サービス

Global Business Service

グローバルビジネスサービス~ビジネスを支えるオペレーションの有効性・効率性を高めるためのサービス提供体制を再定義する~

近年、シェアードサービスセンターの目的は、従来のコスト削減に加え、グループ経営インフラの共通化および業務の高付加価値化を目的とした位置付けに変容してきています。デロイト トーマツ グループでは、オペレーション業務の効率化だけでなく、業績予測やポリシー整備など経営・事業をサポートする情報提供機能の強化やガバナンス・統制の強化までを担うグローバルビジネスサービス組織の設立を支援します。

シェアードサービスセンターの高付加価値化

シェアードサービスセンターは、従来コスト削減を目的に、伝票登録や証憑突合などのトランザクション処理を中心としたオペレーション業務を集約することで設立されてきました。しかし、近年では、シェアードサービスセンターは高付加価値化が求められており、オペレーション業務に加えて、高付加価値業務として業績予測などの情報分析、全社改革・ガバナンス強化などの経営サポートを担うグローバルビジネスサービス(GBS)に変貌を遂げつつあります。

経営・事業に寄与する新たなGBSは、企業価値向上を推進する強靭な企業体質を支える組織となり、また長年の慣習による積み重ねで膨らみがちな組織をスリムに保ち、コーポレート改革の一手を担います。

このような変化は、新規ビジネスの立ち上げやM&A時の迅速な対応等、間接機能に対するニーズの高まりに起因しています。企業買収等による企業規模の拡大、事業の多角化や新興国への進出などの事業環境の変化によって、シェアードサービスセンターは、グローバル規模でのコスト競争力を高め、事業運営を支える経営基盤としてサービスを提供することが強く求められます。また、企業の海外展開においても、グローバルで均質化された間接機能の迅速な提供が求められます。

グローバルビジネスサービス(GBS)の検討アプローチ

「あるべき本社機能」を実現するGBS 設立に向けては、段階的アプローチが必要です。デロイト トーマツグループでは5つのフェーズを定義し、企業の位置するステージに応じて適切なアプローチをご支援します。

(1) 戦略策定フェーズ

GBSの目標と将来像の定義
事業戦略に基づきGBSの将来像とその実現に必要な機能要件を定義し、現状とのギャップを明確化した上で、GBSの運用方針を定義し、ロードマップとビジネスケースを策定します。

(2) 設計フェーズ

GBSのサービス提供モデルの具体化
策定した戦略に基づき、GBS構築における10の観点からGBSのサービス提供モデルを設計すると共に、運用開始に向けた実効性のある導入・移行計画を策定します。

(3) 構築フェーズ

GBSのサービス提供モデルの構築
設計フェーズで策定された計画に基づきサービス提供モデルの構築を進め、テスト・トライアルを通じて実運用に耐えうるサービス提供モデルを確立します。

(4) 運用フェーズ

GBSへの移行と運用安定化・定着化
GBS設立と共にサービス提供を開始し、品質基準に基づくモニタリングを通じて、高品質なサービス提供を定着化させます。

(5) 改善フェーズ

GBSの更なる機能強化・継続的改善
ビジネスサイドの満足度を向上する継続的な改善活動を推進すると共に、GBSの現有機能の成熟度を診断し、将来像実現に向けた機能の強化・発展を図ります。

GBS設立における重要な観点

デロイト トーマツ グループでは、GBS構築時に考慮すべき10の観点を定義しています。GBS構想を支える戦略に沿ったリーダーシップやコミットメント等の全般的な観点から、具体的にGBSが提供する価値やサービスの観点までを考慮した検討を行い、GBS構築をご支援します。


Deloitte’s Global Business Services Methodology

画像をクリックまたはタップすると、拡大版をご覧になれます

プロフェッショナル

三上 徳朗/Noriaki Mikami

三上 徳朗/Noriaki Mikami

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員 Finance & Performance Unit Leader

大手製造業、外資系コンサルティングファーム、などを経て現在に至る。約20年に渡り、大手製造業の間接業務領域を中心に国内外の業務改革、シェアードサービス/アウトソーシング導入支援・再構築支援、システム化構想策定から構築・導入支援、管理会計制度導入・構築支援、などの多岐に亘る数多くのプロジェクトに従事。 Deloitte Japan における GBSオファリングリーダー 寄稿:『シェアードサービス進化... さらに見る