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Balance Gateway®

オンライン残高確認ツールで、効率的で高品質な監査手続を実現

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Balance Gatewayのご提供に向けて代表からのご挨拶

企業の財務報告の信頼性を保証する会計監査業務において、企業の財務諸表項目を取引先等に直接確認することは、非常に重要な手続とされています。しかしながら、紙媒体の確認状による発送・回答・回収といった作業には、会計監査人はもちろん、被監査会社やその取引先・顧客等の回答者の皆様にも多大な事務負担を要していることが、会計監査における共通課題の一つでした。

会計監査確認センター合同会社は、このような共通課題の解決を図るため、各監査法人の共同出資により設立した会社です。当社は、日本の会計監査を変革する基盤となることで社会全体に価値を提供する、そんな会社でありたいと考えております。

当社の提供するBalance Gatewayは、確認手続に関する共通課題を解決するためのサービスです。Webベースでの確認を可能とするプラットフォームにより、スピーディかつ信頼性の高い確認手続を提供いたします。

会計監査人・被監査会社・確認回答者である取引先等の皆様にBalance Gatewayを広くご利用いただくことで、会計監査の変革と社会全体の事務負担の軽減の一助になることを強く願っております。

 

会計監査確認センター合同会社
代表職務執行者社長    丸地 肖幸

残高確認手続におけるデジタルトランスフォーメーション

監査業務における確認手続は、証明力の強い手続である一方、確認状の封緘・回収といった紙を中心とした事務処理に多くの時間を必要としています。また、被監査会社やその取引先等の確認回答先には、確認状の作成・回答・催促といった手作業が求められ、各担当者の業務負荷にもなっています。さらに、現行の紙媒体による手続では情報の利活用が十分にできず、手続の効率化・高度化が困難な状況にあります。

 

トーマツは、確認手続がもつこれらの課題を解決するため、国内監査法人初となるWeb上で残高確認手続を行うシステム「Balance Gateway」を開発しました。Web上で確認回答を行うことで、タイムラグの改善と、残高確認手続に関わる担当者の負担軽減を実現します。

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確認手続とは

確認手続とは、被監査会社が保有する預金や債権・債務等について、金融機関や債権者、債務者といった被監査会社と取引関係のある第三者(確認回答者)から会計監査人が文書による回答を直接入手し証明力の強い監査証拠として活用する、会計監査における非常に重要な監査手続の1つです。

当該手続は、監査人の専門的判断によって選定された被監査会社の取引先である金融機関や債権者それぞれに対し書面を送付する方法で行われており、1事業年度の監査につき、1社あたり数十件から場合によっては数百件もの書面が、作成・送付されています。

また、本手続は会計監査人のコントロール下で実施される必要があるため、被監査会社が確認状に社判を押印後、会計監査人が書面を封筒に入れ、郵送処理をします。被監査会社の取引先である確認回答者は、届いた書面に回答を記載したうえで返送し、会計監査人がそれらを回収・管理します。

これら作業は個別にみると単純な作業ですが、積み重ねられた作業は、被監査会社の担当者や、回答・返送する立場である取引先(確認回答者)にとり、大きな負担になっていることが想定されます。さらに、手続は期末の決算書を検証する目的で行われるため、これらの作業が特定の時期に偏重する点も、負担を増加させる要因となっています。

電子化されることによる利用者のメリット

業務負荷の軽減

書類の印刷、押印業務、記入、発送・返送・回収作業のいずれも大きく減少します。これにより、本手続に関与する被監査会社、および確認回答を行う経理担当者の業務負荷が軽減します。

監査の早期化に寄与

郵送によるタイムラグの解消により、監査の早期化の一助になります。例えば、回答内容に不備が生じ再確認が必要な場合、オンラインで適時に依頼や回答確認を行うことで差異調整にかかる時間が短縮されます。また、海外の取引先に対する確認でも、時間短縮という面で、大きな有効性があります。

人為的ミス・配達リスクの削減

紙媒体で確認を行う場合、書面を返送する際、他の書面と混在してしまう可能性や、配達環境によっては書類が紛失してしまうリスクが存在します。本システムの利用により、これら人的・物理的リスクを防ぐことができます。

Balance Gatewayの特徴

Balance Gatewayは、残高確認手続をオンラインで行うWebサービスです。監査先企業ごとの確認状況についての情報が視覚化され、一元管理できることで、手続の迅速化と同時に、監査品質の向上が可能となります。

2021年12月より銀行確認状のWeb確認機能が実装され、監査に必要な多種多様な確認手続をWeb上で行うことが可能です。

利便性の向上

手続をWeb上で行うことにより、紙への回答記入、押印、封入、郵送の煩雑な作業から解放されます。

迅速なコミュニケーション

Balance Gateway上で情報伝達を行うことにより、従来よりもスピーディなコミュニケーションと確認手続実施状況の視覚化が可能となります。

強固なセキュリティー

Balance Gatewayは、金融機関と同水準の強固なセキュリティで大切な情報を守ります。

 

Balance Gatewayが持つサポート機能

■プロジェクト管理用画面

プロジェクト管理用画面
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■確認回答画面

確認回答画面
クリックで拡大します

代表的な質問

Q.どのようなセキュリティ対策をしていますか?

A.国内にサーバーを有し、国内金融機関と同等レベルの対策をしています。

 

Q.サービスを利用するために、どのような環境が必要ですか?

A.インターネットに接続できる環境、Webブラウザ、サービス利用者のメールアドレス、メールソフトをご用意いただくことで、利用可能です。

 

Q.どのような言語に対応していますか?

A.日本語、英語に対応しており、日本語・英語での帳票表記、システム画面表示に対応しています。

 

Q.海外への確認も対応していますか?

A.対応しています。

 

Q.複数の勘定科目について、同時に確認できますか?

A.Balance Gatewayに登録いただける勘定科目数に上限はありません。

 

Q.従来は、発送時に明細資料を添付することがありましたが、Balance Gatewayでも資料を添付することはできますか?

A.被監査会社、確認回答者のそれぞれが必要な資料をファイル添付することが可能です。

 

Q.回答内容に不備がある等で、再手続を行う場合は、どのように すればいいですか?

A.システムから送付される確認回答者への再回答依頼メールに従って、オンライン上で手続を行うことで対応できます。

 

Q.ログインIDやPWは、翌年度以降も利用できますか?

A.いいえ、セキュリティの観点から、継続利用はできません。

 

Q.操作方法など、わからないことがある場合は、どのようなサポートが受けられますか?

A. 会計監査確認センターのBalance Gateway専用サポート窓口にて、対応いたします。

 

この他、Balance Gatewayの操作解説動画等の詳細な情報は、会計監査確認センター合同会社のWebサイトをご参照ください。

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  • 有限責任監査法人トーマツは、Balance Gatewayの知的財産権を会計監査確認センターに譲渡しました。
  • Balance Gatewayは、会計監査確認センター合同会社の登録商標です。
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