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Deloitte AI Experience lab

~AIについて考える~

Deloitte AI Experience LabはDeloitteの提供する、よりAI導入・展開を意識した実践的なトレーニングプログラムです。

「AI」について考える

「AI」(人工知能)に対して、あなたはどのような事を連想しますか?

  • 将来の予測を自動的にしてくれる
  • 人に代わり面倒な仕事をこなしてくれる
  • 難しい計算式が多く構成されており、素人にはとっつきにくい
  • 仕事を奪われそうで不安

など、様々なイメージがあるのではないでしょうか。
そもそも「AI」とはどのように定義されているのでしょうか。実際に検索サイトで「AIの定義」というキーワードで検索してみると、多くの有識者・学術界の権威といわれる方々がそれぞれ異なる表現で定義していることが確認できます。実際に試していただけると明確になると思いますが、このように「AI」は世界共通の確固たる定義があるわけではありません。

では、なぜ明確な定義がない状態なのでしょうか。
その理由の1つとして「AI」という言葉自体が、抽象度が高く、概念的な存在であり、具体的な意味を持たない言葉だからであると考えられます。言い換えると「AI」という言葉は「何か具体的な物事が可能になる」事を意味するものではないとも表現できます。

人工知能の研究の生みの親と言われているJohn McCarthyは「“As soon as it works, no one calls it AI anymore." (“使えるようになったら、誰もそれをAIと呼ばない.”)」と表現しています(*1)。また、米国のコンピューター科学者でコピー&ペーストのコマンド等を発明したLarry Tesler は「“AI is whatever hasn’t been done yet.”" (“AI とはまだ実現していないもののことを指す”)」と表現しており(*2)、これらは「AI」という言葉自体に意味を持たないということを、最も的確に表現しているのではないかと考えます。

(*1)出所:Professor John McCarthy, Father of AIホームページ
(*2)出所:Tesler's Theorem: Alexander John Anderson, Foundations of Computer Technology (1994) にて引用

Deloitte AI Experience Labのご紹介(1.3MB, PDF)

AIツールの最適な導入についての検討:Deloitte AI Experience Labのご紹介

昨今、「AI」という言葉やイメージだけが先行してしまい、「AI での組織・業務変革を!」との経営陣の掛け声で、推進担当として指名された担当者がとりあえず「AI 〇〇〇〇」というAIと名前がつくツールを導入して終わる、という事例を見聞きすることが少なくありません。

このように明確な定義がなく、イメージやキーワードだけが先行しているような状態で、具体的な施策を実行することは容易ではありません。そこで、我々デロイトトーマツ コンサルティングでは百聞は一見にしかず「AI」技術を実際に体感していただき、理解を深める機会の大切さ、そして理解だけに留めず、具体的な施策として「AI」の活用方法を考えることが大切であると考え、”AI Experience Lab”を立ち上げました。本取り組みは「AI」の特徴、主として従来のシステム導入との違いを理解した上で、自社の変革に向けた具体的なゴールイメージに沿って施策を考え、ロードマップを策定する体感型のLabです。

Deloitte AI Experience Lab

Labは4つのステップで構成されます。
 

Deloitte AI Experience Labの流れ
※画像をクリックすると拡大表示します


本ワークショップの肝は、「(2)AI技術の体験」と「(4)キャンバスの作成」のです。前者に関しては、実際にオープンになっている「AI」技術のエッセンスが詰まったツールを利用し、実際のモデル作成を通し、「AI」らしさを体感してもらいます。後者は4~5人で1つのグループとなり、身近な実際のケースを題材として「AI」活用に向けたゴールイメージとロードマップを作ります。テーマとするケースに関しては、講師(弊社コンサルタント)が設定する課題だけではなく、参加者同士で課題を特定していただく部分もワークショップに組み込み、最大限「自分ごと」として認識し、自律的に推進いただくための仕掛けづくりをしています。

座学だけではなく、実際に動かしてみる、そして「自分ごと」として捉え、身近な事例に当てはめて考え、アウトプットをする。この一連の流れを通じて、すぐに使える「AI」活用・推進の考え方を実感し、体に覚え込ませる。そして自社に戻り、改めて推進役としてご活躍いただくことが、AI Experience Labの究極の狙いになります。
 

■ 考える - Imagine

予め参加者を4~5人程度を1単位としてチーム分けを実施します。アイスブレイクとしてチームに分かれて自己紹介と国民的アニメのキャラなど馴染みのある話題を題材に「AI」についてブレーンストーミングを実施していただくことからスタートします。実際に身近な「AI」的なものの姿から連想や整理し、最終的には本記事の冒頭に述べた言葉の定義について実感していただきます。
 

■ 体験する - Experience

実際に機械学習を体験できるアプリケーションを用いて、学習とテストを実施していただきます。機械学習系のAI技術を自分で体験することで、従来のシステムとの違い、特に「実装の仕方」および「結果の不確実性」を実感いただきます。


■ 事例を学ぶ - Study

実際の業務ユースケースをいくつかピックアップして紹介し、先ほど体験したものがどのように業務・組織に対して応用されているかを見ていきます。
 

■ 成果を出す - Activate

自分たちの課題・業務に対してのAI技術を活用するシナリオを具体的に話し合っていきます。なお、ワーク自体は下記の5つのステップで実施していきます。
 ① 深堀する課題・業務の特定
 ② AI系の技術を活用して実現したい仕掛けについて
 ③ ②の技術面・業務面・その他(法務など)での実現性検証
 ④ ②具体的な機能・プロセス
 ⑤ ②の実現に向けたロードマップ


なぜグループワーク形式なのか?

AI Experience Labがなぜグループワーク形式をとっているのか、その理由はAIのビジネス適用の難しさにあります。Labの「体験する」の中でも触れますが、AIはこれまでのシステム開発のようにシステム部隊と業務部隊がそれぞれの独立した役割をこなすというスタイルではなかなか進めることができません。
AI技術の実装においてはシステム要素と業務要素が複雑に絡みあうので、両方のケーパビリティを持った人が密に協業しながら進めていく必要があります。

そうした背景から、本ワークショップでは協業・ディスカッションの練習も兼ねて、グループワークに比重が置いて構成しています。まさに「三人寄れば文殊の知恵」という言葉にもあるように、Labを通して議論を重ねることによってAI系技術自体の理解が促進され、より良いアイディア・構想ができることを実感いただきます。

 

このLabの特徴は? デロイトトーマツコンサルティングが実施するLabに参加する意義は?

繰り返しになりますが、AI技術の実装にはシステム要素と業務要素が複雑に絡みあうので、両方のケーパビリティを持った人が密に協業しながら進めていく必要があります。デロイトトーマツコンサルティングには、業務・システム両面で経験豊富なコンサルタントがそろっており、Labにおけるディスカッションをリードできます。またお客様の置かれている状況を踏まえて基本構成自体に+αでカスタマイズを加えることも可能です。

このLab自体は一報通行のセミナー・トレーニングと違い、

1)AI系技術を体験できる
2)お土産として具体的なAI系技術適用シナリオを持ち帰れる

という二点があげられます。


記事で読んでみるとあまり大変さは見えませんが、実際には頭に汗をしっかりかいていただき、自分の組織・業務の課題に落とし込んでいただく時間になります。AI Experience Labで非常に密度の濃い内容、経験が提供できることをお約束いたします。

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担当プロフェッショナル紹介

中村 吉信/Yoshinobu Nakamura

中村 吉信/Yoshinobu Nakamura

デロイト トーマツ グループ 金融インダストリー Leader 兼 銀行・証券セクター Leader│デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員 金融インダストリー Leader

金融機関を中心とした、経理・財務に関する業務改善、システム構築、有事・規制対応に強みを持つ。また、業種・業界、プロジェクト規模を問わず、戦略策定、業績管理、資金効率最適化、業務効率化、シェアードサービスセンター構築、IFRS導入支援、リスク管理構想策定、経営統合支援等、戦略・構想策定から業務・システム導入までの全てのプロジェクト工程における経験を有する。特にオペレーション領域においては、RPAやC... さらに見る

阿部 貴裕/Takahiro Abe
デロイト トーマツ コンサルティング シニアマネジャー

ITベンチャー企業、国内コンサルティング会社を経て入社。ERPをベースとした会計系システム構築を多数手掛ける。近年は先端技術領域を積極的に取り入れたソリューションを展開している。日本におけるRobotic & Intelligent Automation CoE及び、Asset & IP Factory CoEを担う。