Story 02 有限責任監査法人トーマツ｜データサイエンティスト（情報理工学博士）

Future Vision ～Life at Deloitte Tohmatsu Group

――　様々な業界の方とのコラボレーションをデータアナリティクスに活用しながら課題を解決されていますが、どういった方々と一緒に業務に取り組まれているのでしょうか。

今のデータアナリティクスの仕事では、本当にたくさんのコラボレーションが生まれています。私はデロイトアナリティクスとして、データ分析を専門としたデリバリーを行い、お客様の課題解決をしています。我々だけでクライアントと一緒にプロジェクトを遂行することもありますし、デロイトトーマツコンサルティングやデロイトトーマツファイナンシャルドバイザリー、インダストリーの専門家の方と一緒に案件をデリバリーすることがあります。ビジネスとデータの両方の観点をもってお客様の課題を解決するために、皆でディスカッションを行い、知恵を絞りコラボレーションを創出しています。案件によっては、大学の教授や海外の専門家などともコラボレーションする場合もあります。

――　データアナリティクスは、すごく新しい領域ですよね。今後さらにビジネスの世界に活用されて発展していくと思いますが、どのように社会の課題解決のあり方を変えていくとお考えでしょうか。

データ分析自体は昔から色々とありましたが、これからは間違いなくデータドリブン経営、データドリブン人事、データドリブンマーケティングなど、社会や企業の課題解決に確実に貢献していくと思っています。ただ、これからはデータを分析するだけではなく、どのようなデータをどうやって集めてくるのか、データをどうやって守るか、どう規制に沿った使い方をするのか。さらに企業のデータ分析を行う組織の立ち上げの支援などアナリティクスということ自体も非常に幅が広くなっています。ビジネスとアナリティクスの観点では、今後、確実に融合し、その結果ビジネスをより良くしていくことができると確信しています。

――　そういった新しいことを切り開いていくお仕事をするうえで、デロイトトーマツは、新しいチャレンジのサポートをしてくれますか。

そうですね。デロイトトーマツには、アナリティクスの研究開発を積極的に行えるように、研究開発に特化したチームを設けています。画像分析、統計分析、異常検知、テキスト分析、センサー分析、ディープラーニングといった基礎的な分析する専門家もいますし、新しいアルゴリズムの開発やソリューション開発、特許に関わる部隊もいます。わたしたちビジネス側と一緒にアドバイザーとしてプロジェクトに入ってもらうことができますし、ビジネスを実際に見ながらどのようなものが本当に必要かを理解しながら研究にフィードバックできるので、非常に重要な機能だと思っています。

あとはツールなど整備された分析環境を提供してくれるので、課題に応じた使い分けができ、助かっています。また、部門内でアイデアを募集する機会、新規事業を開発するためのワークショップや専門家を招いた講義の開催などそういった支援もあるので、最新のアナリティクスを追求していくための支援が行われていると感じています。