従業員ポータルサイトを最短２か月で本番環境を実現、全社稼働に向けた簡易的なロードマップも策定～ ServiceNowのHRSDを活用

デロイト トーマツは、企業の従業員ポータルサイトや社内情報データベース、問い合わせシステムなどの各種サービスを、最短2か月で集約し、本番環境の利用が可能になるサービスを開始します。ServiceNow Japan合同会社の製品であるHR Service Delivery (HRSD)^*1を活用し、従業員の社内業務の効率化・高度化に貢献します。

*1 HRSD：米国ServiceNow社 のNow Platform上で運用され、様々な部門のメンバーが統一されたプラットフォーム上で各種の業務ができるSaaS製品

企業や自治体など各種組織では、人事部門が従業員や職員に向けた情報発信、社内情報のデータベース、問い合わせシステム、業務タスクの管理などについて、別々の会社のサービスが使われており、必要な情報にたどり着くのに手間と時間がかかることが指摘されています。一方で、こうした従業員・職員向けサービスを集約するにもコストと時間がかかることが課題になっています。

本サービスでは、従業員向けサービスに必要な６つの機能をテンプレートとして、短期間で一つのwebページ上に集約します。デロイト トーマツが2023年にHRSDを活用して導入した東京都渋谷区の職員向けポータルサイト^*2をはじめとする、複数のHRSDプロジェクトから得た知見と、ServiceNowのOOTB（Out of the box：製品の標準機能を有効活用する導入方針）をもとにテンプレートを定義。最低限のコンフィグレーションによりサービスを利用開始できるようにしました。

*2 デロイト トーマツ、渋谷区職員ポータルサイトをServiceNowのHR Service Deliveryで構築～自治体で初

■従業員向けサービスの迅速な実装を支援する6つのテンプレート

• 従業員ポータルサイト・・・人事部門などからのお知らせやナレッジなどの情報発信や各種社内システムへのリンク
• 社内情報（ナレッジ）のデータベース・・・直感的に把握できるカテゴリ分けと最低限掲載すべき項目
• 問い合わせシステム・・・担当部門がわからなくても問い合わせできるフォーム
• タスク管理・・・業務タスクの完了・未完了を表示し、未完了の場合は催促を通知
• 権限・・・ServiceNowのOOTBをベースとした日本企業における従業員サービスの展開に必要十分な権限
• 人事データ連携・・・運用に必要十分な人事データ項目および所定のフォーマットをベースとした人事データ連携

プロジェクトでは、テンプレートをベースとして人事部門へのヒアリングを実施しながら要件を決定します。システムへの実装を順次行うため、早期に実現イメージを確認しながら検討を進めることができます。最短2か月で本番環境へのリリースを実施するとともに、全社稼働に向けた簡易的なロードマップの策定を行います。

リリース後は、全社での利用を順次開始したり、特定部門でのトライアルを実施しつつ独自の業務・申請のデジタル化や他システムとの連携などを順次実装するなど、さらなる業務効率化と従業員エクスペリエンスの向上を目指します。