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ロイヤルティ監査のポイント

内部監査の新潮流シリーズ(8-1):ライセンシー等のサードパーティに対する監査の重要性が増しています

企業活動の複雑化・多様化に伴い、企業内部のみならず企業が業務を委託しているサードパーティに対する監査の重要性が増しています。ロイヤルティ監査はライセンス契約に基づき算定されるロイヤルティ金額およびその算定根拠を監査するものです。

デロイト トーマツでは、「内部監査の新潮流」と題して内部監査のトピックスを全24回にわたり連載いたします。前半は、内部監査の基礎となる事項をとりあげ、後半は次世代の内部監査に求められる最新のトピックスを取り上げます。全24回の詳細はこちらのページをご覧ください。

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ロイヤルティ調査のポイント

一般的なライセンス契約では、報告されたロイヤルティの金額およびその算定根拠を監査する権利が付されています。かつて、日本企業は契約上権利を有していても監査権を行使しない傾向にありました。しかし近年では、異業種間や国境を越えたライセンス契約が広く締結されるようになり、かつてのようなロイヤルティ監査に対する抵抗感が和らぐ傾向にあります。さらに、ライセンシーへの依存度が高いロイヤルティの計算において、ライセンシーが作成したロイヤルティ報告書の信頼性を確認することは、株主に対する説明責任という観点からも重要だという認識が高まっています。

ロイヤルティ監査の実施により、ライセンシーが計算したロイヤルティ金額の誤りを発見できる可能性があります。ただし、金額が増加する場合もあれば、減少する場合もあります。

 仮にライセンシーが契約書の解釈を誤ってロイヤルティの過少申告・支払をしていた場合、本来支払われるべき金額との乖離は年を追うごとに大きくなります。契約内容によっては過去のロイヤルティ支払いが過少であることが明らかな場合でも、一定期間を経過するとロイヤルティを受領する権利が失効することがあるため、契約開始から間もない時期にロイヤルティ監査を実施することは、契約期間全体の収益確保の面から重要であると考えられています。 

【図1】ロイヤルティ金額の乖離イメージ
※画像をクリックすると拡大表示します

これらの内容につきまして、詳しくは「内部監査実務ハンドブック 」をご覧ください。

 

また、トーマツでは「次世代の内部監査への変革を本気で取り組もう」という会社様向けに「次世代内部監査提言サービス」を始めました。外部品質評価(診断)や内部監査ラボなどを通してInternal Audit 3.0フレームワークとのFit & Gap分析を実施し、各社の実情に合った次世代内部監査モデルを提言いたします。ご興味のある方はぜひトーマツの内部監査プロフェッショナルまでお問い合わせください。

 

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