ニュースリリース

デロイト トーマツ、金融機関のデジタルチャネルの構築支援を強化~海外で実績を有するテクノロジーアセットの活用

国内第一号案件として、みずほ銀行の法人向けWebサービス「M’s Palette」の構築を支援。顧客体験の継続的な改善を可能に

2024年10月22日

デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役:神山友佑)は、海外金融機関で実績を有するテクノロジーアセット「BankingSuite」を活用したデジタルチャネルの構築支援を強化します。この度、同ソリューションを活用した国内第一号案件として、株式会社みずほ銀行(頭取:加藤 勝彦、以下「みずほ銀行」)の法人向けサービスをワンストップでご利用可能なトータルプラットフォーム「M’s Palette(読み方:エムズパレット)」の構築を支援しました。

BankingSuiteはデロイト トーマツが加盟するグローバルネットワークであるデロイトのテクノロジーアセットです。このアセットは、継続的に顧客体験(UX/UI:ユーザーエクスペリエンス/ユーザーインターフェース)を改善することができます。顧客接点である画面の機動的な追加・変更を可能にする技術に特徴があり、画面の役割を担うフロントエンドでは、画面を小さな構成要素(ボタン、フォーム等)に分け、それぞれの構成要素を独立した実装にすることで、構成要素の再利用・組み合わせを容易にしています。また、フロントエンドと業務ロジックの役割を担うバックエンドを分離し、両者をAPI(Application Programming Interface)で連携することにより、画面の変更に伴う業務ロジックへの影響をなくしています。

詳述すると、BankingSuiteでは、マイクロフロントエンド・アーキテクチャとヘッドレス・アーキテクチャという2つの新しい技術手法を用いており、それぞれ以下の特徴を有しています(参照:図1)

図1:デロイトのBankingSuiteにおける実現概念図

①マイクロフロントエンド・アーキテクチャ

  • 画面を小さな構成要素(ボタン、フォーム等)に分け、それぞれ独立した再利用可能なコードライブラリとしてアセット化
  • 上記アセットの再利用・組み合わせにより、機動的な画面デザインの見直しから実装が可能
  • 上記アセットはそれぞれ独立しており、特定の構成要素にエラーが生じたとしても、サービスは継続的に利用することが可能

②ヘッドレス・アーキテクチャ

  • 画面の役割を担うフロントエンドと業務ロジックの役割を担うバックエンドを分離し、両者をAPI(Application Programming Interface)で連携。画面の変更に伴う業務ロジックへの影響をなくし、機動的な画面デザインの見直しから実装が可能
  • WebコンテンツをCMS(コンテンツマネジメントシステム)にて集約管理し、フロントエンドに対し、APIで連携。Webコンテンツとフロントエンドの依存関係をなくすことにより、パーソナライズされたWebコンテンツの出し分けに対応可能

これらの技術要素を備えたBankingSuiteによって、今後の機能やサービスの追加を柔軟なAPI接続と機動的な画面デザインの実装で実現することで、M’s Paletteの継続的な顧客体験の改善に貢献していきます。

図2:M’s Paletteの特徴(リリース時)

サービス紹介WEBサイト URL(M’s Palette):
URL:https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/ms_palette/index.html

近年、世界的に銀行取引のデジタル化の取り組みが進展する一方、デロイトの2022年の調査*によると、銀行のデジタルサービスに満足している割合は半数以下に留まっています。顧客は、銀行取引をデジタル化する、すなわち、顧客業務の一部分のみのデジタル化に留まらず、さまざまなサービスが単一のプラットフォームに統合されることを望んでいます。実際、顧客企業の多く(76%)が、さまざまなサービスが単一のプラットフォームに統合されるのであれば使ってみたいと回答しており前向きな姿勢を示しています。デロイトのBankingSuiteはこの課題を解決するための技術基盤としての役割を果たすものです。

*出典:コマーシャルバンキング業界の未来 | インダストリー:金融/銀行|デロイト トーマツ グループ|Deloitte

サービス紹介WEBサイトURL(BankingSuite):
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/financial-services/solutions/bk/bankingsuite.html
 

 

<報道機関の方からの問い合わせ先>

デロイト トーマツ グループ 広報担当 菊池、鈴木
Tel: 03-6213-3210 Email: press-release@tohmatsu.co.jp

デロイト トーマツ グループは、日本におけるデロイト アジア パシフィック リミテッドおよびデロイトネットワークのメンバーであるデロイト トーマツ合同会社ならびにそのグループ法人(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ税理士法人、DT弁護士法人およびデロイト トーマツ グループ合同会社を含む)の総称です。デロイト トーマツ グループは、日本で最大級のプロフェッショナルグループのひとつであり、各法人がそれぞれの適用法令に従い、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務等を提供しています。また、国内約30都市に約2万人の専門家を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はデロイト トーマツ グループWebサイト、(www.deloitte.com/jp)をご覧ください。

Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(“DTTL”)、そのグローバルネットワーク組織を構成するメンバーファームおよびそれらの関係法人(総称して“デロイトネットワーク”)のひとつまたは複数を指します。DTTL(または“Deloitte Global”)ならびに各メンバーファームおよび関係法人はそれぞれ法的に独立した別個の組織体であり、第三者に関して相互に義務を課しまたは拘束させることはありません。DTTLおよびDTTLの各メンバーファームならびに関係法人は、自らの作為および不作為についてのみ責任を負い、互いに他のファームまたは関係法人の作為および不作為について責任を負うものではありません。DTTLはクライアントへのサービス提供を行いません。詳細は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください。

デロイト アジア パシフィック リミテッドはDTTLのメンバーファームであり、保証有限責任会社です。デロイト アジア パシフィック リミテッドのメンバーおよびそれらの関係法人は、それぞれ法的に独立した別個の組織体であり、アジア パシフィックにおける100を超える都市(オークランド、バンコク、北京、ベンガルール、ハノイ、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、メルボルン、ムンバイ、ニューデリー、大阪、ソウル、上海、シンガポール、シドニー、台北、東京を含む)にてサービスを提供しています。

Deloitte(デロイト)は、監査・保証業務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、リスクアドバイザリー、税務・法務などに関連する最先端のサービスを、Fortune Global 500®の約9割の企業や多数のプライベート(非公開)企業を含むクライアントに提供しています。デロイトは、資本市場に対する社会的な信頼を高め、クライアントの変革と繁栄を促し、より豊かな経済、公正な社会、持続可能な世界の実現に向けて自ら率先して取り組むことを通じて、計測可能で継続性のある成果をもたらすプロフェッショナルの集団です。デロイトは、創設以来175年余りの歴史を有し、150を超える国・地域にわたって活動を展開しています。 “Making an impact that matters”をパーパス(存在理由)として標榜するデロイトの45万人超の人材の活動の詳細については、(www.deloitte.com)をご覧ください。