教育DXアプリケーション「エデュブレイン(eduBrAIn)」の共同開発について:The Smart Factory by Deloitte @ Kyoto通信(2023年5月号) ブックマークが追加されました
デロイト トーマツと京都先端科学大学(KUAS)が共同で開発し、授業に取り入れている新しい教育DXアプリケーション「エデュブレイン(eduBrAIn)」をご紹介します。
エデュブレインはブレストの議論内容を自動的に要約するとともに、ブレストを行っている各グループおよび発言者の発言からネット上の関連情報の自動提示,量から議論の盛り上がりの可視化、キーワード抽出を行えるアプリケーションで2022年5月よりKUAS工学部の授業への導入が始まりました。
デロイト トーマツとKUAS、AI技術を駆使してブレストを支援・活性化・増幅するエデュブレインを開発
学生は、各自のノートPCまたはスマートフォンからエデュブレインにアクセスするだけで簡単に利用でき、教員は可視化された議論状況を確認し、適切なタイミングで各グループに参加し議論サポートをすることができます。またエデュブレインのブレスト支援機能を活用することにより、一人の教員が複数のグループをファシリテートすることが可能になります。
また昨年のリリース後、ユーザーヒアリングやカスタマージャーニー分析を通じて、機能のブラッシュアップも進めています。デロイト トーマツの担当者にインタビューしました。
この取り組みは2021年より継続しているもので、Design Thinking, AI, Data Scienceといったメソッド、テクノロジーを活用した共同研究となります。既に実際の授業でも使用を開始しており、順次機能拡張を実施、リリース、検証というAgileのアプローチを実践しております。実利用も既に2年目に入り、実データの蓄積が進みましたので、現在は議論の密度、熱量といった定性的な状況を定量可視化していくための共同研究を実施しております。概念レベルの文献は多いものの、具体性を持って実施するのはとてもハードルの高い分野で、画期的な取り組みといえます。また学生さん、教授の方々を含めたユーザーインタビューを実施し、既存のアプリケーション、授業体験を改善するための取り組みも実施しており、デロイト トーマツにとっても学ぶことが多い共同研究となっております。
中鹿 秀明/Hideaki Nakashika
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 スタジオディレクター