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ICSR適用によるサステナビリティの推進

企業のサステナビリティ推進の統合管理

サステナビリティへの社会的関心の高まり

近年、企業経営におけるサステナビリティへの関心が高まる中で、企業が持続可能性に関する事業目的を如何にして達成していくかが重要な課題となってきています。持続可能性の推進にあたっては、企業のパーパスやカルチャーを起点として、事業目的を決定し、持続可能性を推進すべく事業活動を行っていく、この一連のプロセスを有効に機能させていくことが肝となります。しかしながら、如何にしてこのプロセスを推進していくのかについて悩みを抱えている企業が多いと理解をしています。

ガバナンス態勢の高度化によるサステナビリティの推進(PDF, 865KB)

ICSRが企業の持続可能性推進の指針となる

このような課題が認識される中、2023年3月、米国トレッドウェイ委員会支援組織委員会(COSO)は、サステナビリティ報告に関する内部統制のガイダンス(Achieving Effective Internal Control Over Sustainability Reporting:ICSR)を公表しました。下図の通り、ICSRは、5つの構成要素(統制環境等)でガバナンスを効かせ、企業の重要な意思決定や外部開示に利用するサステナビリティに関する情報の信頼性確保や事業目的の達成を促進します。ICSRは、パーパスやカルチャーを起点とした価値創造プロセスを有効に機能させ、企業が持続可能性を推進していくためのガバナンスの枠組みとなることが期待されています。

ICSR(サステナビリティ報告に関する内部統制のガイダンス)の概要図

ICSRに基づくガバナンス態勢高度化のステップ

ステップ1ではワークショップを実施し、ICSRを貴社に適用するために必要な基礎知識(ICSRの内容、貴社の状況を踏まえたICSRを適用する際の論点等)を習得します。

ステップ2では、ICSRの枠組みに対して貴社の現在のガバナンス態勢を当てはめ、他社事例との比較等に基づき改善領域を識別します。

ステップ3では、改善領域について、ガバナンス態勢の高度化策(態勢の水準、体制構築の時間軸当)を策定し実行します。

ICSRに基づくガバナンス態勢高度化の3つのステップ

プロフェッショナル

竹中 真一/Shinichi Takenaka

竹中 真一/Shinichi Takenaka

有限責任監査法人トーマツ パートナー

1999年監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入社。商社や外資系の監査に従事。 2004年から2006年にかけて英国ロンドンに赴任し監査マネジャーとして活躍。2008年より豪州にてIFRSならびに資源会社の監査実務を広く経験するために駐在。 2011年、デロイト オーストラリア パース事務所に転籍し、法定監査の責任者として活躍する。2015年からはシドニー事務所に異動し、オーストラリア... さらに見る

梶原 俊哉/Shunya Kajiwara

梶原 俊哉/Shunya Kajiwara

有限責任監査法人トーマツ マネージングディレクター

監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人 トーマツ)入社後、金融インダストリーに所属し、日本基準又は米国基準に基づく金融機関の監査業務に従事。 現在は、金融機関を対象としたアドバイザリー業務に従事。サステナビリティ情報に係るガバナンスの高度化業務、IFRS助言・指導業務などに携わる。 監査・保証事業本部 金融インダストリーのサステナビリティ・ラインのプロジェクトリーダーとしてサービス開発等を牽引。デ... さらに見る