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生産最適化

製造業において、日々生産現場に求められる要求は高くなってきております。顧客ニーズに対応する為の高品質安定供給の実現、および利益を生み出すためのコスト最適化が命題となっています。その実現のために、昨今のグローバル市場でビジネスを展開するためには、最終顧客に近い海外生産拠点の新設と共に、自社の有する複数の工場の有機的活用方法を検討し、QCDすべてを満たす強い生産を目指すことが重要です。

生産拠点選定のステップとは?

生産拠点戦略において、海外工場新設はグローバルにビジネスを拡大することが重要な要素のひとつです。

また、ビジネスニーズの達成と共に、社会的インフラの整備状況、人材の確保など複数の要素を加味し決定すると共に確実な稼動に結びつける必要があります。

新規生産拠点の選定には以下のステップを経ることにより、着実な意思決定に寄与すると考えます。

 

ステップ1: プロジェクト組成

工場新設の目的を共有し、アプローチやスケジュール、参画メンバーの役割や責任に関して合意形成を図ります。また必要に応じてステークホルダーとのインタビューを実施し、調査対象拠点の選定や主要なマイルストンの確認、分析のフレームワークや成果物を定義します。

 

ステップ2: 工場設立拠点の選定

調査対象拠点の評価を行い、生産工場を設立する拠点を選定します。情報提供依頼を各拠点に送付し、得られた回答結果から導入に関わるコストや地理的な制約条件、また税制優遇の有無などを基準にベンチーマーク比較を行います。

 

ステップ3: 効果検証の実施

各拠点の効果検証を行います。対象地域の政府機関や建設会社へインタビューを行い、周辺地域の社会インフラやビジネス条件を確認します。加えて拠点設立に必要な初期投資費用やオペレーションコスト、見込まれる費用対効果を比較、検証します。

 

ステップ4: 請負業者の選定

生産工場立ち上げを請け負う建設業者、不動産に対して提案依頼を送付します。ハード・ソフトの両面から各業者の提案内容を比較し、請負業者を選定します。

このステップを経て選定された拠点への工場建設と共に、次のステップとしてオペレーションの実現準備を行います。

生産拠点最適化&オペレーション導入支援

デロイト トーマツ グループは生産拠点戦略から生産拠点のオペレーション導入まで支援します。

生産拠点戦略立案においては、ものづくり視点、バリューチェーン視点の両面からを検討し、バリューチェーン全体において各拠点が担う役割を定義することが必要です。

このことにより、新規拠点のビジネスニーズと共に、既存拠点への業務変革も求められるでしょう。

一方、新規拠点内のオペレーションは自社が保有する現行業務の強みを活かす一方、海外の新規雇用社員でも確実に推進可能なビジネスプロセスの設計と実現が必要です。

生産拠点最適化の実現に向け、グループが有する豊富なサービスラインナップから、稼動に向けた最適なサービスを提供します。

サプライチェーン、システム導入、人員トレーニング、税制対応、プロジェクト管理といったあらゆる側面からメンバーファームのネットワークや知見を結集し、生産拠点配置から新規業務の実現、稼動への支援を行えることが弊社の強みです。

プロフェッショナル

金澤 透/Toru Kanazawa

金澤 透/Toru Kanazawa

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

製造業を中心に戦略立案からオペレーション変革の実行を多数手掛け、end to endのトランスフォーメーションを遂行する経験を有している。 アジアパシフィック地域のサプライチェーンチームもリードしており、クロスボーダーの改革にも強みを持つ。 >> オンラインフォームよりお問い合わせ... さらに見る