Story 03 有限責任監査法人トーマツ|シニアマネジャー 入社前の自分へ ~Life at Deloitte Tohmatsu Group ブックマークが追加されました
入社当時の私へ。霧の中で、目の前のタスクを終わらせるだけで精いっぱい。ルールの中で、窮屈な仕事だと思っていませんか。だけど今は、想像力が問われる、わくわくする仕事だと気付いて、難しいからこそ楽しめているんですよ。もちろん、その間にも自信を失いかけたり、家庭との両立に悩んだり、諦めかけたことは何度もあります。ですが、なぜかそんなときにチャンスが巡ってきて、乗り越えられたんです。語学留学や新規プロジェクト、昇格。今、こうして振り返ると、偶然だけではないのかもしれないです。チャンスの裏には、いつだって期待してくれた人たちがいたのですから。だから、丁寧に誠実に、コツコツやれば、大丈夫です。その一生懸命は、報われますよ。
―― まず、現在の業務について教えてください。
私は今、国内の上場会社などの監査をおこなっています。大規模なIFRSを適用しているような会社をずっと担当しています。
―― 入社されて15年とデロイト トーマツでのキャリアがたいへん長いですが、入社前のイメージと入社後の印象を教えていただけますか。
「ニューヨークをさっそうと歩くキャリアウーマン」に憧れを抱いて、デロイト トーマツで働きたいなと思っていました。入社説明会で、女性の方が海外駐在の経験をたくさん話してくださったのが印象的でした。実際の自分自身は髪を振り乱して頑張っていますが、はたから見たら、結構「さっそうと歩くキャリアウーマンに…」見えているのかなと(笑)。
―― 手紙で「わくわくする仕事」や「難しいからこそ楽しめる」と書いてありましたが、デロイト トーマツで働いていて楽しい瞬間は、どんなときですか。
上司やチームメンバーだけではなくお客様にも「自分はこう思う」ということをアピールして、それを自分で切り開いて実現していくことがすごく多い。そういったところにすごくわくわくして働いています。
―― 恐らくその過程で色々な悩みや葛藤が生まれたのではないでしょうか。
結婚や出産などライフステージが変わったときに、このペースで働いていていいのかという悩みは、やはりどうしても出てきましたね。自分のなかで消化できるのかと不安もありましたが、周りのサポートや励まし、「君が必要なんだ」という期待も感じることができて、乗り越えられたと思います。
―― 悩みの1つで「子どもと過ごす時間を削ってまで、仕事をやるべき価値があるのか」とありましたが、今はその問いに対してどのようにお考えですか。
そういった悩みは、特に忙しい時期にひょっこり顔を出すことがあります。でもそんなときは、子どもも私を見てくれていて「お仕事、頑張って!」と励ましてくれます。また、周りの期待を感じることもあります。そのときは、この仕事が面白いと再認識できる瞬間でもあるので、自分がどちらも欲張りに頑張っていけばいいんだなと思ってやっていますね。
―― 周りからのサポートや信頼を感じる瞬間は、どんなときですか。
自分の立場でどこまで権限があるのか、お客様に言っていいのか。そういったところに難しさを感じたことがあったのですが「自信を持ってやっていいんだよ」と上司に後押しをしてもらったことがありました。それから結構可能性の幅が広かったんですよね。周りを説得さえできれば、自分で考えて自分で行動できると感じられたとき、色々な悩みが解消されて、やりがいがもっと高まったと思っています。
―― 仕事と家庭のバランスは取れていますか?
自分が理想とするバランスではとれています。ある程度、自分で組み立ててやっていける仕事なので、自分がやりたいように調整できています。そういった意味では満足しています。
―― 少しテーマが変わりますが、監査の社会的意義や価値をどう考えていますか。
やはり監査は、社会のインフラのひとつだと思います。昨今、様々な経済的な事件もあるなかで、期待の幅も広がり、プレッシャーも感じています。だからこそ、意義があるというか、社会の基盤として必要とされているなと思う仕事です。
―― デロイト トーマツの好きなところを教えてください。
私は、入社15年目ですが、何でずっとデロイト トーマツでやってきているのかというのは、やはり一番の理由は、すごく優しくて誠実な人たちに囲まれていることですね。何か選択をしなければいけなくなったときに、大変だけどベストな道を選ぼうとする人たちです。やはりそういう環境は、すごく恵まれていると思っています。
―― 振り返ってみて、15年で特に成長した部分は何ですか。
監査は、ルールやフレームワークがあるなかでどうやるかという仕事です。でも、そのフレームワークがあるからこそ、逆に自由でいられるというのに気付いたとき、すごく世界が広がったなと感じました。やはりそれは、それまでルールのなかでやっていた積み上げがあったからこそ、そこに気付けて飛躍できたのかなと思っています。座右の銘に「急がば回れ」という言葉を選んでいますが、時間に追われて焦るときこそ深呼吸して、1つずつ丁寧に誠実にやる。その原点に立ち返れば、周りが満足してくれるような成果を出せると思えるようになりました。
―― これからチャレンジしたいことはありますか。
監査の環境は、デジタルやテクノロジーの進化と伴い、すごく変わってきています。私自身がその環境の変化自体を楽しみ、周りの皆も前向きに捉えられていけるよう先頭を走り、牽引していく存在でありたいと思っています。