Global Tech Trends 2018

Deloitte Insights

Tech Trends 2018

The symphonic enterprise

新しく破壊的なテクノロジーの数々―ブロックチェーン、コグニティブ、デジタルリアリティ―に追いつくためにCIOは全力を尽くし、それぞれ特定のビジネス領域に組み込まれた。しかしながら、今日の深遠な変革を理解するためのもっとよい方法がある。それらのテクノロジーの力が混ざりあい、協調しているとみることである。

日本版全文(PDF)

今年の「Tech Trends」の主題はシンフォニックエンタープライズ(The symphonic enterprise)である。つまり、戦略、テクノロジー、オペレーションがこれまでの業務・ビジネス領域や境界線を越えて調和し、一体化していくという発想が中心となっている。今年で本レポートの発行は9年目を迎え、世界を作り変えるパワフルなテクノロジーを調査・分析する我々の取組みの真骨頂ともいえる。これまで議論を重ねてきたデジタル、クラウドやアナリティクスは今やどの産業でも話題となり、受け入れられている。そして最近では、オートノミックプラットフォーム(自律的な企業基盤)、機械知能(MI:Machine Intelligence)やDigital Realityといったさらに新たなトレンドが勢いを増し続けている。今年は、先端テクノロジーのトレンドをこれまでとは違う角度から見てみたい。今年の主題であるシンフォニックエンタープライズの世界では、対角線上の関係で物事がつながり、新たなビジネス機会や創造性に富んだ問題解決策が生まれ、業種・業務といった境界線は曖昧になる。最新号となる本レポートが、今起こっているテクノロジーの力をより深く理解するための一助となることを願っている。そして、あなた自身がシンフォニックエンタープライズを築いていくための一助になることも。

Tech Trends 2018 | Deloitte Insights

Tech Trends 2018〔PDF, 13.1MB〕

各章のレポート&日本コンサルタントの見解

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テクノロジーの再構築

テクノロジーの再構築

先進企業ではテクノロジーによる変革の構想、導入、展開の各段階におけるアプローチを抜本的に再検討し、IT部門をビジネスの成長エンジンへと変革させている。 >>続きはこちらから

労働力の新しい概念:ノーカラーワークフォース

労働力の新しい概念:ノーカラーワークフォース

今日、オートメーション、コグニティブコンピューティング、AIといったテクノロジーがますます社会の牽引力を強める中で、世の企業は自社の「働き手」の役割を定義し直す必要性に迫られている。 >>続きはこちらから

エンタープライズデータのあるべき統治とは

エンタープライズデータのあるべき統治とは

あらゆる組織がデータを重要な資産であると認識する中で、情報をアクセスしやすく、理解しやすく、各事業部や部署、国をまたいですぐに利用できる状態にする需要が高まっている。 >>続きはこちらから

ニューコア:次世代の基幹システムに向けて

ニューコア:次世代の基幹システムに向けて

デジタルテクノロジーを活用した次世代の基幹システムに向けた変革は、主に会計とサプライチェーンの領域から始まっているのだ。 >>続きはこちらから

Digital Reality™

Digital Reality™

拡張現実(AR: Augumented Reality)、バーチャルリアリティ(VR: Virtual Reality)の革命は転換点に達した。Digital Realityを受け容れるべき時は「今」である。 >>続きはこちらから

単一のブロックチェーンから複合型ブロックチェーンへ

単一のブロックチェーンから複合型ブロックチェーンへ

ブロックチェーン技術は概念実証の段階から実用段階へと移り、先進企業は範囲・規模・複雑性を増大させた事例を模索するなど、より広範な適用に向けて着実に進んでいる。 >>続きはこちらから

ビジネスに必要不可欠となったAPI

ビジネスに必要不可欠となったAPI

アプリケーションプログラミングインターフェース(API)は、システムとソリューションの橋渡しを実現してきたが、近年、各企業はAPIに新たな可能性を見出し始めている。 >>続きはこちらから

飛躍的進化が期待されるテクノロジー

飛躍的進化が期待されるテクノロジー

先進企業はスタートアップ企業や大学と連携しながら、イノベーション技法の開発に加え、飛躍的進化が期待される技術の実験検証やビジネス適用の準備に取組んでいる。 >>続きはこちらから

Global Tech Trends 2017

Global Trends 2017

Tech Trendsは今後1年半〜2年の間にビジネスへ明確な影響を与えるものを紹介している。2017年版レポートのテーマはKinetic Enterpriseである。>>続きはこちらから

>> グローバル版(Deloitte Insights:英語)はこちら <<

Tech Trends 2018 ー The symphonic enterprise 

日本版発行に寄せて

「Tech Trends」の日本版発行は今回で4回目となる。年を追うごとに感じることは、企業経営にテクノロジーをどう活用するかという論点において、グローバルで紹介される最新事例が日本企業にとってさほど距離を感じないものになっている点である。日本企業が海外企業と同じように実行まで移せるかという根深い問題は残るものの、少なくとも海外企業の取組みを諦めの境地で眺めることは無くなっている。

しかしながら、2018年度版「Tech Trends」では論点は例年と少し異なっている点がある。昨年までは個別のテーマの中で完結する内容が多かったが、今年はそれぞれのテーマが関連し、単なる新しい技術の活用というところから経営戦略や業務プロセス全体への適用という色彩が強くなっている。客観的に見てグローバルのこのような動きは、日本企業にとって再び海外企業との距離を感じてしまうところかもしれない。グローバルがこのように企業全体を俯瞰的にとらえ、複数のテクノロジーを効果が出せるところに組合わせて適用していく動きを始めたのは、アナリティクスやコグニティブといった個別分野での業務への適用を済ませ、課題をしっかりととらえてその解決を図る(高度化を進める)段階に来ていることを表している。一方で日本企業に目を向けると、デジタルというキーワードのもとIoTやコグニティブ(AI)を個別トピックに対して試している段階にある。

上記の段階の違いは、この1年で想定以上に海外企業の取組みと日本企業の取組みとの間に差が再び開いてしまったことを表している。日本企業も停滞していたわけではない。多くの企業がこの1年でデジタル化に向けた取組みに力を入れてきたことは疑いない。しかし、海外企業はそれ以上にさまざまな取組みを進め、業務に新たなテクノロジーを適用してきたのである。日本企業はこの事実を冷静にとらえて、更なるテクノロジーの活用を進めていかなくてはならない。私は悲観的になる必要は無いと思っている。なぜなら、デジタルテクノロジーの分野はエクスポネンシャル(指数関数的)に活用の幅が広がってくるものであり、その点から日本企業も今後エクスポネンシャルに活用の幅を拡げていくことになるはずだからである。

まずは「Tech Trends 2018」の内容を客観的にとらえ、グローバルのトレンドがどういった方向に向かっているのかを理解し、今後の自社の進むべき方向を見定めてもらいたい。これまでの取組みの中でどれを加速させなければならないか、やり方を見直すものは無いか、バラバラではなく同時に進めるべき取組みは無いか、などを見極め、今後訪れるであろうエクスポネンシャルな成長への準備に取りかかってもらいたい。

 

安井 望
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員 パートナー
ジャパン テクノロジー リーダー

Tech Trends 2018 (Video)

The symphonic enterprise

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