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ナレッジ
デジタル・プロミスの実現
新型コロナ危機が促進・加速する、金融機関のデジタルトランスフォーメーション
IIF(国際金融協会)とデロイトによる報告書
金融サービス業界は、新型コロナ危機の発生前から既に急速な進化を遂げつつありました。その原動力となっていたのは、顧客の期待の変化、既存企業や新規参入企業との競争の激化、規制の進化、テクノロジーの進歩などでした。しかし、こうした傾向にもかかわらず、デジタル化に対する顧客の意向やデジタル投資に対する企業の意欲には、市場参加者、市場、国によって温度差のある状態が続いていました。
新型コロナ危機により、わずか数週間のうちに顧客行動は抜本的な変化を迫られ、経済活動のかなりの部分がオンラインに移行した中、デジタルの方が安心できる、あるいはデジタルを積極的に支持する顧客が増加しました。多くの金融機関にとって新型コロナ危機は、これまで秘めていた能力を解き放ち、デジタル・プロミスの実現を目指す上で直面してきた数々の障壁を打破するきっかけとなりました。
IIF(国際金融協会)とデロイトは、金融機関のデジタルトランスフォーメーションに関する共同研究を行っています。今回のレポート「デジタル・プロミスの実現 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の危機が促進・加速する、金融機関のデジタルトランスフォーメーション」では、シリーズの補足報告として、新型コロナ危機がもたらした4つの根本的な転換を取り上げ、これらが金融機関のデジタルトランスフォーメーションの加速に与えた影響について検討しています。また、金融機関のパンデミック対応においてデジタルテクノロジーが果たしている役割について議論し、この先、未知の領域を進んで行こうとする金融機関に及ぼす影響を探ります。そして、ニューノーマルの世界で成功を目指す金融機関のために、顧客、企業、株主、利害関係者、従業員に対して取るべき「後悔しないための10の行動」を提案しています。
COVID-19によってもたらされた4つの根本的な転換は、次の通りです。
オンライン、モバイル機器、コールセンターなどの強制的 |
リモート勤務モデルの急速な進展 |
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非接触型デジタル決済における転換点の到来 |
市場構造と経済情勢の進化 |
詳細については、こちらからレポートをお読みいただけます。
次に公開予定の本シリーズ最後を飾るレポートでは、デジタルトランスフォーメーションを進める金融機関に対し、外部エコシステムがどのような役割を果たすかについて探求します。その一環として、シリーズ第一弾「デジタル・プロミスの実現 金融機関のデジタルトランスフォーメーションにおける9つの優先課題」で取り上げた、デジタルトランスフォーメーションに関連するいくつかの課題を克服するうえで、外部エコシステムが金融機関にどのような影響を与えるかについて調査していきます。
シリーズ第二弾「デジタル・プロミスの実現 金融機関のデジタルトランスフォーメーションにおける成功要因」もご一読ください。
プロフェッショナル
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
パートナー 執行役員
森 亮
外資系コンサルティングファームでの18年間の経験を経て現職。金融業をはじめ多様な産業を対象とし、戦略立案、先端技術洞察、イノベーション・テーマ探索、マーケティング/CRM領域、組織・風土改革等のコンサルティング活動に従事。 >>さらに見る。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
アソシエイトディレクター
河合 孝
保険会社、国内系シンクタンクを経て現職。
金融業における業務プロセス改革、IT戦略策定、大規模システム刷新等のプロジェクトに従事し、特に、テクノロジー動向を踏まえた戦略策定やプロジェクトデザインの領域で多数の実績を有している。
近年は、企業のデジタルビジネス創出やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を中心に活動。
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金融機関のデジタルトランスフォーメーションにおける9つの優先課題