成功につながります。こんな課題をお持ちではありませんか:

  • テスト戦略/計画が不十分で、テスト実行段階で問題や混乱が多く発生している、また品質が十分に担保されているのかわからない
  • 品質/テストの有識者がおらず、十分な品質計画が立案できない、品質の妥当性の評価が十分に行えない
  • 効率的なテスト運営を行いたいが、プロジェクト特性に合った方式がわからない

また、クラウドネイティブ時代が到来しつつある中、CrowdTestingやChaos Engineering、CloudOpsなど、クラウドならではのテスト手法・技法を活用し、システムの信頼性・安定性を確保することが必要とされており、品質管理・テスト推進には、これまでとは違うスキルセット、技術が必要となってきています。当社では、QE Advisory and Transformation、 Testing as a Service、Digital and Enterprise QE、Inteliigent QEの4つのオファリングを通じて、品質・テスト戦略策定からテスト実行まで一気通貫(End to End)でユーザー企業の立場で支援し、品質の主導権をユーザーの手に取り戻し、効率的なテスト運営、プロジェクト成功に貢献します。 

2. オファリング紹介

4つのオファリングを通じて、品質・テスト戦略からテスト実行まで、日本を含めグローバルに展開する20,000人を超えるQEスペシャリストが品質確保を支援します。

 QE Advisory and Transformation

テスト工程を迎える前に、求める品質・納期・コスト担保に向けて、各プロジェクトの特性に応じた計画・準備が重要です。QE Advisory and Transformationでは、品質・テスト戦略・計画策定、品質評価を支援します。

  • 品質・テスト戦略・計画策定
  • 品質計画・テスト計画評価
  • 品質管理プロセス・体制構築
  • 工程完了判定・稼働判定評価 

Testing as a Service

テストを計画通りに実行させるためには、適切な運用と管理が必要です。テスト運営支援に加えて、既存プロセスの改善を後押しすることで効率的なテスト実行を実現します。Testing as a Serviceでは、要件定義から受入テストまでの工程に対して、適切なQCDで品質管理・テストを推進するための準備作業およびマネジメントの実施を支援します。

  • 各種要綱作成・定着化支援
  • QE実行管理(課題・障害等)
  • QEツール運用支援 テスト成熟度評価
  • Test COE (Center of Excellence) 

Digital and Enterprise QE

テスト工程の効率化・品質担保に向けて、第三者立場から様々なツールを活用しながらテストの実施を行います。Digital and Enterprise QEでは、詳細設計から受入テストまでの工程に対して、業界・業務やパッケージの知識を活用し、テストシナリオ作成~テスト実行まで一貫して実施・自動化の支援をします。

  • テストシナリオ作成
  • 機能テスト
  • 非機能テスト実行
  • SAP・Salesforce・D365テスト実行 

Intelligent QE

より複雑化する開発方式に対して、最新技術や知見を取り入れながらもプロジェクト特性に応じた対応が必要です。Intelligent QEでは、開発・単体テストから受入テストまでの工程に対して、デジタルトランスフォーメーションを後押しするテストソリューションの導入を支援します。Digital Tester(AIテスティング/実行管理)

  • IoT、モバイルテスト自動化、RPA
  • TestOps、CloudOps導入
  • CrowdTesting
  • Chaos Engineering  

3. Why Deloitte?

私たちは「品質・テストの専門家集団」です。グローバルのフレームワークやサービス実績、日本のプロジェクト支援経験に基づく豊富なツールやアセットを活用しながら、デジタル(DX)に適応した品質管理を開発の上流工程から受入テストまでトータルで支援し、プロジェクトの確実な成功に導きます。

前述の4つのオファリングに加え、テストサイクルの高速化、実行管理の効率化を更に磨き上げるためにCOFTA、TalkQE等の自社独自テストツールを開発・提供しております。また、最新のテスト動向をグローバルで収集・調査し、Quality Engineering Reportsを通じて発表しており、知見を活かした最新のデジタルトランスフォーメーションの後押しを支援します。

4. デロイト グローバル発のデジタルプラットフォーム(テスト自動化ツール)のご紹介

他社製のテストツール導入・活用はもちろんのことながら、これまで多数のテスト実行を支援した経験をもとに、人工知能(AI)や機械学習(ML)などのコグニティブテクノロジを活用し、人間とデジタルFTEを組み合わせた自律型テストを実現するデジタルプラットフォームの開発・提供をしております。プロジェクト特性に応じたテストツールの導入と運用を支援します。

2021 Quality Engineering Trends Report(日本版)のご紹介

システムデリバリー分野における品質エンジニアリングのトレンドを解説しています。このレポートでは、200人のテストリーダへの調査結果を踏まえ、品質エンジニアリングの将来についての包括的な展望と、デリバリーに大きな影響を与えると予測される10のトレンド分野についての見通しを示しています。日本版ではさらに、日本企業の現状を踏まえた、品質エンジニアリングに関する見解を執筆しています。本レポートをぜひご一読いただき、End To Endでのデリバリーを品質良く推進するための議論の起点になれば幸いです。

Quality Engineering Trends Report 2021 日本版 [4.8MB]

プロフェッショナル

安村 俊徳/Toshinori Yasumura

安村 俊徳/Toshinori Yasumura

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

金融機関を中心にIT戦略策定、システム化構想、Enterprise Architectureの策定など豊富な経験を有し、特にシステム導入/運用を含めITのフルライフサイクルの視点に強みを持つ。 また、システム導入時のプロジェクト品質および非機能要求の観点でのシステム品質などQuality Engineeringを得意とする。 近年ではミッションクリティカルシステムのモダナイゼーション/マイグレーシ... さらに見る