ニュースリリース

「Jリーグ マネジメントカップ2022」を発表 J1の1位は3年連続4度目の川崎フロンターレ

Jリーグ所属の全クラブをビジネスマネジメント面からランキング。J2ではアルビレックス新潟が3連覇、J3はいわきFCがリーグ初参入ながら1位!

2023年9月29日

デロイト トーマツ グループ(東京都千代田区、CEO:木村研一 以下、デロイト トーマツ)のスポーツビジネスグループは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に所属するJ1、J2、J3の全クラブをビジネスマネジメントの側面から分析した、「Jリーグ マネジメントカップ2022」を発表します。

今回のランキングにおいて、J1の1位は川崎フロンターレ、2位は浦和レッズ、3位はFC東京に、J2の1位はアルビレックス新潟、2位はファジアーノ岡山、3位はモンテディオ山形に、J3の1位はいわきFC、2位は松本山雅FC、3位はFC今治となりました。

「Jリーグ マネジメントカップ」はスポーツビジネスのクラブのマネジメントにおいて、試合に勝つための「フィールドマネジメント(FM)」と同様に重要な、ビジネスとして収益を上げ事業拡大をするかという「ビジネスマネジメント(BM)」に焦点を当て、スポーツビジネスの一層の発展に向けて事業や経営といった観点からの関心と理解を広げることを目的にデロイト トーマツがまとめ毎年発表しているものです。今回で8回目となる「Jリーグ マネジメントカップ2022」では、2022年7月にJリーグから公表された58クラブの2022年の財務情報など公開情報をもとに、BMにおいて重要なテーマである「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4つの視点で計12のKPIから分析しています。なお、ランキングはそれぞれのKPIをJ1、J2、J3のリーグごとに算出したものです。

「Jリーグ マネジメントカップ2022」の詳細については特設ページをご確認ください。

 
J1:川崎フロンターレが3年連続4度目の1位!
順位 クラブ BMP総計 マーケティング 経営効率 経営戦略 財務状況
1位 川崎フロンターレ 173 ★51 23 ★61 38
2位 浦和レッズ 162 43 23 50 ★46
3位 FC東京 140 34 22 48 36
4位 横浜F・マリノス 138 36 18 47 37
5位 清水エスパルス 133 34 21 50 28

*数字はポイント数、BMPはビジネスマネジメントポイントの略、★はディビジョン首位

Jリーグ マネジメントカップ2022のJ1は川崎フロンターレが1位となりました。川崎はマーケティング分野、経営戦略分野で1位、経営効率分野で2位タイ、財務状況分野で3位となり、2位に11ポイントの差をつけて3年連続4度目の1位となりました。コロナ禍による入場制限が撤廃され、ファン・サポーターがスタジアムに戻ってきたことが追い風となり、平均入場者数、スタジアム集客率が大幅に改善し、集客率では全クラブで1位となる66.0%を記録しました。これにより、入場料収入が昨年から2倍以上増加してBM面に大きく寄与しています。

現在、地域密着を大切に地道に活動するクラブの代表格であり、FM面では常に上位争いを繰り広げています。さらに、アジアにおけるグローバル戦略としてアジアツアーやサッカースクール事業も開始し、ファンの裾野は日本のみならず世界へと広がり始めています。

 

J2:アルビレックス新潟が2位以下を大きく突き放し大差で3連覇!
順位 クラブ BMP総計 マーケティング 経営効率 経営戦略 財務状況
1位 アルビレックス新潟 219 ★63 ★35 77 44
2位 ファジアーノ岡山 174 51 31 56 36
3位 モンテディオ山形 168 52 26 53 37
4位 大宮アルディージャ 168 51 29 62 26
5位 東京ヴェルディ 166 27 29 ★78 32

 

J2の1位は昨年に引き続きアルビレックス新潟となりました。新潟はマーケティング分野、経営効率分野で1位、経営戦略分野で2位、財務状況分野で3位と全分野で好成績を収め、2位に45ポイントもの大差をつけて堂々の3連覇を果たしました。

声出し応援が段階的に可能になった2022年シーズンは、多くのファン・サポーターが声援で選手を後押ししました。Jリーグ有数の集客力を誇る新潟にとってファン・サポーターの存在は大きく、FM面でもJ2優勝を成し遂げました。加えて、BM面においても他のクラブを寄せ付けない圧倒的な強さを見せる結果となりました。特に物販収入は前期比42.4%増加してJ1平均をも超えており、ファン・サポーターとクラブが理想的な関係で結束している様子が見て取れます。ステージが上がりさらなる飛躍を目指すクラブがどのように前進していくのか、今後も注目です。

 

J3:いわきFCがJ3参入初年度で1位
順位 クラブ BMP総計 マーケティング 経営効率 経営戦略 財務状況
1位 いわきFC 159 42 18 ★61 38
2位 松本山雅FC 149 ★50 21 43 35
3位 FC今治 146 41 13 46 ★46
4位 鹿児島ユナイテッドFC 136 41 17 50 28
5位 アスルクラロ沼津 133 32 18 55 28

 

J3の1位はいわきFCとなりました。いわきはマーケティング分野で2位、経営効率分野で8位タイ、経営戦略分野で1位、財務状況分野で3位となり、J3昇格初年度にもかかわらず1位を獲得しました。

J3昇格というFM面での好材料をBM面に存分に生かし、大幅な増収を達成しています。加えて、売上原価をうまく抑えつつ売上高成長率45.8%を記録しています。現在、スポーツで社会価値を創造することを掲げ、J1基準を満たすスタジアム建設計画を進めています。いわき市をはじめ自治体や年齢、性別、職業を問わず多種多彩なメンバーによる検討が進められており、今後も地域とクラブで様々な相乗効果が期待できそうです。

 

ランキングの算出方法

マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況に対して、デロイト トーマツが独自のKPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)に基づいて項目別にランク付けを行い、そのランキングに応じたビジネスマネジメントポイントを付与していきます。各KPIは以下の通りです。

マーケティング:平均入場者数、スタジアム集客率、客単価
経営効率:勝点1あたりチーム人件費、勝点1あたり入場料収入
経営戦略:売上高・チーム人件費率、SNSフォロワー数、SNSフォロワー数増減率、グッズ関連利益額
財務状況:売上高、売上高成長率、自己資本比率

上記KPIに基づいてディビジョン別にランキングに応じたポイントを付与(J1の第1位は18ポイント、J2の第1位は22ポイント、J3の第1位は18ポイントで、順位が1つ下がるごとに1ポイント減らす)

最終的に4つのステージの累計ポイントによってランキングする

BMポイントが同率の場合、マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況の順で順位が上のクラブを上位クラブとする

 

デロイト トーマツのスポーツビジネスグループ(SBG)について

クラブやリーグ、協会等競技団体の経営基盤の強化から観客・ファンの獲得、収益を最大化する商品サービスの開発、スタジアムの建設・運営管理など、スポーツビジネスを成功させるために解決すべき課題は数多く存在します。デロイト トーマツ グループでは、財務会計、戦略、マーケティング・業務改革など、多様な分野のプロフェッショナルを擁し、スポーツビジネス領域におけるグローバルでの豊富な知見を活かしつつ、あらゆる面から事業支援を行う体制を整えています。

www.deloitte.com/jp/sports-business

 

デロイト トーマツ グループは、日本最大規模のプロフェッショナルサービスファームとして有する圧倒的な専門性・総合力と、データ・アナリティクスやデジタル・テクノロジーに関する最先端の実践的知見を融合することで、経済社会や産業の将来像を指し示し、その実現に必要とされる経営変革と社会イノベーションを加速させる「経済社会の変革のカタリスト」となることを目指しています。SBGの活動では、日本におけるスポーツビジネス領域での産業基盤の強化や、スポーツを核とした地域活性化モデルの構築などスポーツをハブとした「経済社会の変革のカタリスト」としての取り組みを推進しています。

 

 

お詫びと訂正

2023年9月29日

本ニュースリリース文中に誤りがありましたので、以下の通り訂正いたしました

(正)J1:川崎フロンターレが3年連続4度目の1位!
(誤)J1:川崎フロンターレが3年連続3度目の1位!

 

<報道機関の方からの問い合わせ先>

デロイト トーマツ グループ 広報担当 井村、菊池
Tel: 03-6213-3210  Email: press-release@tohmatsu.co.jp

デロイト トーマツ グループは、日本におけるデロイト アジア パシフィック リミテッドおよびデロイトネットワークのメンバーであるデロイト トーマツ合同会社ならびにそのグループ法人(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ税理士法人、DT弁護士法人およびデロイト トーマツ グループ合同会社を含む)の総称です。デロイト トーマツ グループは、日本で最大級のプロフェッショナルグループのひとつであり、各法人がそれぞれの適用法令に従い、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務等を提供しています。また、国内約30都市に約1万7千名の専門家を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はデロイト トーマツ グループWebサイト(www.deloitte.com/jp)をご覧ください。

Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(“DTTL”)、そのグローバルネットワーク組織を構成するメンバーファームおよびそれらの関係法人(総称して“デロイトネットワーク”)のひとつまたは複数を指します。DTTL(または“Deloitte Global”)ならびに各メンバーファームおよび関係法人はそれぞれ法的に独立した別個の組織体であり、第三者に関して相互に義務を課しまたは拘束させることはありません。DTTLおよびDTTLの各メンバーファームならびに関係法人は、自らの作為および不作為についてのみ責任を負い、互いに他のファームまたは関係法人の作為および不作為について責任を負うものではありません。DTTLはクライアントへのサービス提供を行いません。詳細は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください。

デロイト アジア パシフィック リミテッドはDTTLのメンバーファームであり、保証有限責任会社です。デロイト アジア パシフィック リミテッドのメンバーおよびそれらの関係法人は、それぞれ法的に独立した別個の組織体であり、アジア パシフィックにおける100を超える都市(オークランド、バンコク、北京、ベンガルール、ハノイ、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、メルボルン、ムンバイ、ニューデリー、大阪、ソウル、上海、シンガポール、シドニー、台北、東京を含む)にてサービスを提供しています。

Deloitte(デロイト)は、監査・保証業務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、リスクアドバイザリー、税務、法務などに関連する最先端のサービスを、Fortune Global 500®の約9割の企業や多数のプライベート(非公開)企業を含むクライアントに提供しています。デロイトは、資本市場に対する社会的な信頼を高め、クライアントの変革と繁栄を促し、より豊かな経済、公正な社会、持続可能な世界の実現に向けて自ら率先して取り組むことを通じて、計測可能で継続性のある成果をもたらすプロフェッショナルの集団です。デロイトは、創設以来175年余りの歴史を有し、150を超える国・地域にわたって活動を展開しています。 “Making an impact that matters”をパーパス(存在理由)として標榜するデロイトの約415,000名の人材の活動の詳細については、(www.deloitte.com)をご覧ください。