セミナー
dX Leaders Summit
~経営としてのデジタルトランスフォーメーション~ 開催レポート
デロイト トーマツ グループでは、日本を代表する企業のCIOを対象としたdX Leaders Summit を同社内のイノベーション施設であるGreenhouse Tokyoにて開催しました。
グループ初開催となったdX Leaders Summit。今回はテーマを「経営としてのデジタルトランスフォーメーション」と題し、DX推進に向けて果たすべきCIOの役割や、実現に向けた効果的な取り組みの方向性について議論いたしました。
- dX Leaders Summit 開催概要 -
デジタルテクノロジーの進化とグローバル化が加速する現在のビジネス環境では、スピードと環境変化への対応が経営の最重要課題となっています。基調講演・パネルディスカッション・分科会を通し、今企業に求められているDXの在り方や戦略的なデジタルテクノロジーの活用推進など、経営課題としてのDX推進について理解を深める機会となりました。
また、デロイト トーマツの最新デジタルツールを実際に体験しながら、担当者へ個別の課題解決に向けた具体的な提案依頼を多数お受けいたしました。
参加者の皆様にとってはあらためてDX推進における課題の認識や、今後DX推進を経営課題として捉えるきっかけとなり、盛況のうちに終了しました。
当日の模様は下記ウェブページよりご確認いただけます。
- リアルなデータで日本企業の強みを活かしdXによる「スケール・ファースト」を実現せよ (ダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビューWeb版)
- プログラム -
2020年1月30日(木) 於:Deloitte Greenhouse Tokyo
14:00-14:05 開会挨拶
デロイト トーマツ グループ CEO 永田高士
14:05-15:00 基調講演「デジタル変革時代に求められる企業経営」
東京大学大学院 工学系研究科教授 森川 博之 氏
15:00-15:55 パネルディスカッション「経営課題としてのdX推進」
<パネリスト>
東京大学大学院 工学系研究科教授 森川 博之 氏
東京都市大学 総合研究所教授/
パナソニック株式会社 ビジネスイノベーション本部 事業戦略担当 葉村 真樹 氏
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員 森 亮
<モデレーター>
デロイト トーマツ グループ C&Iリーダー / デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員 大久保 伸夫
16:10-17:00 分科会
分科会(1):dX時代のサイバーセキュリティ
分科会(2):国際貿易におけるテクノロジー
分科会(3):Future of CitiesとdX
17:10-18:00 懇親会
- 登壇者のご紹介 -
* 登壇者の所属は開催当時
森川 博之 氏
東京大学大学院 工学系研究科教授
葉村 真樹 氏
東京都市大学 総合研究所教授/
パナソニック株式会社 ビジネスイノベーション本部 事業戦略担当
森川 博之 氏
東京大学大学院 工学系研究科教授
1987年東京大学工学部卒業。1992年同博士課程修了。工学博士。2006年より東京大学大学院工学系研究科 電気系工学専攻 教授として活躍。モノのインターネット/M2M/ビッグ データ、センサネットワーク、無線通信システム、情報社会デザインなどの研究開発に従事。
葉村 真樹 氏
東京都市大学 総合研究所教授/
パナソニック株式会社 ビジネスイノベーション本部 事業戦略担当
Google、ソフトバンク、Twitter日本法人ブランド戦略部門日本及び東アジア統括、LINE 執行役員法人事業戦略担当を歴任、現職は東京都市大学総合研究所教授およびパナソニック株式会社ビジネスイノベーション本部事業戦略担当。
- 分科会のご紹介 -
分科会(1)dX時代のサイバーセキュリティ
dXやキャッシュレス施策の進展により、サイバーセキュリティ事案が多発したことからデロイト トーマツ グループとともにサイバー攻撃演習を実施。演習後に明らかになった行動手順やチーム体制における不備への対応策として、予算と人員をどのように確保したか、どのように経営陣を説得し業務部門と歩調を合わせていったのかを説明していただきました。
<登壇者>
三井住友カード株式会社
システム統括部 上席審議役
白井 大輔 氏
<モデレーター>
デロイト トーマツ サイバー合同会社
COO
野見山 雅史
分科会(2)国際貿易におけるテクノロジー
国際貿易業務においてはマニュアル作業が依然として多く残っており、その非効率性や非集約的なデータ管理から、通商環境の変化にタイムリーに対応できないリスクがあります。複雑化・高度化する自動車のバリューチェーンに対応するために、データを活用して関税コストを管理し業務の効率化を果たした事例を共有していただきました。
<登壇者>
トヨタ自動車株式会社
営業業務部 FTAグループ長
森脇 英直氏
<モデレーター>
デロイト トーマツ税理士法人
パートナー
溝口 史子
分科会(3)Future of Cities(都市の未来)とdX
アーバンデジタルイノベーションは、日本の様々な都市課題の解決の切り札として期待が高まっています。官民一体で取り組んだ、ポルトガルのカスカイス市におけるスマートシティプロジェクトの事例を挙げ、快適かつ効率的な都市づくりについて議論していただきました。
<登壇者>
パナソニック株式会社
ビジネスイノベーション本部
事業戦略担当
葉村 真樹氏
<モデレーター>
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
執行役員
森 亮
- DX推進状況アンケート -
ご参加いただいた皆様にDX推進の取り組み状況をお伺いしました。
「具体的なビジョンや計画がある」企業は大半を占めているものの、推進するために必要な「人材の育成や確保、体制作り」に課題を抱えられている企業が多いという回答結果となりました。
1.貴社のDX推進状況について
「具体的なビジョンや計画があり、実現に向けて推進中」との回答が63%。少なくとも「具体的なビジョンや計画がある」企業は全体の90%を占めました。
2.DX推進における主な課題や検討している点
「人材育成・確保」が最も関心の高い課題であり、次いで「マインドセット・企業文化」「事業への落とし込み」が挙げられました。