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アジア パシフィック プライベート・エクイティ年鑑2024年版

アジア パシフィックにおけるプライベート・エクイティ活動の2023年全体像および2024年の展望

プライベート・エクイティ (PE)は、世界経済の健全性と成長において極めて重要な役割を果たしていますが、アジア太平洋ほどそれが如実に表れている地域は他にありません。本年鑑では、2023年のアジア太平洋地域におけるPEの活動に関し、詳細かつ包括的な全体像及びそこから見えてきた全体的なテーマの分析を提供すると共に、2024年の活動を推進すると予測される動向と影響要因を探ります。

アジア パシフィックプライベート・エクイティ年鑑2024年版

投資家たちは、コロナ禍後の2023年に、待ちに待った正常さが戻ってくれるだろうと期待していたかも知れない。しかしそれは実現しなかった。実際のところ、成長の鈍化、借入コストの上昇、困難な資金調達により、2023年は、アジア太平洋のプライベート・エクイティ (PE) にとり、ひとつの時代が終わりを迎えた年と考える向きが多かった。

しかし今にして思えば、2023年はアジア太平洋のPEが成長した年とみなせるかも知れない。ベテランの域にまだ達していない全てのプロフェッショナルたちは今、不慣れな領域に足を踏み入れ、これまで遭遇したことのない状況に対処しているだろう。しかしアジア太平洋市場は多くの点で、成熟した欧米市場に近似し始めている。PEによるバイアウト取引は、日本市場とインド市場において、これまでと違ってかなり広く受け入れられるようになってきた。一方で、中国の成長鈍化により、投資ターゲットの選別基準に焦点がおかれるようになった。すなわち強力な事業計画とオペレーションの向上であり、これは究極的には売上高の増加と市場への投入スピードよりもはるかに持続可能である。

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